“PFAS汚染”全国マップ クローズアップ現代 初回放送日: 2023年4月10日
2023年、東京都多摩地域の水道水源にPFAS(ピーファス、PFOS及びPFOA)が検出されたことが報道され、水道水に不安を感じる方も増えているのではないでしょうか。自然界で分解されることがほとんどなく発がん性があると明らかになり、使用規制がとられています。
PFAS報道の発端となったのは、横須賀基地内で最初にPFASが確認されたのは昨年5月。排水処理施設で泡が見つかり、アメリカ軍が調査した結果、排水の一部から環境省が示した暫定指針値を超えるPFASが検出されました。排水は通常、東京湾に流れ出ていることから、アメリカ軍は横須賀市に対し「PFASが基地の外に流出した可能性がある」と報告。10月、横須賀基地内の排水処理施設で相次いで確認されたPFASと呼ばれる化学物質の検出。基地を訪れた横須賀市の上地克明市長は「アメリカ軍との信頼関係が大きく損なわれた」と憤りをあらわにしていました。
カール・ラティ司令官と面会し、横須賀市からの異例の抗議に「大変申し訳ない。反省している」などと謝罪しました。その後も排水処理施設の水から、暫定指針値以上の値が確認され、これまでに最大で1リットルあたり1万2900ng(指針値の258倍)が検出されています。アメリカ軍は「原因の特定には至っていない」としていますが、11月1日、排水処理施設にPFASを吸着するフィルターを設置しました。さらに、9月には神奈川県の厚木基地で、基地内の調整池にPFASを含む泡消火剤が誤って放出されました。
沖縄県や神奈川県の米軍基地周辺や大阪府の工場周辺の河川などから国の目標値を超える値が相次いで検出。東京・多摩地区で行われた血液検査では、住民の血中濃度が国のかつての調査より約3倍高いことが明らかに。番組では独自に“PFAS汚染全国マップ”を作成し、指針値超え地点 すべて掲載。千葉は下記が調査が出された。
千葉県 白井市 金山落 349.2
千葉県 柏市 手賀沼 191.0
千葉県 市原市 平蔵川 128.6
千葉県 千葉市 葭川 120
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pyD6dG2wOM/
PFASはペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物の総称で「フォーエバーケミカル=永遠の化学物質」と呼ばれ、ほとんど分解されることなく体内や自然界に蓄積されるという特徴があり、欧米を中心に規制強化が進められてきました。現在、各国で水道水や河川や地下水などにおける基準値が設けられています。
日本では法律的な規制はなく、国が水道水と環境中について、暫定の指針値として上限の目標とすべき濃度を示しています。
横須賀市は問題の発覚後、独自の海水調査を始めました。毎月、排水処理施設の近くを含む基地周辺の7か所で海水を採取して、PFASの濃度を調べています。
我孫子市ではPFASの検査を湖北台浄水場の浄水で年2回実施しております。目標値を下回るように管理を徹底するとともに、検査結果を定期的にホームページ等で公表します。令和5年6月に湖北台浄水場の原水にて検査を行った検査結果は、国の目標値である50ng/L以下に対し5ng/L未満と目標値を下回る結果となっております。なお、上記の値はPFOS及びPFOAの合算値、1ng/Lは、水1リットルあたり10億分の1グラムの物質が溶解していることを表します。
水質問い合わせ窓口 電話:04-7199-3800
水道法第20条第1項の規定により、水道事業者は定期的に水質検査を実施が定められています。市水道局では、水質検査に必要な施設を有していないため、同法第20条第3項の規定により、厚生労働省の登録を受けた外部検査機関に水質の検査を委託しています。
つづき