今回、高濃度放射能が測定されたスーパー敷地には 「安全の確認が出来(でき)るまで休業させて頂(いただき)きます」との張り紙、地内は人気がなく、閉じられたシャッターで閉ざされた。歩道には「通行禁止」のロープが張られ、通りかかった住民は不安そうに中をのぞき込んだ。
放射線量を測定し、区に通報したのは、近くに住む市民団体のメンバーの男性だった。別の住民から「スーパー周辺が高い」と聞き、13万円する自前の高精度線量計で測定したところ、針が振り切ってしまった。
世田谷区は、原発事故の影響を懸念するファミリー層も多く住んでいて、女性議員仲間が議会で頑張っているところなのでいつも気にしている街だ。今月12日には、民家の床下からラジウム入りの瓶が見つかったのは、彼女の会派(みんなの党・世田谷)の区議らの市民グル-プで調査していた時に、「路上の放射線量が高い」ということが分かり、通報したのがきっかけだった。
今や線量計を持ち歩く子育て中の主婦らがおり、行政が監視しきれないホットスポトが次々と見つかっているのは有り難くないが現実だ。 市民グループでは「高性能の線量計で測らないと行政は動いてくれない」という。メンバーらで、公園など生活エリアを中心にくまなく回り、区内の線量マップを作成中という。