ジャンプをして着地し、骨に衝撃を与えると、骨が丈夫になるのですが、階段を下りるときの刺激でも同程度の効果があることがわかったのです。実験では、週2回の階段下りで平均7.8%の骨密度がアップしました。 さらに筋力アップ、体重&体脂肪率ダウン効果も!
階段を下りると足の指、かかと、すね、後ろ脚のふくらはぎ、太ももの前側、お尻などの筋肉が伸ばされます。そして背骨まで刺激が伝わり、骨密度を高めるのです
階段を下りるとき、筋肉を縮めながら行う運動よりも筋肉を伸ばしながら行う運動のほうが実は効果的で、実験では階段下りの前後で筋力が43.4%アップしました(※1)。
ほかにも、筋力のアップに伴って代謝がアップし体重は-3.2%、体脂肪率は-4.1%という実験結果が出ました(※2)。骨
を健康にしながら、やせやすい体づくりも同時に行えるのが階段下りなのです
まずは、階段下りを、より安全により効果的に行うための、基本姿勢を身につけましょう。
片手で手すりをつかむ、または手すりに軽く触れます。背すじを伸ばし、目線はやや斜め下に。両足のつま先を常に正面に向けながら、左脚を一段下ろします。続けて右脚も一段下ろし、同じ段で両足をそろえたら、今度は右脚から一段下ろします。手すりと反対側の腕は、脚の動きに合わせて自然に振って。両脚のひざとつま先は、常に正面に向けておきます。これをくり返します。
※1 階段下りの前後に「30秒間で何回イスから立ち上がれるか」というテストを行い、回数を比較
※2 週2回の階段下りを12週間行ったあとの体重、体脂肪率の平均変化
(いずれもオーストラリア エディスコーワン大学 野坂和則教授の実験結果より)
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【NG】
脚を下ろすときに、つま先が外を向くのはNGです。ひざが開いたり、体が傾いたりするのもNG。いずれも、骨が受ける刺激が逃げてしまうだけでなく、O脚など悪い姿勢の原因にも。