2021年度に実施した公立小の教員採用試験の倍率は、全国平均で2.5倍と、過去最低を記録した。民間企業よりも内定を出すのが遅いことが、教員不足の一因となっていると指摘されてきた。現在、多くの自治体では大学4年の夏に採用試験を実施し、秋に合格者を発表してきた。
文科省は全国の教委に対し、1次試験を「標準日」に実施することを積極的に検討するよう求めた。「標準日」に試験を行う教委には、国が作成した問題の利用を認める方針。協議会では、試験時期の前倒しに伴う問題作成の負担増が課題として挙げられていた。
協議会によると、成績優秀者として大学が推薦する学生向けの採用試験を、大学3年の冬などに実施する方針の自治体もあるという。文科省はこうした例を念頭に、6月以外の時期にも試験を複数回にわたり実施するよう呼びかけた。
将来的には、1次試験を全国の教委で共同で実施することを目指す。2024年度から、実施方法や時期、コストなどについて、調査や検討を進める方針だ。
出典 Yahoo News 5/30(火)
2023年05月31日
2023年05月30日
不登校が過去最多に
2021年度の不登校の小中学生は過去最多の24万4940人に上った。コロナ禍のストレスや、長期の休校で生活リズムが乱れたことなどが原因とされた。文科省は「教育の根幹を揺るがす、憂慮すべき課題だ」と問題視。今年3月、不登校特例校を300校に増やすなど、総合的な対策をまとめた。
学校生活は様変わりした。安倍首相(当時)が「子どもの安全を最優先にしたい」と述べ、緊急事態宣言より前の2020年3月2日から全国の小中高校などが一斉休校した。修学旅行や運動会などの行事は中止、縮小され、給食でも黙食が続いた。入学式や卒業式は、保護者の参加人数が制限され、3年が過ぎた23年3月の卒業式で、ようやく緩和された。
マスクの着用も3年間続き、中学や高校では、同級生の顔をほとんど見たことのないまま卒業するケースが相次いだ。
皆が前を向き、しゃべらずに給食を食べる「黙食」が習慣化。コミュニケーション能力の発達への悪影響が指摘され始めたこともあり、文部科学省は昨年11月、「従前から必ずしも黙食は求めていない」としつつ、「会話は可能」と通知した。
大学でも都市部を中心にキャンパスへの入構禁止が長引き、完全にオンライン授業となった。サークルや部活動、行事の規制も長期化し、友達を作れず、キャンパスライフが奪われた。ただ、いつでもどこでも見られるオンライン授業の利点もあり、対面とオンラインを併用する「ハイブリッド型」は大学教育の主流となりつつある。
出典HP https://www.yomiuri.co.jp/topics/covid19/3years-part05/
学校生活は様変わりした。安倍首相(当時)が「子どもの安全を最優先にしたい」と述べ、緊急事態宣言より前の2020年3月2日から全国の小中高校などが一斉休校した。修学旅行や運動会などの行事は中止、縮小され、給食でも黙食が続いた。入学式や卒業式は、保護者の参加人数が制限され、3年が過ぎた23年3月の卒業式で、ようやく緩和された。
マスクの着用も3年間続き、中学や高校では、同級生の顔をほとんど見たことのないまま卒業するケースが相次いだ。
皆が前を向き、しゃべらずに給食を食べる「黙食」が習慣化。コミュニケーション能力の発達への悪影響が指摘され始めたこともあり、文部科学省は昨年11月、「従前から必ずしも黙食は求めていない」としつつ、「会話は可能」と通知した。
大学でも都市部を中心にキャンパスへの入構禁止が長引き、完全にオンライン授業となった。サークルや部活動、行事の規制も長期化し、友達を作れず、キャンパスライフが奪われた。ただ、いつでもどこでも見られるオンライン授業の利点もあり、対面とオンラインを併用する「ハイブリッド型」は大学教育の主流となりつつある。
出典HP https://www.yomiuri.co.jp/topics/covid19/3years-part05/
