最近のフランスでは「文化の日本、経済のフランス」という論調があるのだという。フランス人の経営者が日産を建て直したこフランス人の経営者が日産を建て直したことに象徴されるようにフランスは経済の国。逆に日本のアニメや若者文化がフランスで相当に流行しているという。日本が貿易黒字でバッシングされていた時代とは違う現象になっているようだ。
確かに我孫子ツアーに外国人を案内しながら、話をすると日本文化について相当の興味をもっていて、日本語はおろか武術を学んだりと、日本の文化に強い興味を示す留学生や観光客がいると感じる。フランスで「文化の日本、経済のフランス」という転換がおきていたとは意外だが、確かに日本経済の低迷が続く中でも、宮崎アニメや北野武、村上春樹などは世界的に認められて来ている。フランスで人気の漫画『Dr.スランプ アラレちゃん』『ドラゴンボール』の作者は、子どもにまで有名なのだそうだ。麻生さんが政治家の割に漫画が好きだと珍しがられるように、こうした人気キャラクターを輩出できる日本のアニメや漫画を見ていなから、日本の政財界人は、その鳥山明が誰なのか知らない。国際的な賞を取るレベルになって、評価をしているがこれはまた海外流出の問題になるのではないだろうか。
これからはコンテンツ産業だとの声もあるが、日本の漫画家では生活できる人が少ないのだから、作家たちを助成しないと技術者が海外にいったようになってしまうのではないか。そういう点でも、映画ロケ地を観光に宣伝して、コンテンツ産業の振興に力をいれるお隣韓国は凄い。韓国は、人口も面積も日本より少ないが、韓国への観光客は日本へくる観光客よりも多いのだ。
■外国人観光客 受け入れ人数 国別ランキング
順位 国 地域 外国人観光客
受け入れ人数(単位:人)
1 フランス 欧州 76,800,000
2 アメリカ 北米 59,745,000
3 中国 アジア 55,665,000
4 スペイン 欧州 52,677,000
5 イタリア 欧州 43,626,000
6 イギリス 欧州 28,133,000
7 トルコ アジア 27,000,000
8 ドイツ 欧州 26,874,000
9 マレーシア アジア 24,577,000
10 メキシコ 北米 22,395,000
11 オーストリア 欧州 22,004,000
12 ウクライナ 欧州 21,203,000
13 ロシア 欧州 20,271,000
14 香港 アジア 20,085,000
15 カナダ 北米 16,095,000
16 タイ アジア 15,842,000
17 ギリシャ 欧州 15,007,000
18 エジプト アフリカ 14,051,000
19 ポーランド 欧州 12,470,000
20 マカオ アジア 11,926,000
21 オランダ 欧州 10,883,000
22 サウジアラビア アジア 10,850,000
23 ハンガリー 欧州 9,510,000
24 クロアチア※1 欧州 9,335,000
25 モロッコ アフリカ 9,288,000
26 シンガポール アジア 9,161,000
27 デンマーク 欧州 9,097,000
28 韓国 アジア 8,798,000
29 スイス 欧州 8,628,000
30 日本 アジア 8,611,000
31 シリア アジア 8,546,000
32 南アフリカ アフリカ 8,074,000
33 アラブ首長国連邦 アジア 7,432,000
34 ベルギー 欧州 7,217,000
35 アイルランド※2 欧州 7,189,000
観光庁が発表した上位40ヶ国(2010年)国別の内訳だが、どうみても日本の観光振興への努力は不十分です。
日本が外国人観光増加に目を向けなら、新たな雇用創出、産業の装置になるはず。
我孫子も、可能性を掘り起こそう。
2013年02月20日
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