2013年03月28日

北総鉄道:運賃認可取り消し訴訟 住民側の請求棄却 原告適格は認める−−東京地裁 /千葉

 北総鉄道(京成高砂−印旛日本医大、32・3キロ)の運賃が不当に高すぎるなどとして、白井市や印西市の沿線住民5人が国を相手取り、北総鉄道や親会社の京成電鉄に対する運賃認可の取り消しなどを求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、住民側の請求を退けた。定塚(じょうづか)誠裁判長は「国の判断過程や内容に誤りがあったと認められない」と判断した。【鈴木一生】

 判決は、鉄道事業法が理念とする「利用者の利益の保護」を重視。5人が日常的に北総鉄道を利用していることから、同鉄道の運賃の認可の取り消しなどについては原告適格を認めた。その上で、運賃は全利用者に等しく適用されることから、「特定の旅客に対する不当な差別的取り扱いにならない。(認可のための)審査資料に誤りがあったとは認められない」と述べた。

 国土交通省鉄道局は「今後の対応については法務当局と相談して検討したい」とコメント。北総鉄道企画室は「訴訟当事者でないので、コメントする立場ではありません」とした。

 ◇「値下げ解決できず、不当」
 全国でも屈指の北総線の高運賃是正を国に求めた行政訴訟。判決は住民に訴える資格があるかどうかの原告適格は認めたが、値下げ命令などの訴えは全て退け、「住民にツケを回すな」と立ち上がった原告らは「値下げの根本的な解決にならず、不当だ」と憤った。

 北総線の沿線では千葉ニュータウンがバブル崩壊などの影響で、人口が当初計画比約4分の1の約9万人と低迷。ニュータウンの足として期待された北総線は79年の開業以降、債務返済のため運賃を9度も値上げした。現在、1駅間の最大運賃は290円で周辺の私鉄に比べ2倍前後、通学定期は4倍前後だ。

 住民が期待した転機は10年7月に訪れた。北総線を経由し、成田空港と都心を結ぶ「成田スカイアクセス」の開業だ。空港利用者の増加で、運賃値下げの期待も膨らんだが、北総側が受け取るのは、自社の車両の運行本数に応じた運賃収入で、スカイライナーなど通過する親会社の車両があげる収益は取り込めない。新たに受け取るようになった親会社からの線路使用料を含めても「値下げは難しい」と北総は主張した。


毎日新聞 2013年03月27日 地方版
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | chiba | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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