アルピニストの野口健さんが18日、自身のX(ツイッター)を更新。大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設について私見をつづった。
メガソーラーは持続可能なエネルギー源であり、二酸化炭素排出量削減につながる一方、建設が環境破壊につながる危険性も指摘されている。
野口さんは、以前にシンポジウムで専門家から聞いたという、太陽光発電におけるドイツと日本の違いを紹介。「日本との決定的な違いはルールが厳格なのだと。まず森林を伐採したり、地形を変えてはならない。仮に森林伐採を行えばその何倍(確か6倍だったか)もの森づくりを行わなければならない」といい、「また、その企業が倒産し太陽光パネルやバッテリーが放置されないようにと、地元行政が片付けにかかる料金を設置前に預かるルールがあると専門家の方から聞いて驚きました。メガソーラーを設置する為にはいくつものハードルが設けられているのだと」と説明した。
その上で「日本はメガソーラーに外資も参入していると聞きますが、ある日、突然、会社をたたみとんずらされたら大量の太陽パネルなどが放置される事になります」とし、「また、大規模な森林伐採は土砂災害を招く。平地ならまだしも、山岳地帯を切り開き地形を変えてまでメガソーラーは果たして本当に必要なのでしょうか」と指摘。「エコでもなんでもないでしょうに。何人もの政治家にも相談しましたが…皆さん、理解をしつつも、声を上げようとしない。その間にこのような悲惨な光景が全国各地に広がっていく。『政治と金の問題』も結構ですが、本来なら最も重要案件が山ほどあるはず。メディアの責任もあるでしょう。それにしても、この光景は森だけではなく人間の心も抉られるな…」と思いを記した。