2023年05月29日
睡眠は大事
昭和世代の多くは、例えばいい会社に入り、仕事で成功するとか、子どもに中学受験・いい高校・大学させる、など世間体的なことを重視しがちでしたが、本来は親の内面が健康であること、体と心が健康であることが子どもの幸せにつながっていくわけです。寝ること・起きること・食べること。そして、自律神経を含めてきちんと体が反射的に動くこと、そういった自分の体の機能が正常に動いていることを自分で確認しながら生きること。それが現代人は本当にできないのです。
投稿者のポンデベッキオさんは、「仕事で成功している人々の共通点は”体力があること”」など、noteには運動に関する興味深い考察コラムもたくさん掲載されている。「これだけ成功していても、まだ満足していないところが大谷選手のすごさだと感じています。また、成績を上げてもなお、スポーツマンシップを逸脱しない倫理観も魅力的に感じています」
大谷選手の平均睡眠時間は、1日10時間〜12時間。番組内でも「1日の約半分を睡眠に費やしている」と、驚きの声と共に紹介された。
しかし「注目すべき点は別にある」という、ポンデべッキオ(@pondebekkio)さんの一連のツイートが大きな話題になった。「睡眠時間」以上に注目すべき「大谷選手のすごさの秘密」について、ポンデべッキオさんに話を聞いた。
注目すべきは「6時間の筋トレと練習」
「大谷翔平のタイムスケジュール、注目すべきはどう考えても睡眠時間の長さより午前中にぶっ通しで行われる6時間の筋トレと練習のほうだろ笑」
「厳しい部活経験者ならわかると思うけど、10代20代でも激しい練習を2時間以上やるとクタクタになって、8時間は寝ないと疲労が蓄積していくんだよね。大谷さんはプロの激しいトレーニングを毎日6時間。そら12時間寝ないと持たない。ほぼ失神してるレベルで熟睡してそう」
「俺にはわかる。大谷さんはタイムスケジュールの灰色の時間を、野球やトレーニングについて座学したり身体をケアする時間に当てているはず。10代のスポーツに人生かけてた少年のメンタリティのまま進化し続けてるのがすごい。だからあんなに瞳が澄んでる」
日頃から「運動のメリット」をTwitterやnoteを通して発信しているポンデべッキオさんのツイートに、多くの共感と驚きのリプライが殺到した。
もはやオフじゃない…
「怪我しないのがすごい」
「筋トレ6時間なんか絶対無理だよ…ハードなやつなら1時間でも死ぬ」
「巷でよく言われる『やりすぎると筋肉がかえって成長しづらい』って何なんだろうと思える。壊さなければ何時間やっても反映されるんじゃなかろうか」
YouTubeで公開されている寝具メーカー「西川」の公式インタビューでも、「休日ルーティン」について聞かれた大谷選手は、ウエイトトレーニングの有無で変更はあるものの、少なくとも5〜6時間は「トレーニングと練習」に費やすと回答している。
「体のメンテナンス」や「1日の反省」など、野球に関する「やるべきこと」に費やされているようだ。つづき
投稿者のポンデベッキオさんは、「仕事で成功している人々の共通点は”体力があること”」など、noteには運動に関する興味深い考察コラムもたくさん掲載されている。「これだけ成功していても、まだ満足していないところが大谷選手のすごさだと感じています。また、成績を上げてもなお、スポーツマンシップを逸脱しない倫理観も魅力的に感じています」
大谷選手の平均睡眠時間は、1日10時間〜12時間。番組内でも「1日の約半分を睡眠に費やしている」と、驚きの声と共に紹介された。
しかし「注目すべき点は別にある」という、ポンデべッキオ(@pondebekkio)さんの一連のツイートが大きな話題になった。「睡眠時間」以上に注目すべき「大谷選手のすごさの秘密」について、ポンデべッキオさんに話を聞いた。
注目すべきは「6時間の筋トレと練習」
「大谷翔平のタイムスケジュール、注目すべきはどう考えても睡眠時間の長さより午前中にぶっ通しで行われる6時間の筋トレと練習のほうだろ笑」
