これまでの経緯をお話しますと、柏消防の指令棟の通信機器の更新が必要になっていたのです。建物自体は新しいのですが、そこに据えつけてある機器類が相当に老朽化して、この頃はフリーズしてしまう事態もおきているというのです。年数がたつと備品の調達も難しくなっていて難儀している。これまで、こうした公共施設の立替などはどこの自治体も県や国からの補助金がありきでやってきた。が、財政削減、政府は地方分権などと言葉巧みに地方の責任でやるように仕向ける。
財源を国庫にいれたままでは自治も住民サービスを円滑にしての地方自治が無理難題だ。そこでこの頃は、単独自治体だけの事業では補助金を出さないし、承認されない。そんな中で柏消防から、我孫子市の指令機器などのリース期間を前倒しして、一緒に指令機器の更新をやってもらいたいとの立ってのお願いがありました。我孫子市はリース期間を2年残しているので、リース料解除の違約金4200万円を払わなくてはならない。そこが、我孫子にとっては痛い話だ。しかし、これからいたるところで近隣と広域行政を考える必要があるはずです。まして、災害などの場所をピンポイント確認できる表示システムの迅速導入であるなら、リース違約金を払っても、先の展開に意味は十分あると考えた。私は、我孫子市議会の最終日の議案の討論に立ち、賛成の意見を述べました。議員の多数を得て我孫子ではこの議案を既に可決しました。
それでも念には念を入れて、今日の10時開催の柏市総務常任委員会の傍聴にも行ってきました。同議案を柏市議会では、議案第11号として審議、3人の議員が質疑を行い、30分ほど執行部とのやり取りを熱心に行い、可決しました。それぞれの市が単独で更新することを想定しての概算見積もり額や、をの根拠を聞くなど、かなり細かい質問と真摯な答弁のやり取りをするのを確認しました。これならば両市が同等の責任をもって、より良い安心の住民サービスを提供できると感じることも出来安心しました。
ただ一点、我孫子との対応が違っているように思えたのは、柏市議会では『研究会報告書』を議員に提出して、常任委員会前に配ったことです。そこで、踵をかえして我孫子に戻ると、消防庁に報告書の存在について問いただしました。柏消防長(写真)に確認して、早速、取り寄せておくと返事がありました。