橋本徹が某番組でダウンタウン・松本人志が文芸春秋社らに約5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟について、弁護士としての見解を求められた言及した。最終的に、松本側が8日に訴えを取り下げ、文春がこれに同意したことで訴訟は終結した顛末をたどった。
橋下氏は「性犯罪・性加害の有無に松本さんは焦点を当てて『事実無根だ』って言ったと思うんです」とし、「今回は文春の記事全体が表現の自由として保障されるかどうかの裁判。文春の記事は性犯罪以外のところで、飲み会のああいう遊び方を報じて、そこは覆せないと松本さんが思ったのかもしれませんね」と推察した。
さらに「文春の方も性犯罪に関しての強制性に関して、物的証拠はなかったので、このまま裁判続けると被害女性を裁判の証言に立たせなきゃいけない。そうなると松本さんも当然反論すると事実関係、詳細なものが公になると、女性の方にとってもあまりプラスにならない。傷つけてしまうかも分からない」とした。
松本は2015年に都内の高級ホテルであった飲み会で女性A子さんらに性的行為を強要したと昨年12月、文春に報じられ、名誉毀損されたとして東京地裁で争っていた。橋下氏は実質的には「金銭の授受は一切発生していない和解。双方折り合って終わらせた。」と指摘し、「法律家から見ると松本さんの方が分が悪い形の終わらせ方」と解説した。
橋下氏は事件が報じられ、松本がX(旧ツイッター)で「事実無根」と発信した当初から「この結論を言い続けてきたんです。吉本とか誰か芸人の先輩の方とかが『性犯罪のことだけちゃうよ』ってできなかったんですかね」と問うと、リンゴは「芸歴が上だとか、一緒にやってきた仲間が、そこまで言えるかというと法律が分からないから。なんで(橋本さんが)言わへんかったん、その時に」とツッコミ。橋下氏は「そこまで求められる場がなかった」と答えた。