安泰といわれている大企業も、何年か先には無くなっている時代であるが、一方で、現代はインターネットの時代で、たとえ無名であっても誰もが自己を演出してブランド化し、新たな会社の価値を示すことができる時代となった。
だから、価値あるブランド化することも可能だということは、自分のまちを磨き、自分のまちを高めることも可能だといえるだろう。つまり、新たな時代の革命が起きているということだ。個人の発想が生かせ、大組織に頼らなくても力を試せる時代が来たという革命ということなのだ。
頼りになるのは自分のまちの生き残りの知恵と技だけだ。自分たちのまちに魅力があると自信が持てるまちなら「ブランド化」ができる。
他との明らかな違い、価値のあるものをもっているとそのまちの人が誇れるものがあるならそれは凄いブランドとなる、それが大方の人の期待を裏切らないもの、人の心を感動させ、癒しを含もものなら、それがブランドと言えるものにあたる。
トムピーターズ氏はブランドの世界を次のように捉える。
■人びとの記憶に長く残る。
■日々、切磋琢磨し、達人を目指す。
■すったもんだがあるから人生は楽しい。
■意識して、変った人たちと付き合う(カッコいい人からカッコよさを学ぶ)
1975年頃から世の中が変わってきた、どの机の上にもコンピューターが置かれるようになり、それがネットワークで結ばれるようになり、USBも普及、インターネット時代に多くの世代参入がされてきた。
また、ロバート・ローターボーンによって、4P説から4C説が注目されるようになった。
売り込むのではなくて、「納得」(共感)=Like(いいね)という、のが重視される
確かに、4CのなかのCommunication という点でPRに優れている良い例としてはAKB48” が思い浮かびます。 売り込むのではなくて、納得してしてもらう(相手の気持ちを取り込む)。
ブランドの中でも有名ブランドのラグジュアリー市場について、実は日本は世界有数の規模であり、質の高い商品を見極める消費者がいながら、他市場のような高額ジュエリーなどを身に着けるという社会環境にはない欧米とはちょっと異質な庶民によるブランド品マーケットだともいわれる。
山田まさる著 「脱広告・超PR」によると、その本文でも「10年ではっきりしたことは、どの戦術を用いても、これまでの広告に代わるような「決定打」はなかったということでしょう。つまり、戦術レベルで新しいことに挑戦しても、戦略の転換を図らないと、一つひとつの戦術も活きてこないということが明らかになったのだと思います」(p39)とある。もう、あらゆる方法がが出尽くしてしまって、消費者にも情報が飽和状態で、PR費用をかけると物が売れるというわけにいかない、さりとて手をこまねいている訳にはいかない。
さらに、今のお客は覚えない消費者だというのでした。STORY,HERSなどの雑誌1ページ分に広告費が約250万円と聞いて、見開き、または4ページと連続する広告の費用対効果はどれほどなのか、それほどブランドを保持するのに投資がされているということでした。
それすらも手に入れるのにはブランド間の競争があって、且つどのような鮮烈な主張ができるか勝負となる
そのためのメディアプランニング、PRしてもらえるようにイメージを伝える作業など細やかに、大胆に、
ブランド戦略のかけひきがおこなわれているようでした。
以上、都内で行なわれたブランド戦略の講演会のまとめてみた。たまには、こうした情報収集もしながら、我孫子のまちづくりを考え直したいと思う。手賀沼の浄化を進める市民の悲願が、今や高濃度放射能焼却灰によって再び汚名を受けなくてはならないのは、何ともたまらないことだ。色々な分野の専門家の話しを聞き、勉強をしながら、考えてみたい。
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