
ロシアのプーチン大統領から佐竹敬久知事に寄贈される猫=昨年9月、秋田県提供
写真の大ぶりの子猫はロシアやってきた長毛種のサイベリアン(シベリア猫)。検疫のため半年間、成田空港内の動物検疫所に留め置かれ飼育されていた。東日本大震災の被災地・秋田県に対するロシアの支援に感謝の意を込め、愛犬家として知られるプーチン大統領に県が贈った秋田犬「ゆめ」の返礼としてやってきた。外交特使とでもいう存在で、今月5日に駐日ロシア大使夫妻に伴われ、県庁に到着した。
現在7匹の猫を飼う大の猫好きの佐竹知事は、佐竹北家21代目であり、元県職員から秋田市長など歴任し、全国市長会会長などを務め言うべき時には国にもモノを言う人だと地元での評価も厚いという。昨年10月に空港で猫と“面会”したそうで、「将来の飼い主と分かったのか、帰り際にケージ(オリ)に来て鳴いたのが可愛かった」と頬を緩めた。知事公舎の新入りとなるが、オリとトイレは購入済みとか。名前はロシア語の「ミール」(平和)と命名したことを明らかにした。ロシア側に贈った「ゆめ」と合わせ、「『ゆめ』がかなうには『平和』でなければならない」と話し、日ロ友好の発展に期待を込めた。ホームページでの動画掲載を検討しているという。
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ウチの猫も可愛い。エピソードは尽きないが、ある雪の日、お腹が大きくなっていたノラ猫を可哀そうに思って一晩玄関においてやることにしたら、翌朝に赤ちゃんを6匹産んでしまった。これはもらってくれる所を探さないとと躍起になって、全員の里親をみつけて、ほっとしたら一匹が戻ってきた。その時から20年がたって、人間の会話は相当に分かっていて、家族の中を取り持っていると話題の中心です

動植物と付き合うとこれもまたいろいろと教えられるものだと思います。
子供たちの非常に良い遊び相手をしてくれたことも、今さらに知ることになります。
万国共通に心が温まる繋がりが作られるのであり、極めつけはパンダが取り持つ交流というのもあります。
外交ルートを駆使して国交正常化へと向かった例として、「ピンポン外交」があります。舞台は、卓球王者の日本で、私も卓球が好きなので当時の記憶があります。
1971年(昭和46年)に名古屋市で行われた第31回世界卓球選手権は、文化大革命以来2大会連続で不参加だった中国の卓球チームが6年ぶりに世界の舞台に立った時でした。これは当時の日本卓球協会会長、アジア卓球連盟会長、愛知工業大学学長だった後藤ナ二が地元名古屋での大会を世界一のものとするべく、西園寺公一日本中国文化交流協会常務理事らと協議し、二つの中国の問題解決に必要な処置(台湾をアジア卓球連盟から除名)を取ることを決断、直接中国に渡り周恩来と交渉を行なった結果でした。文部省からのクレーム、右翼からの脅迫などもあったそうです。交渉は成立したものの、ンガポールで行なわれたアジア卓球連盟総会で、「中国加入・台湾排除」の提案には韓国、マレーシアなどの反対が出て、後藤会長は辞任した。こうした影の努力で、アメリカ合衆国と中華人民共和国との間で外交ルートが出来ていきました。
1971年7月、突如としてキッシンジャー米国務長官が北京を極秘訪問し、米中政府間協議を行ったのです。続いて1971年7月15日には、ニクソン大統領自身が中華人民共和国を訪問すると発表し、世界を驚かせた(ニクソン・ショック!)。
アメリカにとっては中国をパートナーとした新しい東アジア秩序の形成を模索するものでしたが、しかしながらキッシンジャーがその東アジア新秩序構想において日本抜きで事を運ぼうとしていることを察知した日本政府及び田中角栄は、アメリカの先手を取ってでき得る限り早く日中国交正常化を果たすことを決断することになります。田中の意を受けて密かに訪中する日本社会党委員長・成田知巳に田中の親書を毛沢東に渡す様に託し、田中の日中国交回復を真剣に目指している事を中国側に伝えます。1972年内閣総理大臣に就任した田中角栄は、同年9月に自ら中華人民共和国を訪問。9月29日、日中国交正常化が成立しました。アメリカの外交戦略の先手を取ったというのは日本の戦後政治史において例外的なことでした。
もう一つの歴史的ピンポン外交の舞台は、千葉県幕張メッセで1991年の開催の世界卓球選手権千葉大会。ここでは統一コリアチーム(朝鮮半島の旗)として出場、女子団体では優勝を果たしています。2000年6月に韓国の金大中大統領と北朝鮮の金正日総書記が初の平壌会談の結果、南北共同宣言が発表される流れを作ります。同年シドニーオリンピック、2004年のアテネオリンピック、2006年の冬季トリノオリンピック、2002年アジア競技大会、2003年アジア冬季競技大会、2006年アジア競技大会の開会式では、両国の選手団は統一行進(競技自体は別の国として参加)を行いスポーツの分野では統一の機運は出て来ていたところだったのです。果たして、ミサイル発射を強行すると宣言する北朝鮮の様子を伺いながら日本との外交を見直して頂けるものか、文化・スポーツ、動物たちの手を借りて、初の韓国女性大統領(2月25日就任)に平和な夢を東アジアにもたらしていただけるよう大いに期待したいです。
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