「厳しい部活経験者ならわかると思うけど、10代20代でも激しい練習を2時間以上やるとクタクタになって、8時間は寝ないと疲労が蓄積していくんだよね。大谷さんはプロの激しいトレーニングを毎日6時間。そら12時間寝ないと持たない。ほぼ失神してるレベルで熟睡してそう」
「俺にはわかる。大谷さんはタイムスケジュールの灰色の時間を、野球やトレーニングについて座学したり身体をケアする時間に当てているはず。10代のスポーツに人生かけてた少年のメンタリティのまま進化し続けてるのがすごい。だからあんなに瞳が澄んでる」
日頃から「運動のメリット」をTwitterやnoteを通して発信しているポンデべッキオさんのツイートに、多くの共感と驚きのリプライが殺到した。
もはやオフじゃない…
「怪我しないのがすごい」
「筋トレ6時間なんか絶対無理だよ…ハードなやつなら1時間でも死ぬ」
「巷でよく言われる『やりすぎると筋肉がかえって成長しづらい』って何なんだろうと思える。壊さなければ何時間やっても反映されるんじゃなかろうか」
YouTubeで公開されている寝具メーカー「西川」の公式インタビューでも、「休日ルーティン」について聞かれた大谷選手は、ウエイトトレーニングの有無で変更はあるものの、少なくとも5〜6時間は「トレーニングと練習」に費やすと回答している。
「体のメンテナンス」や「1日の反省」など、野球に関する「やるべきこと」に費やされているようだ。つづき
2023年05月28日
「新たな体験」を楽しむ
「誰もが、お年寄りになるのは初めてなんですよ」。年をとってからのひとり暮らしはさみしい、一人でいるのがこわい……、これらはすべて想像や、これまでの時代に言われた事に過ぎません。「年をとることを怖がらないほうがいい」と田村セツコさん(イラストレーター、エッセイスト)は『85歳ひとりの暮らし ありあわせがたのしい工夫生活』(興陽館 )で実践するご自身の暮らしを語る。それは「当たり前のことだから」。それは、誰にでも平等におとずれましし、むしろ「初体験の新しいワールド」だと田村さんは言うのです。視力が弱くなったら、新しいメガネを試せるチャンス、耳が弱くなったら、聞きたくないことは聞かなくていいって解釈してみたり。その人のアンテナで、いくらでも次善の策で代替でき、マイナスにせずプラスに変換できるのが現代です。
もちろん避けられない出来事からは、逃げるのは無理。だったらとことん楽しむのが勝ち。「ありがとう、うれしい」は魔法の言葉だと田村さん。同じ一日を生きるなら、憂鬱よりもハッピーがいいに決まっているし、「ありがとう、うれしい」を唱えれば、自分にもキラキラパウダーがふりかかるかるでしょう。「心配事がほとんど消えていくような気がする」というのは、すでに田村さんの笑顔が実証していますよね。
田村さんの食事も豊かでユニーク。朝食に作るのはオムレツですが、たまねぎやジャコやナッツを混ぜて、サラダも添えて、毎朝違うものを食べるそうです。「アドリブとアレンジが生きがい」という一皿には、リンゴや玄米のおむすびが加わったり、彩も鮮やか。目にも心にも、ときめきがあふれてきます。
「健康法はほとんど暗示」。なるほど。流行りの健康法がすべての人に効果があるとはかぎりません。だから「みんな自分で勝手に決めればいい」。食事や健康法も、「わたしにとっては」でオールオッケー。それが潔くてかっこよくて、楽しい装いが周囲まで明るくしてしまうのです。
![setuko.GIF](https://kaizublog.up.seesaa.net/image/setuko-thumbnail2.GIF)
片や、歌手・北島三郎さんは、デビュー以来馬主として関わりをもち、その愛馬の活躍でも一稼ぎどころでなく話題をさらっている。しかし、ご本人は、80歳を手前に2016年に頚椎症性脊髄症の手術、2019年には自宅で転倒し両足の指を7本折るケガをしてから、車いす生活であり、歌番組に顔を出すにも車いすとなっている。
