2012年10月24日

日本は、花の都パリを凌ぐ文化都市

■文化の日本、経済のフランス、GNPからGNCへ
『倣される日本―映画、アニメから料理、ファッションまで』(浜野 保樹著、祥伝社) の本の冒頭で若手の外国人ジャーナリスト・ダグラス・マクグレイが2002年に書いたJapan's Gross National Cool(2002)という論文が紹介されていたのは興味深かった。国力をGNPやGDPという経済指標はなく、文化のカッコイイGross National Cool「国民総精彩」という概念で表したら、日本は世界第一級だ!というのだ。1990 年代以降の日本は、映画、アニメ、ゲームソフト、音楽、漫画、ファッション、料理、現代アートなどが世界中で高く評価されてきたのにつれて、80 年代の経済大国から、「カッコイイ」というソフトパワーを生産できる文化超大国だある。つまり、日本は新たなブランドイメージを持つ国になっているのだ。

その原文はネットでも検索できた。

・Foreign Policy -- Japan's Gross National Cool, By Douglas McGray
http://www.chass.utoronto.ca/~ikalmar/illustex/japfpmcgray.htm

■日本が真似された事例
この本には、日本のコンテンツの海外の模倣事例が示される。
例えば、ハリウッドの代表作のイメージがある「スターウォーズ」でさえ日本の大きな影響を受けていると紹介している部分がある。

「映画に登場する「ジェダイ」という言葉は、「時代劇」という言葉の響きからとったものであり、「オビ=ワン=ケノービ」も「一番の帯」という意味で「オビ=ワン」となり、黒帯が訛って「ケノービ」となった。「オビ=ワン=ケノービ」は「一番の帯は黒帯」という意味なのである。レイア姫は卑弥呼のような髪型と衣装をして、ダース・ベイダーは甲冑のようなヘルメットをかぶり、正義の味方たちは柔道着のようなものを着ている。」

そもそもスターウォーズはクロサワ作品の「隠し砦の三悪人」のストーリーを借用したもので、オビ=ワン=ケノービ役は当初、三船敏郎が打診を受けて断った経緯があったそうだ。

映画、音楽、料理、ファッションなど、次々に日本の真似であるという指摘が続く。日本は真似される国になったのだとが分かる。クールな日本もウリになりそうだ。

この本で著者は、文化は誰もが持っていて奪えないものであり、歴史のある日本は文化資源大国であることを自覚し、むしろ真似したくなるオリジナルを作り出す文化戦略こそ最強のマーケティング戦略であると訴えている。

■コンテンツ、クール、クリエイティビティ、中心と周縁
・マニア消費者層はアニメ・コミックなど主要5分野で2,900億円市場
 〜「オタク層」の市場規模推計と実態に関する調査〜
http://www.nri.co.jp/news/2004/040824.html
野村総研がオタク市場の規模を調査。もはやニッチとはいえないと結論。

ビデオのオタクが事件に繋がって白い目でみらていたこともあったが、最近は、オタクという言葉に別の面が評価されて、クリエイティビティと繋がってきた。クリエイティビティというのは新しい価値を生む源泉だ。泣いたり、笑ったり、怒ったり、困ったり、そういう体験から花が咲き、果実がつく。現在の日本の「中心」は、経済・貿易を据えたままだが、そうした感覚の営業マンしかやれない人材からは、クールかどうか自分で分からないでいるので話にならないのだ。火種を燃え上がらせ、経済的価値に変換するハリウッドやディズニーのような動力機関が、まだ日本では確立されていないから無理もない。社会の「中心」にクリエイティビティをとらえる感性が不足しているということのようだ。日本の中に、新しいものを生み出す火種はある。つまり、日本は良くも悪くも「異質」だと内外から言われてきた。

その異質さにこそチャンスがあり、我孫子のコンテンツを売り出せる変換がうまくできるなら、チャンスが巡ってくるかもしれない。



posted by Nina at 14:05| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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