今、新型コロナと同様に心配な感染症があります。それが、首都圏で急増している季節外れのインフルエンザです。
石川県内でも1定点医療機関あたりの平均で2.21人と、この1ヶ月間でおよそ3倍に増えています。
やまぐち内科クリニック山口泰志院長:
「数としては本当の真冬に流行するインフルエンザの数ほどではない。ただ、ある程度の数の方がこの時期に出ることは確かに異常です。まずインフルエンザに対する免疫力が落ちている。皆さん無防備な状況で夏のイベント、人が集まる機会、移動等があっていつにない夏のインフルエンザの拡大が広がっている」
稲垣アナウンサー:こちらのクリニックでは、10月2日からインフルエンザのワクチンを受けられるという事ですが…
「今、ワクチンがあるとしたら、今打っちゃって今シーズンは大丈夫だったりするんですか?」
やまぐち内科クリニック山口泰志院長:
「ワクチンの有効性は4カ月から6カ月間続くと言われています。ただ、ワクチンはすぐ効果が出るわけではなくて、接種をしてから2週間から4週間ぐらい効果が出るまで時間が掛かります。その意味では早めに打って頂いて今の時期に打って頂ければ、2月3月までは十分効果は期待できる」
新型コロナとインフルエンザについて金沢市の対応はどうなっていいるのでしょうか?
金沢市役所・健康政策課藤田徹さん:
「コロナの方につきましては、秋開始接種ということで接種券を随時送っている状況。インフルエンザは高齢者の方を対象にした予防接種が10月2日から開始ってことになりますので、これから接種券を発送する準備をしているところ」
金沢市では、過去に接種券を受け取って使っていない人については、新たに接種券を送らないそうです。その場合は、過去の接種券でワクチンを受けられるそうです。またなくした人については市のホームページから申請すれば新たな接種券が送られてくるそうです。
感染症に詳しい金沢大学附属病院の谷内江(やちえ)教授はコロナ感染の現状について…
谷内江先生;
「人の移動が激しくなったり、例年夏の感染拡大が見られましたから、そういう気候的なものも合わせて大きな感染拡大が起こったんじゃないかなと。かなり心理的なものもあると思うが、皆さんマスクを外して移動されていますし、集まってますからいつでも感染のしやすい状況が整えば感染が広がるっていうのは続いている」
出典 石川テレビ(9/27)