長嶋茂雄さんが東京女子医大病院へ搬送されたのは、2004年3月4日早朝でした。長嶋さんの場合、脳梗塞の中でも心原性脳塞栓症というもので、これは心臓でできた血の塊である血栓が脳に達し、脳の血管を塞いでしまったのです。発症から3時間以内の処置であれば詰まった血管内から血栓を取り除いてやれば血流の再開されるが、脳梗塞などが発症した際の初期処置までの通常発症後3時間以内の処置が事後の分かれ目と言われていまるが、その3時間を遥かに越えていた。妻・亜希子さんは長嶋さんが脳梗塞で倒れた一年後に夫との別居を決意。
亡くなる前日の夜には、息子の長嶋一茂さん夫妻と双子の孫と都内のホテルで会食を済ませ、一茂さんの車で帰宅する途中で亜希子さんは呼吸困難になり、急遽病院に向かったそうですが病院に到着した時に亜希子さんの意識はなかったそうで、そのまま一夜が明け、2007年9月18日に明け方のAM4時33分に亡くなっています。64歳でした。
もちろん避けられない出来事からは、逃げるのは無理。だったらとことん楽しむのが勝ち。「ありがとう、うれしい」は魔法の言葉だと田村さん。同じ一日を生きるなら、憂鬱よりもハッピーがいいに決まっているし、「ありがとう、うれしい」を唱えれば、自分にもキラキラパウダーがふりかかるかるでしょう。「心配事がほとんど消えていくような気がする」というのは、すでに田村さんの笑顔が実証していますよね。
田村さんの食事も豊かでユニーク。朝食に作るのはオムレツですが、たまねぎやジャコやナッツを混ぜて、サラダも添えて、毎朝違うものを食べるそうです。「アドリブとアレンジが生きがい」という一皿には、リンゴや玄米のおむすびが加わったり、彩も鮮やか。目にも心にも、ときめきがあふれてきます。
「健康法はほとんど暗示」。なるほど。流行りの健康法がすべての人に効果があるとはかぎりません。だから「みんな自分で勝手に決めればいい」。食事や健康法も、「わたしにとっては」でオールオッケー。それが潔くてかっこよくて、楽しい装いが周囲まで明るくしてしまうのです。
片や、歌手・北島三郎さんは、デビュー以来馬主として関わりをもち、その愛馬の活躍でも一稼ぎどころでなく話題をさらっている。しかし、ご本人は、80歳を手前に2016年に頚椎症性脊髄症の手術、2019年には自宅で転倒し両足の指を7本折るケガをしてから、車いす生活であり、歌番組に顔を出すにも車いすとなっている。
長嶋茂雄さんが東京女子医大病院へ搬送されたのは、2004年3月4日早朝でした。長嶋さんの場合、脳梗塞の中でも心原性脳塞栓症というもので、これは心臓でできた血の塊である血栓が脳に達し、脳の血管を塞いでしまったのです。発症から3時間以内の処置であれば詰まった血管内から血栓を取り除いてやれば血流の再開されるが、脳梗塞などが発症した際の初期処置までの通常発症後3時間以内の処置が事後の分かれ目と言われていまるが、その3時間を遥かに越えていた。妻・亜希子さんは長嶋さんが脳梗塞で倒れた一年後に夫との別居を決意。
亡くなる前日の夜には、息子の長嶋一茂さん夫妻と双子の孫と都内のホテルで会食を済ませ、一茂さんの車で帰宅する途中で亜希子さんは呼吸困難になり、急遽病院に向かったそうですが病院に到着した時に亜希子さんの意識はなかったそうで、そのまま一夜が明け、2007年9月18日に明け方のAM4時33分に亡くなっています。64歳でした。
2023年05月27日
ゆうちょのお得情報
郵便局・ゆうちょ銀行にあるゆうちょATMならいつでも手数料無料
メガバンクやネット銀行など、さまざまな銀行がありますが、ぜひ持っておきたいのがゆうちょ銀行の口座です。
ゆうちょ銀行の最大の魅力は、ATMは全国にあるということ。旅行や急な出張などでお金が必要になっても困りませんし、引越ししてもメインバンクを変更する必要がありません。全国どこでもお金を引き出せる安心感は、ほかの銀行にはないメリットです。ではATM利用手数料はどうなっているのでしょうか?
