東日本大震災後、夫婦関係や気持ちの変化についての調査結果によると、夫婦関係についてポジティブな思いを持つ既婚者が多数だった。特に「独身ではなく、結婚していてよかったと思った」人の割合は、男性62.1%、女性67.0%と男女ともに半数を大きく上回ていた。
一方、男女間での意識の差が目立った項目もある。たとえば、震災後に「やりたいことをやっておこうと思った」人の割合は、男性38.2%に対し、女性50.6%。「子供を作ろうと思った」人の割合は男性25.7%に対し、女性21.2%。夫は「家族」へ意識が向いたが、妻は、趣味など自分がやり残したことへ意識が向いたようだ。
また、社会環境が大きく変わるなかで、コミュニケーションの変化についても、夫婦で捉え方が異なるようだ。男性は「よく会話する」(+4.4pt)、「自分の考えや悩みについてもよく話している」(+1pt)など、ほとんどの項目について、昨年調査よりも「そう思う」と答えた割合が増加。一方、女性は「よく会話する」(-5.4pt)、「自分の考えや悩みについてもよく話している」(-5.4pt)をはじめ、コミュニケーションに関するすべての項目について昨年調査よりも「そう思う」と答えた割合が減少した。妻は夫ほど互いの会話量・質ともに評価していないようだ。
もうひとつ注目したいのが、夫婦間で交わされる「将来についての会話」だ。同調査では、夫婦関係に満足している人とそうでない人を比較した場合、前者の方がより多く「将来についての会話」を交わしていることが判明した。特に旅行や定年後の生活について会話が顕著で「大きな国内旅行の計画について」会話をしている男性既婚者の割合は、夫婦関係満足組の73.4%に対して、非満足組は42.7%。「老後(定年後)の生活や趣味について」会話をしている女性既婚者の割合は、満足組67.6%、非満足組35.0%と、いずれも大きな開きが見られた。
かつて、全国の20〜49歳の既婚男女300人に「夫・妻の行動で許せないこと」について、アンケート調査で、全13項目の選択肢から最大2つまで選んでもらったところ、「許せない行動」上位5位は下記のような結果になっていた。
【男性側の回答】
1位 整理整頓ができないこと 27.3%
2位 日常の会話が少ないこと 14.0%
3位 お金遣いが荒いこと 12.0%
4位 きまじめ過ぎること 8.7%
4位 相談や連絡が少ないこと 8.7%
【女性側の回答】
1位 整理整頓ができないこと 28.0%
2位 家事を全く手伝わないこと 16.7%
3位 お金遣いが荒いこと 12.7%
4位 日常の会話が少ないこと 12.0%
4位 デリカシーが無いこと 12.0%
なんと、1位は男女ともに「整理整頓ができないこと」(27.7%)で、2位以下に10ポイント以上の差をつけた。“お互い様”とはいえ、女性陣からは、「掃除をしない。だらしがない」(40歳・女性)、「狭い家に、本やフィギュアのコレクションが増え続ける」(32歳・女性)といったクレームが多発していた。一方、夫婦で差がついたのは2位以下の項目。妻側は、夫が「家事を手伝わない」「デリカシーがない」ことに不満を抱いているのに対し、夫側は「(妻が)きまじめ過ぎる」「相談・連絡が少ないこと」など、普段のコミュニケーションにおける不満が目立った。実際、男性陣からは「(妻が)すぐ怒る」(35歳・男性)、「せっかく外食に誘ってももったいないと断られる」(33歳・男性)など、苛立ちの声が上がった。
ところが、この調査では「許せないことは特にない」と回答した夫が49.3%、妻が33.3%もいたことだ。「結局はおいしいご飯と笑顔を見ると、多少のイライラは解消される」(37歳・男性)、「育児や家庭の悩みはすべて夫に相談。普段文句を言いながらも、実はとても頼りにしている」(30歳・女性)などの意見もあり、なんだかんだいっても、夫婦喧嘩は犬も食わないとかのうまくやっている夫婦が多い。鷹揚な気持ちで、片目をつぶって臨むことが、長続きの秘訣のようです。
それと、「夫婦関係調査2012」に学ぶ“幸せな夫婦”になる積極策は「奥さんが自己実現できる時間を持てる、会話をふやす、さらに旅行や老後について会話を多くすること」のことです。
やはり、旅することは、人生を見直す機会になります。観光(旅)への興味がすたれないわけです。そして、現代は旅に出てホテルに泊まるというより、ホテルに泊まるために旅に出るというような楽しみ方もあります。ホテルはどんどん進化して、秘境の中の隠れ家型、さらに廃材で建てた環境適合型、豪華さを競う都市型など。新しいコンセプトのホテルが次々と生まれ、そのバラエティの豊かさには驚くばかりになっています。世界中に散らばる、厳選した素晴らしいホテルをリストアップした、サイトがあるのでご紹介。3つの項目に分けて楽しみ方を記してあり、このホテルのゴールドリストを見るだけでも、夫婦、恋人、友人との会話が弾むこと請け合いです。360度海を見渡せるロッジを想像したり、朝日で赤く染まるエアーズロックを眺めながら朝食をイメージしてみるのも楽しいのではないでしょうか。
下記をクリックしてみてください。
http://xbrand.yahoo.co.jp/category/travel/8775/1.html
参考:ブライダル総研 夫婦関係調査2012
http://www.recruit.jp/news_data/bbb/20120606.pdf
2012年08月19日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック