作家・曽野綾子も、「 付和雷同、流行を追いかける姿勢の人に、今まで面白い個性を見たことがないのである。流行を追うのは恥ずかしいことです、と私は幼い時から母に言われた。自分というものがない、か、自分が極めて弱いから、人のまねをして、人と同じ行動をとりたがるのだ、と母は言うのである。 人は自分がしたいことをする時には、はっきりと自分らしい理由を持たねばならない。 人がするから、自分もしたい、というのは、理由にはならない、と母は私に戒めた。」と書いています。
独自性がもてることがその人の魅力であるようにように、これはらは、私たちの街も個性が重要視されるようになるでしょう。 田舎くさい、不便であるとか・・・・。都会に近づけようとするより、現にある良さを維持しようとする力は数倍強いものになります。その良さを維持するために、逆に他からできるだけたくさん吸収してこなければなりません。それが逆に言えば個性になり、面白いと感じてくれる人たちもいるのです。持てるもので、独自の道を往くことです。時にはバカにされ、批判にさらされたりするかもしれない、それを磨き上げて特性にする。 良さに気づくために本を読み、情報収集をして現状を打破し、他とも付き合い連携していく。また、旅をして見知らぬ町へ行ってみて、初めて複合的にセンスを磨くことになる。それは、柳宗悦が民藝運動をつくっていくために辿った道とも似ています。
夏休みを利用して、我孫子に関わる「民藝運動」や『白樺』の調査に歩いてみようと思っています。皆さまも、情報をお教えください。
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