5月5日、北海道電力の泊原子力発電所3号機が定期検査に入り、日本国内の全原発54基(世界第3位の基数)が運転を停止する「原発ゼロ」が現実になった。5日の午後11時ごろに停止させ、原子炉本体が完全に止まるのは6日未明。国内の原発が全て停止するのは、日本原子力発電の東海原発と敦賀原発が同時に定期点検入りした1970年4月30日から5月4日以来、42年ぶりとなる。
電力の3割を担ってきた原発が停止したまま、夏を迎える。定期検査を終えた関西電力の大飯原子力発電所3、4号機(福井県)、伊方についても地元の不安が解消されず今後の見通しはないままだ。
さて、先月2日、同日に幸福度に関する国連会議で初の「世界幸福度報告(World Happiness Report)」が発表されたと伝えた。幸福度が高いのはすべて北欧諸国(デンマーク、ノルウェー、フィンランド、オランダ)で、平均生活満足度は、10点満点で7.6だった。残念ながら幸福度が低いのはすべてサハラ以南のアフリカ(トーゴ、ベナン、中央アフリカ共和国、シエラ・レオネ)の貧困国で、平均生活満足度は3.4だった。
もちろん幸福度はGDPに正比例ではない。幸福度が実感されうさいの事由として、政治的自由、堅実な社会的ネットワーク、汚職のない社会なども勘案されるようで、それも経済発展の度合いばかりでもない。個人レベルでは、心身の健康、誰か頼れる人の存在、就業の保障、安定した家庭が極めて重要な理由となっている。
ここ何年も幸福度NO1の国を維持してきているデンマークは、世界一のエコロジー先進国。第一次オイルショックの時エネルギー自給率は2%(1972年)だったものが1997年には100%に達している。次々と対策も打ち出して行きます。
1976年「エネルギー計画1976」
・北海油田の開発
・発電余熱と天然ガスを利用した給湯計画の実施
・補助金制度を導入した省エネの奨励
・エネルギー税の導入
1979年、米国スリーマイル島原発事故によって、世論は決定的に原子力発電の放棄に傾き、それまで政府の掲げていた原発計画も一転、1985年には原発に依存しない公共エネルギー計画を議決、先手先手のエネルギー計画によってノルウェー、ドイツに電力を輸出するまでになっている。
よく言われるのが高福祉、税金が高いということだが、国民の幸福度はNo1を維持している。国民が楽観的なのか?そこで、デンマークの福祉研究者としての第一人者・千葉忠夫の講演会(無料)です。是非、是非、一度、話をきいてみてください。また、デンマークへの福祉ツアーが企画されています。
ご興味のある方、講演会だけでもお申し込みをお待ちいたします。
海津にいな Fax:/Tel:04-7184-9828
Email:ninakaizu@gmail.com
〜 デンマークに学ぶ 〜
日本を住みよい国にするための方程式
「格差と貧困のない国デンマーク」「世界一幸福な国デンマーク」(PHP新書)の著者である千葉忠夫さんとともに人々が幸せに暮らせる住みよい国づくりの方程式をご一緒に語り合いませんか?
苦難を乗り越えてそこに幸せがある。幸せの国は自分たちでつくってこそです。
真の民主主義が育て、住みよい国になるのには今なにが必要か、考えて実践していくことではないでしょうか 。
日時 : 平成24年 5月11日 金曜日
午後6時15分 開場 午後6時45分 開演
場所 : 千葉市生涯学習センター
千葉市中央区弁天3丁目7番7号
TEL.043(207)5811(代)
JR千葉駅 京成千葉中央駅 徒歩8分
参加費 : 無料
問い合わせ: :043-245-2090 Fax:043-245-2091 (川島)
E-mail: info@masahito-k.net
ホームページ : http://home.d02.itscom.net/denmark/
講師:千葉忠夫プロフィール
1941年東京生まれ。1967年にデンマークへ渡航、現地で働きながら大学に通い、ソーシャルワーカーの資格を取得。社会福祉活動を始め、日本から社会福祉研修を受け入れる。1983年に不登校生徒の受け入れ施設ボーゲンセ生活学園を設立、日欧文化交流学院も併設しデンマーク政府から認可を受けた「国民高等学校」となり理事長に就任。1991年よりノーマリゼーションの提唱者バンクミケルセンの遺志を継ぎバンクミケルセン記念財団を設立し、同理事長にも就任。また当NPO法人日本・デンマーク生活研究所の理事長も務める。
2012年05月06日
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