ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、セネガル、エジプト、ザンビア、ウガンダ、コンゴ共和国、コモロ、南アフリカの代表団と会談し、ロシアとの和平交渉はロシア軍がウクライナから撤退して初めて可能になるとの見解を示した。ウクライナ側は提案の大部分を拒絶している。
ロシアのプーチン大統領は17日、サンクトペテルブルク近郊の宮殿で、アフリカ諸国の代表団と会談。ウクライナ和平交渉仲介を目指すアフリカ諸国代表団の提案の主要部分に否定的な見解を示した。プーチン氏は国際的に認められた国境の受け入れを前提とした提案の想定に異議を唱えた。
アフリカの首脳らは一連の「信頼醸成措置」での合意を目指していた。
また、ロシアが昨年2月にウクライナ側に軍部隊を投入するよりはるか前に、ウクライナとその西側同盟国が紛争を始めたとする見解を改めて示し、ロシアはウクライナ側との協議を拒否したことはなく、協議を拒否しているのはウクライナ側だと述べた。
ロシア側はこれまで、和平は「新しい現実」を受け入れなければならないと繰り返し表明している。
プーチン氏は、公正さと各当事者の正当な利益を認めるという原則に基づく和平構築を望む勢力となら建設的な対話をする可能性があるとした。
ロシアの通信社によると、大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は、アフリカ諸国との対話を継続すると述べた。