デーブ・ロバーツは2015年よりロサンゼルス・ドジャースで監督を務める。MLB史上初の日本生まれの監督でワールドシリーズで世界一になった。
1972年、返還直後の沖縄県那覇市でアフリカ系アメリカ人の父親(退役軍人)と日本人の母親の間に生まれる。その後一家はカリフォルニア州サンディエゴに移住。カリフォルニア大学ロサンゼルス校に進む。UCLAは外野手としてプレーし、大学卒業後、メジャーでは俊足の外野手として長年プレーし、多くの盗塁を決めたプロ野球選手(外野手、左投左打)。
2015年6月15日のオークランド・アスレチックス戦で、前日の14日に代理監督となり、MLB史上初の日本出身監督となる。同年11月23日に古巣ドジャースの新監督に就任が発表。2016年は就任1年目にして地区優勝し、最優秀監督賞を受賞。2017年、2018年にはワールドシリーズに出場したが、敗退。2019年は地区優勝したものの、ワシントン・ナショナルズとの2019年のNLCSに敗れてリーグ優勝を逃した。
コロナ禍の2020年には監督として2年ぶりにワールドシリーズ出場、タンパベイ・レイズとのワールドシリーズを4勝2敗で下し、日本出身監督としては初のワールドシリーズ優勝監督となった。2022年11月15日に全米野球記者協会(BBWAA)から最優秀監督賞2位。
15日(日本時間16日)、打者に専念する来季中に、左翼の守備に就く可能性が浮上した。デーブ・ロバーツ監督(51)がテレビインタビューで構想を披露。手術を受けた右肘の回復次第での来年9月以降のプランの一つで、本人の了承も得たという。ポストシーズンに向けて、チーム全体のコンディションを整える世界一奪取のための「大谷・外野プラン」になる。
日本ハム時代は1、2年目に計62試合で日本時代から走力、打球判断などには定評があった。
メジャーでの外野出場はエ軍時代の21年に7試合で外野を守り、右翼が6試合で、左翼は1試合、計8回1/3で守備機会はなかった。だが、ロバーツ監督は「どうなるか見てみよう。そこまでまだ時間はたくさんある」と右肘の状態を見ながら機会をうかがっていく構えだ。大谷は21年終了後、外野守備について「一つ選択肢が増える。できるに越したことはない」と説明。
メジャーでは連戦の負担軽減を目的に野手が交代でDHを務めるケースが多い。シーズン終盤の9月以降、DHを有効活用できれば、プレーオフに向けてチームのコンディション整備が可能になる。投手としての復帰は25年以降になるが、まずはDHと外野手の「二刀流」で、世界一に向けての雄姿を見られる可能性は高い。