成功と失敗を分けるのは、運の良し悪しではない。人生について、積極的な、明るい、ポジティブな考えをもつことが、成功の一番基本的な条件だとの説を京セラの稲森氏が訳して世に出すなら、真実があるのだろう。自分の思い描いた夢を実現するべく人生を送るための指南書として出版された。
そこでは、まず次なることを薦めている。
記者会見を開く、雑誌・新聞に案内を出す、友達に知らせる…どんな方法でもいい。
とにかく棚の中に隠れていた夢をメインストリートへ引っぱり出そう。
「お店を開くので、貸店舗の申しこみをしました」
「婚約しました」
「マンションを購入する契約書にサインしました」
「立候補することにします!」
などと、思い切って発表してみる。
この瞬間、あなたは「やる気」を表明したわけだ。
さあ、もうあと戻りはできない。
怖い? とんでもない、こんなエキサイティングなことの始まりだという。
家のそばにでも餌箱をおいて、はじめて鳥がこんなにたくさんいたのかと気づくように、あなたが夢をはばたかせはじめると、多くの同志の存在が見えてくる。
裏方の仕事も十分経験した、それなら、いよいよあなたが舞台に上がる番!
夢をおおやけにすると、急に周囲に人が集まってきたり、思いがけない人から手紙や電話で激励を受けたりする。私たちはいつも、自分の願っているサービスや新商品、ワクワクする夢を提供してくれることを待ち望んでいるから、新しい試みに期待をもつのだという。明日になれば、あなたの噂が広まるのは間違いない。
世間に自分の夢を宣言し、覚悟を明らかにしたあなたは偉い。
真面目なあなたとしては、やるしかない。
大丈夫、その気になれば信じられないエネルギーが生まれる。
この本は、人生を応援する、意欲をかきたてる元気の出る本だ。
新しい政治の選択、やれるかどうかではなくて、やれるようにしていく勇気が持てる本だ。
ロバート・シュラー著 稲森和夫訳 『いかにして自分の夢を実現するか』三笠書房
2012年12月02日
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