あるTV番組に、久しぶりに財部誠一氏が登場していたのを見つけて仕事の手をとめた。いつもいい取材をするジャーナリストなので、その情報収集能力と誠意のあるコメントに嬉しい思いがするのだが、特に農業問題にも詳しいので好感をもっている。
今回のレポートは、北海道の超強力粉についてだった。北海道という季節の厳しい北の大地で、日本人の食に合わせてより良いものを生産する農家さんを訪ねるところから始まっていた。冬の厳しい寒さがある中での農業経営は大変なことだと思うが、北海道の農家は負けていなかった。開拓者精神で北海道で格闘してきたのだから、負けじ魂、そしてより良い未来への夢をみることにかけては、日本一の所なのかもしれない。
その農家さんは、農作業をするなかで長年かけて小麦の品種改良を行い、土地にあった「超強力」小麦粉を生み出した。その特異な強すぎる生地物性のため、これまで国内ではあまり注目されていなかったということだが、現在のように冷凍生地製パンの生産が拡大しつつあるので、かえって適していることだった。国内産中力小麦にブレンドすることによりその脆弱な生地物性が改善され、強力粉として利用できることなどが明らかになってきた。価格競争からすると海外から輸入することが多かった小麦粉だが、そのモチモチ感に目を付けた敷島パン「Pasco」がタイアップして美味しい国内産小麦の用途・消費拡大にも寄与して日本の農家と頑張っていこうというものだ。名前は「ゆめちから」、日本の農業はいよいよTPPに大揺れするだろうが、こうした農家も出てくることを考えれば、知恵と熱意で、困難の打開を期待したい。
日本は資源がない国だけれど、諦めないで乗り越えようとするとき、みんなも勇気が湧いてくる。そうやっていくつもの困難を乗り越えてきたのだから、21世紀の私たちも手を繋ぎ合って大波に向かって行くしかない!
「ゆめちから」、こんなネーミングを考える人がいる、そんな日本を私は好きだなあと思うのです。
今回のレポートは、北海道の超強力粉についてだった。北海道という季節の厳しい北の大地で、日本人の食に合わせてより良いものを生産する農家さんを訪ねるところから始まっていた。冬の厳しい寒さがある中での農業経営は大変なことだと思うが、北海道の農家は負けていなかった。開拓者精神で北海道で格闘してきたのだから、負けじ魂、そしてより良い未来への夢をみることにかけては、日本一の所なのかもしれない。
その農家さんは、農作業をするなかで長年かけて小麦の品種改良を行い、土地にあった「超強力」小麦粉を生み出した。その特異な強すぎる生地物性のため、これまで国内ではあまり注目されていなかったということだが、現在のように冷凍生地製パンの生産が拡大しつつあるので、かえって適していることだった。国内産中力小麦にブレンドすることによりその脆弱な生地物性が改善され、強力粉として利用できることなどが明らかになってきた。価格競争からすると海外から輸入することが多かった小麦粉だが、そのモチモチ感に目を付けた敷島パン「Pasco」がタイアップして美味しい国内産小麦の用途・消費拡大にも寄与して日本の農家と頑張っていこうというものだ。名前は「ゆめちから」、日本の農業はいよいよTPPに大揺れするだろうが、こうした農家も出てくることを考えれば、知恵と熱意で、困難の打開を期待したい。
日本は資源がない国だけれど、諦めないで乗り越えようとするとき、みんなも勇気が湧いてくる。そうやっていくつもの困難を乗り越えてきたのだから、21世紀の私たちも手を繋ぎ合って大波に向かって行くしかない!
「ゆめちから」、こんなネーミングを考える人がいる、そんな日本を私は好きだなあと思うのです。