それによると、観光客数は年約1億5705万人で、前年比1・7%増となり4年連続の増加となった(宿泊客に限ると同1・1%減)。ところが、今年にでた昨年の統計を参考にしてみても、震災の影響で今年度は減少が確実と、同課では話している。
まず、は昨年の統計までの統計を地域別で見てみる。東京ディズニーリゾートだけで約3894万人の観光客を集める。東葛飾地域が約5414万人と最も多い。
増加率では香取地域が前年比12・5%増と最も高く、同年3月に香取市内にオープンした「道の駅水の郷さわら」の入り込み客数約138万人が大きく貢献した。
‘09年8月から始まったアクアラインの通行料値下げの影響で、君津地域への客の入り込みも同6・4%増となっている。同課は「首都圏から比較的近いことやアクアラインなどの値下げなどのため、日帰り客の割合が増えている」と分析している。
外国人宿泊客数は約156万人で、国・地域別では中国が観光ビザの発給条件緩和の影響もあり同11・6%増。‘09年の新型インフルエンザや円高の影響で大幅に減っていた韓国からの客も回復し、同89・1%増となった。
そして、東日本大震災の影響で、今年はゴールデンウイークの観光客数が前年同期比約15%減、海水浴客は同約50%減と下記のように大幅に落ち込んでいる。
今年の夏期観光シーズンにおける東日本大震災等の県内観光への影響も把握するためめ、7月16日〜8月31日における県内の主な観光・レクリエーション施設、宿泊施設への観光入込客等の状況を調査した。それによると前年同期と比べて、観光・レクリエーション施設では8.0%の減少、宿泊施設では13.5%の減少となり、多少の回復傾向は見られるものの、県内観光は未だ厳しい状況にある。
千葉県では、秋の観光キャンペーン「心の休日を房総で。」を実施、引き続き、県内への観光誘客に積極的に取り組んでいるという。
(1)県全体 (単位:人地点、人泊)
観光・レクリエーション施設(20施設) | 宿泊施設(14施設) | |||||||
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H23 | H22 | 増減 | 対前年比(%) | H23 | H22 | 増減 | 対前年比(%) | |
県全体 | 444,343 | 528,967 | ▲84,624 | ▲16.0 | 30,693 | 36,421 | ▲5,728 | ▲15.7 |
(2)地域別(単位:人地点、人泊)
観光・レクリエーション施設(20施設) | 宿泊施設(14施設) | |||||||
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H23 | H22 | 増減 | 対前年比(%) | H23 | H22 | 増減 | 対前年比(%) | |
ベイエリア・東葛飾地域 | 185,200 | 207,570 | ▲22,370 | ▲10.8 | 11,009 | 13,240 | ▲2,231 | ▲16.9 |
北総地域 | 64,110 | 87,688 | ▲23,578 | ▲26.9 | 3,342 | 4,628 | ▲1,286 | ▲27.8 |
九十九里地域 | 23,179 | 26,491 | ▲3,312 | ▲12.5 | 3,344 | 3,607 | ▲263 | ▲7.3 |
南房総地域 | 171,854 | 207,218 | ▲35,364 | ▲17.1 | 12,998 | 14,946 | ▲1,948 | ▲13.0 |
(1)観光・レクリエーション施設調査対象(20施設)
【ベイエリア・東葛飾地域】(7施設)千葉市動物公園(千葉市)、県立中央博物館(千葉市)、市原ぞうの国(市原市)、京成バラ園(八千代市)、市川市動植物園 (市川市)、ふなばしアンデルセン公園(船橋市)、県立関宿城博物館(野田市)
【北総地域】(5施設)
【九十九里地域】(3施設)
【南房総地域】(5施設)
(2)宿泊施設調査対象(14施設)
【ベイエリア・東葛飾地域】(3施設)、【北総地域】(3施設)、【九十九里地域】(3施設)、【南房総地域】(5施設)