日本における共働きは増えていて、1980年に614万世帯だった共働き世帯数が、今は倍以上の1300万世帯近くになっています。その理由としては、遅ればせながら男女共同参画社会が進みつつあることも挙げられるでしょう。しかし、一番は「夫婦二人で稼がないとお金が足りない」というものだと思います。
共働きで同じようにフルタイム労働しているのに、家事育児をほぼ女性が担っているケースが本当に多いのが現実。背景には旧来的な性別役割意識や社会制度の不備が関係しています。「働いて税金を納めてね」「家事育児も担ってね」「女性としても輝いてね」というのが男性優位なこの社会の本音で、キャパシティ無視で「母」という役割にいろんなものを背負わせているのが現実で、異次元とは程遠いといえる事情です。