健康な成人の脳は約1.4kgの重さがあり、体重の2%ほどの重さにも関わらずからだ全体のエネルギーの約20%を消費しています。安静時でも、脳は心臓が送り出す血液量の約15%を受け取っているため、常にたくさんの血液を必要とする臓器なのです。私たち人間のからだの中で栄養を運んでいるのは血管を流れる血液なので、脳は絶えず酸素と栄養をエネルギー源として供給される必要があります。
午前1時にからだの陰と陽のエネルギーが入れ替わり、その後の深夜1〜3時に肝のはたらきが旺盛になることで血がつくられると考えられています。肝にあたる臓器は胆嚢、肝臓で23時〜3時が睡眠のゴールデンタイム。良質な血、栄養を身体に蓄えるためにはこの時間に眠っていることが重要なのです。
脳の主なエネルギー源はブドウ糖ですが、人間が 1 回の食事で体内に蓄えられるブドウ糖の量は約 12 時間分。からだが疲れたら栄養と休息を取るように脳も栄養と休息を取ることが大切。日頃からケアしてあげましょう。
頭に位置を心臓よりも下に置いてあげるだけでも心臓からの血流が頭に流れていくので、とってもリラックス効果、セラピー効果の高いポーズです。おやすみ前はもちろん、疲れを感じるとき、リフレッシュしたいときなど日々のセルフメンテナンスにも、ぜひ一度試してみてください。
ポーズのやり方
@正座からお尻が踵から離れないように上半身を倒しおでこをマットにつける。
A両手のひらを胸の横に置いてお尻を持ち上げ、膝の位置を腰幅程度に開いて下半身を安定させる。
B頭のてっぺんより少し後ろのポイントがマットにあたり、心地良い圧を感じるところで1分ほどポーズを保持。
Cポーズから抜ける時はお尻を後ろに引いて脇のあたりがじんわりのぴるところで一度、身体の血の巡りが落ち着くのを数呼吸待ちます。
D手のひらでマットを押しながらゆっくり身体を起こします。
つづき