ゆうちょ銀行のATMは、曜日や時間帯などにかかわらず、手数料がかからないで預け入れや引き出しが可能です。つまり深夜や土日、祝日に関係なく、営業時間内であれば手数料はゼロということ。低金利でいくら預けても利子がほとんどつかない時代だからこそ、手数料がかからないのはありがたいサービスです。
ちなみにATM稼働時間は最長で、平日・土曜日は7時から23時まで、日曜日・休日は7時から21時までです(以前は平日・土曜日はほぼ24時間、日曜日・休日は0時05分から21時まで利用可能でしたが、稼働時間が変更になっています)。
稼働時間は最長でという制限はありますが、たとえば平日21時まで利用できるATMは、東京23区で約350台あります(ファミリーマート設置のゆうちょATMを除く)。大手銀行の場合は、通常手数料無料で利用できるのは18時までなので、比較しても断然お得といえるでしょう。
全国約5000カ所のファミリーマートでもゆうちょATMが使える
出先でゆうちょATMが見つけられない……そんなときは、ファミリーマートに設置されたゆうちょATMの利用が便利です。ゆうちょ銀行のWebサイトでファミリーマートのゆうちょATMを検索すると、2023年5月現在で全国約5000店舗以上に設置されていることがわかります。
ただしファミリーマートのほか、駅やショッピングセンターなどに設置しているゆうちょATMについて、以前は預け入れや引き出しにかかる手数料は無料でしたが、2022年1月17日からは曜日・時間帯によりATM利用料金がかかるようになりました。
平日の8時45分〜18時、土曜日9時〜14時であればこれまで通り手数料無料ですが、それ以外の時間帯や日曜日・祝日は110円の手数料がかかりますので注意してください(※記事中の手数料は税込みです)。
なお、これまで平日8時45分〜18時、土曜日9時〜14時であれば無料で引き出すことができたイーネットATMは、2022年1月17日からは220円の手数料がかかります。
また、セブン銀行ATMで引き出す際の手数料も改定されています。平日8時45分〜18時、土曜日9時〜14時まで110円だった手数料は、2023年4月3日からは220円に変更になりました。
さまざまな提携先ATMで引き出しできるのは魅力ですが、手数料が無料かどうかに注意して利用したいものですね。
ゆうちょ銀行への振り込みもネットなら無料でできる
ゆうちょ銀行への振り込みは、現金または口座から振替口座に送金する「通常払込み」と、現金で総合口座に送金する「電信払込み」、総合口座同士で送金する「電信振替」があります。
振り込みに関しても2022年1月17日からの料金改定により、現金利用時は1件ごとに110円が加算されるようになりました。そのため、たとえば現金で総合口座に送金する電信払込みは、払込金額5万円未満550円→660円、5万円以上770円→880円に手数料が改定されています。
なお、電信振替は口座からの送金のみのため加算の対象外です。
電信振替は窓口とATM、ゆうちょダイレクト、ゆうちょ通帳アプリなどで手続き可能ですが、ATMの利用なら回数にかかわらず1回100円、ゆうちょダイレクトまたはゆうちょ通帳アプリの利用は、合算で月5回まで無料、月6回目以降は100円となっています。
メガバンクやネット銀行など、さまざまな銀行がありますが、ぜひ持っておきたいのがゆうちょ銀行の口座です。
ゆうちょ銀行の最大の魅力は、ATMは全国にあるということ。旅行や急な出張などでお金が必要になっても困りませんし、引越ししてもメインバンクを変更する必要がありません。全国どこでもお金を引き出せる安心感は、ほかの銀行にはないメリットです。ではATM利用手数料はどうなっているのでしょうか?
