千葉県印西市は、千葉ニュータウンを擁する、自然豊かな環境が残っていることやショッピングセンターなど大型商業施設があることなどを理由に、住みよい街のランキングで上位に名を連ねることも多い。しかも最近は、北総鉄道・京成電鉄の千葉ニュータウン中央駅の周辺で、海外の大手クラウド事業者の需要を見込んだ「ハイパースケール」と呼ばれる大規模な郊外型DCの建設が相次いでいる。
IT業界では大規模なデータセンター(DC)が集積する「DC銀座」になっているのだ。米Amazon Web Services(AWS)などのDCがある場所として「INZAI」の地名は世界に知れ渡っている。海外の大手クラウド事業者の需要を見越した「ハイパースケール」向けのDCが続々と新設された。英Colt Group(コルトグループ)のColtテクノロジーサービス、米Digital Realty Trust(デジタル・リアルティ・トラスト)と三菱商事の合弁会社であるMCデジタル・リアルティ、米Google(グーグル)、三井不動産と米Equinix(エクイニクス)ガある。まだ公表はしていないものの、印西への進出が噂されるDC事業者も存在する。あまりの需要の多さに、電力会社も電力供給の増強することになった。
出典 日経クロステック(2020/9/17)