日本航空(JAL)は17日、客室乗務員(CA)出身の鳥取三津子専務(59)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。CA出身、女性がトップになるのはともに初めて。赤坂祐二社長(62)は代表権のある会長に就く。
鳥取氏は1985年、東亜国内航空(現JAL)に入社。その年の夏、日航ジャンボ機墜落事故があった。17日の記者会見では「当時の衝撃は強く心に刻まれている。安全運航の大切さを次世代に継承する強い責任感をもっている」と話した。
客室本部長やカスタマー・エクスペリエンス本部長を歴任した。「航空会社の根幹である安全とサービスが私のキャリアそのもの。常にお客様のことを一番に思って、人と地球にやさしい一便一便の運航を積み重ねていきたい」と意気込む。
赤坂氏は2018年に社長に就任。コロナ禍で落ち込んだ経営の立て直しにめどがついたとして退任を決めたという。羽田空港で2日にJAL機と海上保安庁の航空機が衝突した事故との関連については「全くない」と否定した。
出典 朝日新聞(1/17)