ご存知、英国は議会政治発祥の地であり、それを象徴する市民の言論の自由を保証する市民が自由に演説ができる場所、それがスピーカーズコーナーです。誰でも、外国人でも、事前申請する必要もなくて自由に自説を論じることができ、聴衆が聞き入る場所、どんな政治的な集会でも自由にどうぞという場所です。もっとも、イギリス王室への批判とイギリス政府の転覆についての2つは除きます。ロンドンには、他にフィンズベリー・パーク、クラパム・コモン、ケニントン・パーク、ヴィクトリア・パークなどに同様の趣旨を持つ場が多く存在して、市民が政治参加するべき雰囲気が作られています。それでも、2003年には、公園当局が2月15日からイラク侵略に関する演説を禁止しようとしたことがありました。これは大規模な反対運動に遭い、撤回を余儀なくされました。その時の反対運動は英国史上最大級の規模となり、100万人以上が参加しました。最寄り駅はマーブル・アーチ。
こうした特定の場所においてのみ演説を許可する英国は、ある意味で権力者がロンドンの公共の場の大半での言論の自由を制限すしているとも言えますが、スピーカーズコーナーはそのために利用されているのです。日本の場合は、駅前で喋るのは結構自由にされているので日本流スピーカーズコ―ナとも言えます。さて、駅頭での話を通勤、通学の際にどれほど耳にとどめてくださるのか、案外見てるよ、聞いてるよという説と、忙しいからそんなの無理という説と相反する意見があります。

今日は我孫子駅南口で、週末に行われる留学生との交流会と三樹荘など史跡を巡るフィールドワーク(19日の集合は けやきプラザ ホール 13:30)開催についてお話しました。「みんなの党」の黄緑の旗を初めて駅頭で使いましたが、我孫子の景観条例にもマッチした色合いです。