こうした意見募集に応える人が少なければ、もとの木阿弥にしてしまう公算が強い。締め切りは8月12日午後6時だという。多くの方がこうした性懲りもない事態にあることに気付いてもらいたい。再稼働は、どんどん進めたい側に現政府がついているが見えるので、このパブコメへの意見を出すのは重要だ。
幸い、丁寧に解説してくれていた個人のホームページがあったので、是非、下記にアクセスしてインターネットまたはファクスでもOkなのでプリントアウトして、ネットができない方々に広く配る、メールで転送しましょう!
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2126.html
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話は変わって、7/1 NHK総合テレビで再放送「キミ達の未来。僕たちの選択。時任三郎の世界のエネルギーの旅」で見た、驚くべき欧州の原発の実態について。脱原発 のドイツ、風力発電世界一のデンマーク、そして、25万年後までも見据えた[使用済み核燃料]貯蔵所建設のフィンランドの紹介だ。
フィンランドは、原発政策を進めている国でその建設中の最終処分場の中を撮影させていた。海外からの取材に対しても公開してみせてくれたのだ。なんと、電力会社の本社はその原発の中であり、社長や役員が仕事をしているその地下に最終処分場を建設しているのである。使用済み核燃料は原発の下に400bの穴を堀り、そこからさらに横に曲がりくねったトンネルを延々と掘って、そこを最終処分場とする構造となっていた。それも二重の格納ケースの中に納めて廃棄するのである。これはまだ建設中だが、放射能を拡散しないで使用した現地に最終処分する設備を作ることが可能だと目からうろこだ。これは、地震のないフィンランドという国が、国民の総意で原子力発電という技術を展開していこうとの意思を持っていたことがわかる。
つまり、3.11以前は、最先端の科学技術で、絶対安全に稼働しているのが『先進国』のように誇らしいことだと思われていたのだが、まずは最終処分場を理にかなった形で確保、安全を言葉通り示すかのように電力会社の本社がその上にある。絶対安全を証明する上でも、理論性においても、原発にかかわる最高責任者がその現場において責任を貫徹すべき場所に位置すべきと考えた結果なのだろう。東電のように役員は200`も離れたところにいて、いざ、事故となっても他人事のように無責任でいられるのとはわけが違う。こういう徹底した責任感を態度で示すことは、日本でもやろうと思えば出来たはずだ。
早速に再稼働した関電でも、このように本社の設置を原発のなかにしてはどうかと思う。原発城下町となった自治体でも、住民の中には不安を持っている人が増えているのだから、再稼働後は関係省庁の官僚も、現地に常駐するというようではあるが、フィンランドのように本社機能、最終処分場も原発敷地の中にするという徹底ぶりを見習うべきではないか。
今、わが国は「エネルギー環境に関する選択肢」に対するパブリックコメント(ご意見の募集)を求めても、見付けにくいところにしているなどは言語道断だ。ネットをやり慣れている人でも見付けにくいのだから、どうやったら、意見を出せるのか分からない方が多いはずた。多くの方が意見が出せるように分かりやすくアクセスさせればいいのに、わざと、分かりにくくしているのだろうか。今もって、フィンランドのような発想とはかけ離れた対応だ。
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