さて、朝日新聞社は11、12の両日、全300小選挙区の有権者を対象に電話調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて情勢を探った結果が次のようなものだった。
(1)自民は好調を維持、単独過半数のラインを大きく超えて280議席以上をうかがう
(2)公明も堅調で自公で300議席を上回る公算が大きい
(3)民主は80議席を切る可能性がある
破竹の勢いとなってきている自公のあおりで、結局はみんなの党は16−18議席程度かとの見通し。維新は40議席台はかろうじて確保しそうだが大言壮語していた割に、小選挙区で14議席前後、比例区では30議席台前半にとどまる見通し。未来の党は、現有議席を大幅に落として10議席前後の予想だという。
東日本大震災以降、世情は変わらざるを得ない。旧勢力に対抗して誕生した民主は新しい機運のみなぎった党のはずで、しかしながらお粗末の数々を見せつられては、今後どういう未来があるのだろうかと考えるところとなっても致し方ないところだ。例えば「みんなの党」が発足当時に手堅く未来を改革していく新党になるとの期待もあった。そこへ「維新」が急場をしのぎ設立を急ぐと、「太陽」となのる高齢者軍団が突発発進して合流して、ついには日本維新の会を名乗り、小沢党主が「生活が第一」を名乗っていたかと思うとしばらくして、女性党首として嘉田知事が「未来」を立ち上げて合流した。有権者への目くらまし状況だろうかと思った頃合いに、はたまた長揺れの地震が起きて、北朝鮮のミサイル、核実験準備がニュースとして報道された。
振り返えってみれば借金大国にしたのも、年金流用を許したのも自民党だった。それこそ、原発の安全神話を流布したのも自民党だった。デフレに突入し、自殺者が3万人台になって、JRの人身事故が毎日のようになっても無策の失われた20年を作ったのも、民主党になったからではなかったが、与党となってからの民主はツキがなかった。
そんな政治の無策の中で、無所属議員仲間であって彼女達が、「みんなの党」として活動するようになった。地道に活動を続け、そのうち二人が衆議を目指して2年近くの運動をしてきていた。福島原発の問題があっても、元気いっぱいに世直しをしようとの日々、政治の改革を諦めずにきた彼女たちの大詰めとなっています。誠実な議員活動を続ける、数少ない女性政治家の有力な人材だとは思うが、維新のようには取り上げられないので、ここで紹介してみたい。

http://www.tanakaasako.com/

http://www.ueda-reiko.com/index.php
世田谷では、田中優子区議(4期目)が

落合貴之(東京6区)、三谷英弘(東京5区)を選挙応援の日々ですが、議会ではいつも鋭く突っ込みいい質問をしていますので、是非、区議会での田中裕子区議の動画もご覧ください。http://www.discussvision.net/setagayaku/index.html
「みんなの党」党代表のお膝元の栃木や、現職衆議のいる東京ブロックや神奈川とは違って、千葉ではまだはかばかしい活動は見られない党ではあったが、私としては応援したくなる仲間がいた。(因みに、私は現在は議員でないこともあって、どこの党員でもありません)そして我孫子からの初候補者が山本こうじ・みんなの党で、千葉8区で最も若い候補であり、我孫子を愛する人材になりつつある。
せめても数取り合戦の小泉チルドレン、小沢ガールズや橋下ベイビーズのようなことを避けようとの反省を踏まえて、みんなの党は組成乱造をしないよう活動をしていたが、マスコミが追いかけたのは維新の会などの話題だった。最終的な調査でも、新党への票の伸びがみられないというのが電話調査から見られるのであり、それが国民の判断ではとも思える。
つまり、東日本大震災後、時代は大きく変わった。結局まかせてみたら問題ありの民主政治をみせつけられては、第三極と言ってみても、新たな勢いをみせる数ではあっても一気に集めれたばかりの際どい部分を内包するということを知った。戦後に成立の自民、10年選手の民主が、それなりの数の優位性がみせていることが国民の判断を物語っている。これまで利権と既存組織のしがらみがついてまわっていたが、むしろ市民、国民がしっかりとウオッチして、選挙の洗礼を経ての新たな政治を国民主導へと浸透するのは選挙後、そこからだ。
選挙が終わったらお任せになっていたこれまでとは違う、私たちみんなが福島にも地元にも責任を持ち続け、世界にも信頼される政治の一流国にしていく時だと覚悟する時だ。政治家に任せるのではなく、私たちがコミット(関わる、提案する)していくことが望まれている。今後、議席を大幅に減らして、議員が自ら削減を主張するとなれば、国民はその為に国難の時代を黙って支えるのではなく、たずなを引く事だ。そういう社会が、政治家を鍛え上げて、衆愚政治ではない日本の政治を作れるのではないか。
さて、調査の時点で、小選挙区で5割弱、比例区で4割と投票に迷っている人がいたわけですが、せめても風まかせでなく選択して、がんばろう!国民、みんな!!