さらに、12月28日には、木村さんはクリスチャン・モーテンセンさんの115歳252日の記録を抜いて、死去した人物も含めた検証済みの歴代最高齢記録の男性となることから、ギネス・ワールド・レコーズは、新たな認定証の発行を予定している。2012年(平成24年)現在の存命人物中の日本最高齢の女性兼世界最高齢の女性は、114歳の神奈川県川崎市在住の大久保琴であり、男性と女性の両方の長寿世界一が日本人である。また、米国の長寿にかんする研究機関(下記HP参照)によると現在、存命者のトップ5の一人を除き全部が日本人であるということだ。
http://www.grg.org/Adams/E.HTM
木村さんの職歴は郵便局に38年間の勤務、現在は長男の妻と孫の妻との3人暮らし。2012年(平成24年)4月19日、115歳の誕生日を自宅で迎えた、今なお食事を楽しみとし、三食を欠かしていないとの近況が報道されている。 毎日午前5時半に起床し、午後8時に就寝する生活を送っており、食生活も朝はヨーグルトやサツマイモ、梅干しを食し、夜は牛乳を飲むことを習慣として、好き嫌いはなく、食べる量も自分で決めているという。長寿の秘訣として「苦にするな嵐のあとに日和あり」「食べ物に好き嫌いはない。食細くして命永かれ」などの言葉をモットーにしている。
新聞は天眼鏡を使いながら1から2時間、長いときには3時間かけて読み、テレビ番組は国会中継や大相撲を欠かさず視聴、テレビの国会中継を見る理由については「時代についていけないようではいけない」と語ったとの逸話がある。 2012年(平成24年)9月17日の敬老の日、京丹後市長の中山泰が自宅を訪れ、地元の小学生が作成した贈り物が渡されると「サンキュー」と答えていた。
ところで、ある心理学的実験が行われた調査結果に面白いものがあったので、ちょっとご紹介したい。
座禅の修行を始めたばかりの若者と修行を永年積んだ禅師の二人に脳波の測定実験です。
最初、二人同時に、座禅による瞑想状態に入ってもらい、その脳波をそれぞれに測定したところ、二人の脳波は、いずれも整然とした「アルファ波」を示した。そこで、二人を驚かせるために、突如、大きな音を立てたところ、二人の脳波はいずれも大きく乱れた波形を示し、永年厳しい修行を積んだ禅師も、決して「不動心」ではなかったことが分かった。
実験の重要な知見はその後のことにあり、音が静まった後は禅師の脳波がすみやかに、もとの「アルファ波」の状態に戻ったのに比べ、若者の脳波は、いつまでも乱れ続けたのでです。二人の脳波は、その後に大きな違いをみせたのでした。
喜怒哀楽の振幅の少ない人の方が、人間ができているように言われることがあるが、人は感じることや、驚きを失ったら、機能や効率だけを追求するロボットのほうがマシだとなりかねませんが、つまり喜怒哀楽の幅のあるのは人間的な魅力なのであって、ただそれを仕事の場面などで「引きずらないこと」、他に怒りを転嫁して「とどめないこと」によって、親われたり、格別の人となったりするようだ。
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