2012年11月10日

日米での市民デモ

 日本全国にふりまかれた放射能の問題、放射能瓦礫・焼却灰の拡散、復興予算の流用など等に抗議して、若者や女性たちの呼びかけなどがツイッター、SNSで拡がっている。多くの市民が参加するデモ、集会が各地で、一年以上継続されてきた。首都圏では、毎週金曜6時からの官邸前のデモ、経産省前のハンスト、代々木公演での集会などが大規模な脱原発行動の呼びかけに、私の周辺でも何回も行ったという人が多い。本日、11日(日)は広瀬隆、山本太郎氏らも呼び掛ける国会前の大集会があると緊急のお知らせがML経由で送られてきた。時間と場所は下記の通りです。雨模様の天気予報ですが、多くの人達と現状の政治的不作に抗議し、考えを共有することができる市民デモや市民集会に足を運んでみることは大切だと感じる。(動画の呼びかけは下記をクリック)

 午後3時から国会周辺
 午後5−7時国会正門前



 また、復興予算の流用によって、福島現地でも怒りと失望も多大であり、メールでインターネット署名への協力が呼びかけられた。私は11日前にして右足を参道でねじってしまい外科に行ってきたが、幸いレントゲンの結果は捻挫だと診断されたものの、とても普段のようには歩けない。しばらく湿布薬を貼って、足に負担をかけないようにと厳命され、自宅待機となっているが、署名はできる。皆様も、下記をクリックするとマスコミでは報じられない最近の福島の状況を知ることができるので、協力してほしいと思う。

http://petition.avaaz.org/jp/insulting_fukushimaas_victims/?sbc

 ところで、日本でのこうしたSNSを利用した原発問題に集中した呼びかけについて、米国で起きた市民運動と共通点があるのではと気づいたところがある。ご存知のように、オバマ政権一期目のころから起きた二つの印象的な市民運動があった。この際に、世界の脱原発運動やこうした米国の動きも、振り返って整理してみたいと思う。

☆☆☆  ☆☆☆ ☆☆☆

 オバマ大統領一期目の就任式の直後2009年春、シカゴやポートランドで自然発生的に始まったティーパーティ運動がそのひとつで、減税と小さな政府を要求する保守派の運動だった。ティーパーティ運動は政治的な影響力を確立し、共和党をより過激で保守的な方向へと導いた。2010年11月の中間選挙で反オバマ運動としての右派の運動として、共和党大躍進の原動力となった。「ティーパーティー(Tea Party)」という名称は、当時の宗主国イギリスの茶法(課税)に対して反旗を翻した1773年のボストン茶会事件(Boston Tea Party)に由来しており、同時に「もう税金はたくさんだ(Taxed Enough Already)」の頭字語TEAである。

 それにヒントを得て、2011年7月、オキュパイ・ウォールストリートを呼び掛けたのが、カナダ雑誌編集者・Kalle Lasn氏(1942年、エストニア生。オーストラリアの大学で応用数学を学んだ後、カナダへ移住。60年代半ばから日本の経済、社会、文化などに関するドキュメンタリーを制作。日本の経済成長の秘訣を描いた”Japan Inc.: Lessons for North America?”は米国産業映画祭で銀賞を受賞した。雑誌“アドバスターズ”は89年創刊。)だった。過剰な広告や消費がいかに社会をダメにしているかをパロディーで批判し、“商業主義を退治する”活動を展開、すると、11年9月にニューヨーク市のリバティ公園の占拠が実際に起き、それが全米に広がっていった。これがウォールストリート占拠した貧富の格差是正運動の起こりであり、しかしながら平和的な抗議活動というLasn氏の考えが反映された。

 この両者の運動にかかわる人々の共通点は、政治エスタブリッシュメントに対して根深い不信感を抱いていたからで、そういう時に米市民はプラカードを持ってデモ行進する。ウオールストリート占拠運動の参加者はNYズコッティ公園に寝袋を持ち込むなどして寝泊まりし、株式市場の取引が始まる午前9時半、終了する午後4時にニューヨーク証券取引所の前をデモ行進した。段ボールで作ったプラカードを掲げ鳴り物を響かせる。活動方針はゼネラル・アセンブリー(総会)で合議制で決められ、またファシリテーター班、医療班、食料班、それにメディア班といった役割分担など、組織的な活動も特徴の一つであるとされる。参加者の多くはツイッターやフェイスブックといったソーシャルネットワークを通じてデモに関わっている。

 リーマン・ショック以来、アメリカの不況は世界中に飛び火した。特にアメリカの19歳から20代前半の若者(ハイスクール卒、大学卒)の4割は職がなく、デモ開始当初、参加者のほとんどは、こうしたデモ経験もない若者だったとされる。『私たちは“99%”だ』とのスローガンを掲げるものの、当初は穏健リベラル派の運動であった。しかしながら、米国社会の貧富の格差は深刻であり、 抗議活動が拡大するのに伴って、様々な年代の人間が集まってきている。段々に占拠運動が過激さを増すに従って、伝統的なリベラル派から乖離し始めて、まだ見えてこない。
 
◎格差是正運動に賛同する著名人
スーザン・サランドン - 女優でアカデミー賞受賞者。デモへの協力を表明し、デモ拠点の公園を訪れた。
マイケル・ムーア - 映画監督。やはり公園を訪問し参加者達を激励。
ナオミ・クライン - ジャーナリスト。リバティ広場でのスピーチで参加者を激励。
ジョージ・ソロス - 投機家。デモ参加者に共感すると表明。
オノ・ヨーコ - 芸術家。twitterでデモ参加者を英雄と称賛。
ティム・ロビンス - 俳優、映画監督。デモに参加。
ポール・クルーグマン - 経済学者。富裕層の既得権益を非難し、正当な行動を起こしたデモ参加者を賞賛。
トム・モレロ - ミュージシャン。活動に賛同する楽曲を提供し演奏を行った。

◎格差是正運動に労働組合が支援
教員、鉄道や看護師などの、数多くの労働組合が、支持と賛意を表明し、デモに参加。

◎翻訳本『オキュパイ!ガゼット』
 こうした米国のデモのようすをときおりニュースで見るようになったが、実態は日本ではつかみにくい。
そこで、この占拠運動にかかわった人々の手記をまとめたEditors of "Occupy! Gasette" の翻訳が『オキュパイ!ガゼット』として出版(岩波書店 2100円)されので、参考までにご紹介したい。2011年10月から月刊で発行されている大判新聞サイズ40ページ立ての出版物であって、政治・文学・カルチャー雑誌『n+l』の編集者が担当した、3号までの記事を基に構成している。"Occupy! Gasette"の最新内容はウェブサイトでも見られる。

 ☆☆ 日本の市民も、政治的な疑問を共感しあうためにも集会やデモに参加してみてほしい。☆☆


posted by Nina at 00:00| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | chiba | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
カテゴリ
日記(3649)
ニオュ(0)
歴史(0)
chiba(60)