日本人の死因として、最も多いのは「がん」で、ほかの病気に比べると致死率が高いです。
がんは、うまく分裂できなかった細胞が次第に増えていった結果、起こります。歳を重ねるほど細胞の正確な分裂は難しくなり、できそこないの細胞が増えていきます。つまり、がんは老化現象の一種なのです。
話題の高齢者医療に詳しい和田秀樹氏は、「85歳以上の人で体内にがんが見つからない人はひとりもいませんでした。」と述べている。下記のように説明している、・・・
若い人の場合はがんになると進行が速いのですが、多くの高齢者の場合、進行がゆっくりです。だから、70代以上の方ががんの告知を受けた場合は、過度に治療せず、放置したほうが実は長生きできるのではとも思います。
まだ体力がある若い人ならば、手術や治療でがんを治すことを考えるのもひとつの方法ですが、若い頃に比べると体力が弱い高齢者の場合は、無理に手術や治療をすると体に大きな負担を与えます。
ひとつ覚えておいてほしいのが、それでも病院を選ぶときは、大学病院は避けるということ。
多くの人は、「大学病院のほうが最先端の研究をしているので、よい治療が受けられるに違いない」「大学病院の最高峰である東京大学での医療が一番いいはずだ」と考えがちです。
でも、私自身が思うに、自分が実験台〞になってもいい、あるいは医学の進歩のために貢献したいという気持ちがない限りは、大学病院を選ぶ必要はありません。
アメリカをはじめとする海外の国では、大学病院は一般の病院よりも治療費が安く設定されています。その理由は、大学病院は、研修医に学びの場を提供したり、患者さんの体を病気の研究のために活用しているからです。普通の病院のように「治すこと」を専門にしていない分、大学病院に入院する場合は、まだ不慣れな研修医たちの練習台や新しい薬の実験台になることも厭いとわない気持ちを持つことが必要です。
2014年、北関東屈指の名の知れた医療機関である群馬大学病院で、同じ執刀医が手術した患者さんが30人も死亡した事件がマスコミで報じられました。これは、執刀医の腕が未熟だったにもかかわらず、病院側がきちんと精査せず、同じ医師に執刀させ続けたことが問題でした。
群馬大学病院の事件は表沙汰になりましたが、同じような実態がある大学病院は、決して少なくないのではと思います。
練習台になるリスクを秘めている上に、大学病院であっても普通の病院であっても治療費は変わりません。ならば、普通の病院で治療を受けたほうが、技術的にも金銭的にもメリットが大きいのではということを伝いたいです。
参照HP