W杯ジャンプ男子札幌大会は、51歳のレジェンド、ノルディックスキー選手・葛西紀明(土屋ホーム)がW杯出場を決めた。札幌・大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)で個人第19戦(17日)の予選を行い、106メートルを飛んで86・5点の45位となり、50位までによる本戦に進んだ。W杯本戦出場は20年2月から4季ぶりの札幌大会以来で、W杯個人最多の570試合目となり自身の持つ最多記録を更新。さらにW杯最年長出場で6つ目の世界ギネス記録を申請する見通しとなった。
記録更新への重圧のあまりヒヤヒヤものでW杯に滑り込んだ。踏み切りのタイミングが遅れ、少しでも飛距離を伸ばそうと着地も乱れ、まさかの106メートル。だが後続が失速し、本戦出場50人中45位で予選突破が決まると両手を突き上げ笑顔がはじけた。