千葉県は12日、我孫子市と柏市にまたがる手賀沼で採取した淡水魚のモツゴから、1キロ・グラム当たり171ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。現在の国の暫定規制値(同500ベクレル)は下回るが、4月に導入予定の新基準値(一般食品で同100ベクレル)を超えるため、県と手賀沼漁協(柏市)などは同日、出荷自粛へ向けて調整を始めた。
県によると、自粛された場合、水産物としては、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で出荷を控える県内初の例となる。手賀沼のモツゴからは、昨年11月の初めての検査で同115ベクレル、1月に同128ベクレルのセシウムが検出されていた。県は今月中に4回目の検査をするが、「消費者に安心してもらうには早めに自粛する必要がある」として、関係漁協や我孫子、柏両市と協議している。モツゴは体長約3センチで、つくだ煮にして食べられるという。
(2012年3月13日 読売新聞)
ご参考まで、昨年(2011年09月03日16時57分 千葉日報)の記事です。
ご参考まで、昨年(2011年09月03日16時57分 千葉日報)の記事です。
千葉県は2日、手賀沼終末処理場(我孫子市相島新田)の汚泥焼却灰から、国が一時保管を求めた1キログラム当たり8千ベクレルの基準値を上回る1万8700ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
同施設の焼却灰からは、5月20日採取分の最初の検査で2万500ベクレルが検出されて以降、7回目となる今回の検査まで基準値超が続いている。脱水汚泥は今回も基準値以下だった。