「日本全体の経済規模から考えると訪日外国人消費の占めるGDPの2%にもいかないから非常に小さい」と考える人がいたとしたら早合点で、半導体輸出の4兆円をも上回るのです。これは、7年前の3.8倍になっており、今後7年でさらに倍の来訪客数にし、消費額は3倍以上にしていこうとの計画です。
コロナ禍で観光業が占める割合というのは世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)の2022年の調査によると、コロナで日本と海外を往来する人が激減し、国境の再開が遅れ、観光消費のうち海外旅行者の支出が90.8%減少し、海外旅行者の支出が占める割合はわずか0.7%となって、G20参加国中で最低値でした。それでも日本の旅行・観光産業の世界での寄与額は2063億ドルで世界GDPに占める割合4.2%で世界4位でした。
世界全体の観光消費額は、2019年(9兆6300億ドル・GDP10.3%)、観光部門のGDPと雇用が世界全体に占めた割合は10%でした。
2019年度の国内旅行での消費額は22兆円 (日本人の海外旅行消費額1.2兆円は含まず)
日本に訪れた外国人旅行消費額 4兆8,135億円
世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は昨年4月21日、世界の旅行・観光部門は2023年に新型コロナウイルス禍前の水準に回復し、世界全体の国内総生産(GDP)を上回るペースで伸びるとの見通しを示していました。リポートは、旅行・観光業界の22─32年の年平均成長ペースは5.8%で、世界GDP伸び率の2.7%を上回り、1億2600万人の新規雇用が生み出されるとの予想を示した。旅行観光部門のGDPは、今年が8兆3500億ドル、2023年が9兆6000億ドルと、コロナ禍前の水準になると予測しています。
参照 令和3年観光庁資料