1975年にマイクロソフトを創業したゲイツは、シリコンバレーにおける大きなカルチャーの変化やテクノロジー革新を長年にわたって見続けてきた。彼が予想していなかったのは、そのリーダーたちが右傾化していったことだった。
「シリコンバレーは常に中道左派だと思っていた」
「現在、中道右派のグループがシリコンバレーに一定数いるという事実は、私にとって驚きだ」とゲイツは述べた。
ゲイツは2024年、カマラ・ハリス副大統領を支援するスーパーPAC(特別政治活動委員会)に5000万ドル(約78億円)を寄付したと、以前、ニューヨーク・タイムズが報じている。
また、ゲイツにとってソーシャルメディアの登場も予想外のテクノロジー転換点となった。
フェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)などのプラットフォームが登場した際、それらがもたらす「弊害については予測できていなかった」という。
彼は、テクノロジーが政治的分断を煽り、公共の利益に反する形で利用されるようになったと指摘した。
「情報が多ければ多いほど良いものだと考えていたが、それは間違いだった」とゲイツは語っている。
「こうなるとは思わなかった」
メタ(Meta)とX(旧Twitter)は、それぞれザッカーバーグとマスクが所有しており、両社ともコンテンツのモデレーション(内容の管理)に関する方針をめぐって批判を受けてきた。
出典 NYTimes (Jordan Hart によるストーリー翻訳 2/6)