LGBTへの理解増進に向けた法案が13日、衆議院で可決された。自民党内では、本会議を欠席する議員や採決の時に、トイレから出てこない高取修一議員の姿もあった。
この法案を巡っては、自民党内から「男性が女性だと偽って、公衆浴場やトイレなどで、女性や子どもたちを守るための法整備が必要だなど、悪用されるおそれがある」などの異論が噴出。法案への賛否を党として、拘束しないよう求める声も出ていた。 しかし、茂木幹事長は「当然、党議拘束はかかる」と造反を牽制。党議拘束に反すれば、処分の対象になると強調した。 そんななか行われた衆院本会議。法案の採決が行われる、およそ5分前の出来事だった。 これまで修正された与党案に否定的な考えを示していた自民党・保守派の高鳥衆院議員が採決の前には議場で悩むような表情を見せ、その後、退席。向かった先は、近くのトイレだ。 トイレに10分以上こもり、議場に戻った時には採決は終了していた。 退席した理由について高鳥氏は「腹痛のため」と説明。 また、性的マイノリティーへの差別発言を繰り返し、総務政務官を更迭された杉田水脈衆院議員は、体調不良を理由に本会議を欠席した。
当事者団体である全国組織「LGBT法連合会」は13日、声明を発表し、 LGBTの「理解増進法案」の内容について「私たちの求めてきた法案とは真逆の内容で、当事者にさらなる生きづらさを強いる」と可決された内容について強く批判した。
参照「大下容子ワイド!スクランブル」2023年6月14日