知り合いの方に勧めていただき拝読。すぐに読み切りました!
とても読み応えがありましたし、真冬に読んで暖かくなってはいかがでしょうか。
樋口卓治(放送作家)著者にとっては処女作ということで、期待外れもあるかなの予想を良い意味で裏切ってくれました。放送作家という馴染みのない職業、業界についての理解も深まりましたし興味深かいし、なんといってもストーリーが秀逸でした。
本作にはテレビの作り方もちょこちょこ描かれています。
ボタン1つでチャンネルを替えられてしまうテレビ番組。
そんなひとつひとつの番組が愛情いっぱいで作られているんだなと思うと、これまで当たり前のテレビ番組に感謝してテレビを見たいなとも思うようになるのでした。
そして、「夫婦愛」「家族愛」「仕事愛」「人情愛」沢山の人が共感できる「愛」が詰まっています。
表題につけた通りクスリと笑ったり、腹を抱えて笑ったり、途中からは落涙が続きます・・・
読んだ後はしばらく感動の余韻に浸っていました。面白かった!
家族や恋人など自分が大切だと思っている人に是非紹介したいです。
そして、もう一冊が、斉藤なずな『千年の夢―文人たちの愛と死〈上下巻〉』
岡倉天心の世界を向こうにしての日本芸術の価値の確立、ぬきさしならぬ恋愛、波乱万丈の人生を描いて明治の人々のスケールを改めて想います。
最後にお奨めが、『博士の愛した数式』、小川洋子著。2004年、第55回読売文学賞および第1回本屋大賞を受賞。交通事故による脳の損傷で記憶が80分しか持続しなくなってしまった元数学者「博士」と博士の新しい家政婦である「私」とその息子「ルート」の心のふれあいを美しい数式と共に描いた作品。博士は、大切なことを記したメモ用紙を体中につけ、書斎のクッキー缶の中に、野球カードや思い出の写真等をしまっている。何かに困ると数字で答えるという人物設定。全国の書店で働く人々が選ぶ本屋大賞の大賞作品として第1回受賞作となった。文庫化されると、史上最速の2ヵ月で100万部を突破した。2006年1月の映画化という販売促進策も功を奏した。
2012年12月25日
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樋口さんの小説『ボクの妻と結婚してください。』、読みました。
テレビの作り方とかも分かりますし、なにより嫁さんの新しい
旦那探しをネタにするなんて、いかにもTV的。
泣けましたが、いろんな感想を持ち合わせる作品でした・・・。
しかし作家しつつ小説も手がけられたところがなぜなのか??
ネットで探していたら、樋口さんを詳細解説してるサイトを見つけました!
http://www.birthday-energy.co.jp/
ちょっと前になにか苦痛な出来事があって、それが起因になったらしい。
しかし、裏方を地でいくような方とか。
これからもっと活躍されるみたいなので、期待してます。