「週刊現代」 2011年7月16・23日号
文京区のある母親は、千代田線千駄木駅近くで2.39のスーパーホットスポットを発見したと、ネット上で報告している。 本誌記者が多くの時間を過ごす講談社周辺とて、汚染と無縁ではない。さらに新たな調査で、同じく都内の文教地区、目黒区にもホットスポットを見つけた。
区内を南東方向に流れる目黒川。桜の季節は都内有数のお花見スポットとして賑わうこの川沿いの植え込みを調べると、0.45という場所があった。目黒駅から坂を下りきったところにある、目黒雅叙園前の側溝でも、0.30を測定。さらに、東大駒場キャンパスの、土の運動場脇の側溝でも、0.44というホットスポットを発見したのである。
足立、葛飾、江戸川、台東、文京各区以外は、都内の線量はだいたい0.1~0.2の間で安定している。しかし徹底的に調べれば、都内のどこでも必ず0.3超のスポットが見つかる、というのが本誌の実感だ。
汚染マップを作成した早川教授は、国や自治体の線量調査に対する姿勢に疑問を投げかける。
「たとえば足立区。原発事故後にデータをずっと出していたが、すでに数値が上がり始めていた3月28日に、機器の故障を理由に発表をやめてしまった(5月11日に再開)。あれでは、数値が高いから隠したんだと思われても仕方がない(足立区は本誌の取材に「機器の故障で修理に出していた」と回答)。
東京都の新宿モニタリングポストの数値も怪しいですね。個人レベルの調査ではなく、共産党の都議団がきちんとした機器で測った数値と比べても、半分くらいの低さです。数値が低く出るようなクセのある機械を使っているのか、何かからくりがあるはずです」
2011年07月05日(火) 「文京区の道端で、2・39を計測」
証拠として線量計の写真も添付してある。千代田線千駄木駅近く、急な坂を下りきった場所だという。
2・39とは尋常ではない数値だ。本誌がこれまで測った中でも、最高値は流山の2・12だった。本誌が周辺を測ったところ、そこまで高水準の値は出てこなかった。しかし一度は計測されている以上、とんでもなく線量が高いホットスポットが潜んでいる可能性は否定できない。
署名活動によって区役所の対応は変わるのか。文京区の母親たちの不安な日々は続く。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/10705?page=9
文京区 放射線測定(9月27日実施)の結果(落ち葉堆肥)
根津小学校 0.22
セシウム134 639ベクレル
137 849ベクレル
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kankyo_housyasen_kekka201109273.html
●首都圏の土壌汚染深刻 35地点でチェルノブイリと同レベル(8月8日 レポート)
http://tanakaryusaku.jp/2011/08/0002744