筑波大学名誉教授の村上和雄氏は「祈り」についてこう語っている。
『アメリカの病院で、大変興味深い実験が行われました。
心臓病患者393人に対する実験で、「他人に祈られた患者」は、そうでない患者に比べて人口呼吸器、抗生物質、透析の使用率が少ない、ということが分かったのです。しかも驚くべきことに、西海岸にあるこの病院に近い場所にいたグループからの祈りはもちろんのこと、遠く離れた東海岸からの祈りでも、同様の効果があったのです。
そして、何よりも興味深いのは、患者さんたち本人は自分が祈られていることは、全く知らなかったということです。
この実験の効果については医学者の間でも賛否両論が、今なおあります。
「どうして祈りの効果があるのか、科学的に解明できないじゃないか」と異議を唱える方もいることでしょう。
けれど、私はひとりの科学者として、こう思うのです。
「理由は分からない。しかし、実際に効果があるのは、それは、人知の及ばない力による作用なのではないか。何よりも効果があるのだから、理由を解明できなくとも、祈ることの大切さに変わりはないではないか」と。』