27日(日本時間28日)、敵地で行われたタイガースとのダブルヘッダーの第1試合で大谷が投手として、まさにワンマンショーだった。9回8奪三振1安打無失点でメジャー初完封。メジャー初完封で9勝目を挙げたのだ。祥平をもじってショウ・タイムと言われて久しいが、28日は、ワンマンショーとなった感があった。
45分後に始まった第2試合に「2番・指名打者」で先発出場した。3点リードの2回2死一塁、右腕マニングから左越え37号2ラン。2回に3試合ぶりとなる37号2ラン。4回には2打席連発となる38号ソロを放った。今季9勝目を挙げ、投打に渡る異次元のフル回転を見せていた。
フィル・ネビン監督は、「これまでも、何度も言っことになったが、間違いなく今まで見たことのないものだった。いや、これこそ、もしかするとどのレベルでも見たことがないかもしれない。第1試合で彼がしたこと、完投。そして第2試合で2HR」と信じられない現実を直視。メジャー初完投・初完封。歴史的なダブルヘッダーに、試合後「我々は手にしているもの(オオタニのこと)を当たり前に思わないようにしてきた……どういっていいのか分からないが、日々偉大なプレーを期待すると言いたくはないが、日々そういうものが出てくる」と監督と言えど驚愕しているのだった。
技術などを通り越し、指揮官が目を見張るのは精神面。「見ていてすばらしいが、たった一人の人間にあまりに注目が集まる中で、彼がこのレベルで結果を出すのを見るのは、そして、そんな中で、彼のようにプレーできるのは……それは……それには度肝を抜かれる。これだけのことができる彼のメンタルの強さには(度肝を抜かれる)」と感慨深げに語った。
そして、28日(同29日)以降の大谷の出場について問われると「ああ、彼は問題ない。体に水分を入れれば大丈夫」と語った。
28日(同29日)からはワイルドカード争いをするブルージェイズとの敵地3連戦となる。ネビン監督は、8月1日が迫っているなかで、大谷のとトレードは無いとしながらも、投手の強化を行うトレードをして、チーム一丸となってプレーオフ進出に狙いを定めている。