皇室による国際親善は、どれだけ多くの人が「日本」を知ることになり、今回のペルーを訪問した秋篠宮家次女の佳子さまによるペルー訪問は、日系社会を知る機会になったのだろうか。
各地の歓迎式典では日本の曲が流れ、着物を初めて着たというペルーの子どもたちもいたし、佳子さまに見てもらおうと、子供たちのクラスでは夫々が模造紙に、日本の山や、花、動物など調べたことを書いてあり、日本を知る機会になったことがうかがえた。笑顔を絶やさず現地の人と交流し続けた佳子さまは、現地でも受け入れられ、「まさに笑顔のお姫様」と呼ばれる場面もあったという。沿道で出待ちする人の数も、徐々に増えていった。
佳子さまは日本とペルーの外交関係樹立150周年の記念式典に出席のため、ペルーに向かったが、2度の飛行機トラブルに遭い、ペルー到着が丸1日遅れた。国際親善のための重要な海外公式訪問はどうなってしまうのかと、記者らも心配した。しかし、それは杞憂に終わった。佳子さまがペルーから帰る際には、「ぜひまたペルーに」と再来を願う人々の声で溢れていたのだ。10日間の日程に同行した記者は、佳子さまの一人ひとりに寄り添い続ける、ひたむきな姿勢を綴っていた。
佳子さま自身も、帰国後にペルー訪問の感想を文書で寄せ「ひとつひとつの出会いや出来事はどれも心に残る大切なものであり、これからも幾度となく思い出すことと思います」と振り返られた。佳子さまの今回の訪問は、国際親善の重要な担い手となっていることを示したと言える。
参照 TBSダイジェスト つづき