3月23日から、我孫子・天王台地区の乳児への水道水の飲用を控えていただくようお願いしてきたところですが、上記の結果から我孫子市全域で、水道水を「飲用しても差し支えない」ことをお知らせします。
3月24日に採水しました、我孫子市水道局湖北台浄水場の水道水の 放射能測定を行った結果、放射性ヨウ素は検出されませんでした。
3月29日午前8時に採水した北千葉広域水道企業団流山浄水場の浄水 (水道水)について、放射能測定を行った結果、放射性ヨウ素及び放射性 セシウムは、ともに検出されませんでした。
<参照>
○東京都水道局において22日9時採水の金町浄水場の水道水から210ベクレル/リットルの放射性ヨウ素が検出されたとの報告が3月23日にあり、乳児への飲用を控えるよう発表がありました。このため、同じ江戸川から取水している我孫子市の水道水につきましては測定結果は出ていませんが、安全のため乳児への飲用は控えてくださるようお願いします。
なお、当該数値は、長期にわたり摂取した場合の健康影響を考慮して設定されたもので、代替となる飲用水が確保できない場合には、摂取しても差し支えないとされています。
<換算>
ミリシーベルト(mSv:1000分の1シーベルト)
マイクロシーベルト(μSv:100万分の1シーベルト、もしくは1000分の1ミリシーベルト)が使われます。
この100ベクレルは、水1kg(1リットル)あたりに含まれる放射性物質としては、放射性ヨウ素131のことで、飲食によって体内に入った場合に人体に与える影響(内部被曝)の数値に直したものがシーベルトで表しています。
100ベクレル=2.2マイクロシーベルト(0.0022ミリシーベルト)
1日当たり、100ベクレルは2.2/100を掛けて換算できます。
ベクレルからシーベルトに換算してその食品を1kg単位で摂取した場合、1日で受けた量が多いと人体に影響を与えるため基準値があります。毎日365日同じ放射能の強さのものを同じ量を摂取したときは、排泄される分もありますが、蓄積される場合もあり、このような場合を放射性物質を体内に取り込んだ場合の被曝を内部被曝したといえます。
放射能が半減する期間を半減期とよび、人体への影響は細胞の蘇生などに年齢差や健康状態による個人差があります。物理学的半減期が約30年であるセシウム137は体外に排出されるため、実効半減期は約100日とも言われます。半減期は大きく異なり、ロジウム106は29・8秒と短いが、プルトニウム239は2万4千年、ウラン238は45億年などといわれます。
気をつける必要があるのは、体内に吸収された放射性物質の健康への影響は、ヨウ素、セシウムだけを相手にすればいいということではないということです。ベラルーシやウクライナでは、食品中に含まれる放射性セシウムの基準値を定めて、基準値を超える食品を流通させないことで内部被曝を防止している。