ジーン・シャープは、マハトマ・ガンディーの研究を起点に、独自の非暴力理論を体系化し、戦略的非暴力闘争を提唱、その著作が民主化運動の理論的支柱として世界中で読まれてきました。再び、読まれている書です。
国際関係思想研究者・中見真理さんがシャープの『独裁体制から民主主義へ』を読み解くNHK Eテレ『100分de名著』の番組で、実際に非暴力闘争が成果を上げた数々の事例を取り上げて解説します。
放送日時
第1回 1月 8日(月)午後10:25〜10:50
第2回 1月15日(月)午後10:25〜10:50
第3回 1月22日(月)午後10:25〜10:50
第4回 1月29日(月)午後10:25〜10:50
※各回再放送は、火曜日午前5:30〜5:55、翌週月曜日午後1:05〜1:30
本当に力を持っているのは民衆であり、独裁者の強大な力は民衆から供給されたものにすぎない。だとすれば、民衆は自らの意志によって、支配者への力の供給を断つことができる。
この力学を活用することにこそ、非暴力闘争が成り立つ基盤があるとシャープは考えました。つまり、暴力を行使せずとも、支配者が必要としている協力を人々が拒めば、独裁体制を機能不全に陥らせることは可能だというわけです。ここにこそ支配権力のアキレス腱があります。