60代を充実させるには、散歩や宅トレを日常生活に取り入れ体を鍛えることです。年齢に関係なく、筋肉を鍛えるというのは、やる気を充実させるのに必要な要素だと、還暦あたりから実感してきます。
実際、年齢だけでなく、体が重いと感じると、意欲も低下していきます。やりたいという感情より、しんどいという感情が先に立つからです。それでは行動範囲も狭くなっていきますし、新しい興味も薄れてしまい、人生は先細ってしまいます。
死を受け入れるためには、長生きの苦しみや、終末期医療の悲惨を見るのがいちばんですが、ふつうの人にはその機会はまれでしょう。高齢者施設の職員で、過剰な長生きを肯定し、自分もそうありたいと思っている人はまずいないでしょう。
医療従事者も最後の最後まで病院で医療を受けたいと思っている人は少ないはずです。自分が死ぬときは、医療の手を離れ、自宅や施設で自然な最期を迎えたいと思っている人が大半だと思います。適当なところで死ぬことの大事さ、生にしがみつかない潔さやある意味での快適さ、効率のよさを実感しているからです。