新緑の美しい季節になった。今年のゴールデンウイーク(GW)は、会社によっては9連休になるという。
GWの歴史を振り返ってみると、1973年の国民の祝日に関する法律が改正、これにより祝日(国民の祝日)が日曜日の場合、その翌日となる月曜日が休日となった。1973年の天皇誕生日(4月29日、現・昭和の日)が日曜日で、同年4月30日が最初の適用日となった。1980年代頃より、土曜日を休日とする週休二日制(週五日制)が広く採用されるようになった。これにより、週末は2連休、振替休日やハッピーマンデー(2000年から開始された、特定の月曜日を祝日とする制度)がある場合は3連休となった。
当初は祝日が2日以上連続することがなかったため、「月曜日を振替休日とする」としていた。2005年の国民の祝日に関する法律の改正(2007年施行)がされ、さらに5月3日から5月5日まで祝日が3日連続することになり、その直後の「国民の祝日でない日」を休日とすることと改められ振替先が月曜日固定ではなくなった。その月曜日以外の振替休日の初適用日は2008年の5月6日(火)となった。これは同年のみどりの日(5月4日)が日曜日となり、翌5日(月)はこどもの日でやはり祝日であることよりみどりの日の振替分が6日の火曜日となった。小泉政権のときに首相自らが観光立国宣言された。観光が盛んになるには堂々と休んで英気を養う、旅行にいける環境をつくる必要もあった。
日本人、特に男性は「働き蜂」とも言われた、日曜日は上司の付き合いゴルフに駆り出されるなどもざらだった。有給休暇を全部消化したら、白い目で見られるのではないかという見えない圧力を感じたものだ。過労死などの訴訟に発展したケースも多々見られた。1970年代以前は、土曜日も出勤してお昼まで勤務していた。当然、郵便局、銀行も同じよう昼まで営業していた。1989年2月4日から銀行など金融機関の土曜日の窓口業務を中止(1983年8月から1989年1月までは第二土曜日のみ窓口業務を中止、他の土曜日は午前中のみ窓口業務を行っていた)、1992年5月1日から国家公務員の完全週休二日制を実施した。GWに対をなすシルバーウイーク(SW)は秋の文化の日を中心にした大型連休をさす。現在は、半休というシステムが公的に導入されてワークライフバランスがとりやすくなったが銀行、官庁などはやっていない。
いよいよ週休二日制が普及したのは2002年度から、公立学校でも土曜日を休日とする完全学校週5日制が実施された(それまでは第二、第四土曜日のみが休日となっていた。第二は1992年9月以降、第四は1995年度以降学校週休二日制が導入されてだった)。
もっとも、有名大進学率の高い私立学校は、2002年以降も学校週5日制を導入しないところも多い。また、企業によっては完全週休二日制、つまり代休となっていた場合は土曜日に出勤というところもある。
2012年04月30日
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