ゆうちょ銀行のATMは、曜日や時間帯などにかかわらず、手数料がかからないで預け入れや引き出しが可能です。つまり深夜や土日、祝日に関係なく、営業時間内であれば手数料はゼロということ。低金利でいくら預けても利子がほとんどつかない時代だからこそ、手数料がかからないのはありがたいサービスです。
ちなみにATM稼働時間は最長で、平日・土曜日は7時から23時まで、日曜日・休日は7時から21時までです(以前は平日・土曜日はほぼ24時間、日曜日・休日は0時05分から21時まで利用可能でしたが、稼働時間が変更になっています)。
稼働時間は最長でという制限はありますが、たとえば平日21時まで利用できるATMは、東京23区で約350台あります(ファミリーマート設置のゆうちょATMを除く)。大手銀行の場合は、通常手数料無料で利用できるのは18時までなので、比較しても断然お得といえるでしょう。
全国約5000カ所のファミリーマートでもゆうちょATMが使える
出先でゆうちょATMが見つけられない……そんなときは、ファミリーマートに設置されたゆうちょATMの利用が便利です。ゆうちょ銀行のWebサイトでファミリーマートのゆうちょATMを検索すると、2023年5月現在で全国約5000店舗以上に設置されていることがわかります。
ただしファミリーマートのほか、駅やショッピングセンターなどに設置しているゆうちょATMについて、以前は預け入れや引き出しにかかる手数料は無料でしたが、2022年1月17日からは曜日・時間帯によりATM利用料金がかかるようになりました。
平日の8時45分〜18時、土曜日9時〜14時であればこれまで通り手数料無料ですが、それ以外の時間帯や日曜日・祝日は110円の手数料がかかりますので注意してください(※記事中の手数料は税込みです)。
なお、これまで平日8時45分〜18時、土曜日9時〜14時であれば無料で引き出すことができたイーネットATMは、2022年1月17日からは220円の手数料がかかります。
また、セブン銀行ATMで引き出す際の手数料も改定されています。平日8時45分〜18時、土曜日9時〜14時まで110円だった手数料は、2023年4月3日からは220円に変更になりました。
さまざまな提携先ATMで引き出しできるのは魅力ですが、手数料が無料かどうかに注意して利用したいものですね。
ゆうちょ銀行への振り込みもネットなら無料でできる
ゆうちょ銀行への振り込みは、現金または口座から振替口座に送金する「通常払込み」と、現金で総合口座に送金する「電信払込み」、総合口座同士で送金する「電信振替」があります。
振り込みに関しても2022年1月17日からの料金改定により、現金利用時は1件ごとに110円が加算されるようになりました。そのため、たとえば現金で総合口座に送金する電信払込みは、払込金額5万円未満550円→660円、5万円以上770円→880円に手数料が改定されています。
なお、電信振替は口座からの送金のみのため加算の対象外です。
電信振替は窓口とATM、ゆうちょダイレクト、ゆうちょ通帳アプリなどで手続き可能ですが、ATMの利用なら回数にかかわらず1回100円、ゆうちょダイレクトまたはゆうちょ通帳アプリの利用は、合算で月5回まで無料、月6回目以降は100円となっています。
2023年05月26日
大谷のハイペース、ハイスコア
エンゼルスの大谷翔平投手は、23日(米国24日)は今季50試合目。現在は13連戦の真っただ中。フィル・ネビン監督は、中5日での登板が続くことについて「そのやり方で落ち着きながら投げていると思っている。現時点では素晴らしい状態だ。常時修正しているし、私が思うに、フィジカルの面でもすごくいい状態だと本人は感じているだろう」と指揮官は見る。
大谷は投手として10試合に登板して5勝1敗、59イニングを投げて防御率3.05。
ネビン監督は「ご存知の通り、過去よりも多くのイニングを投げるペースで進んでいる」と話した。
超絶技能と体力、限界がないのかと思われるパフォーマンスに、日本も世界中の野球ファンからも、さらなる期待が高まる。
大谷は投手として10試合に登板して5勝1敗、59イニングを投げて防御率3.05。
ネビン監督は「ご存知の通り、過去よりも多くのイニングを投げるペースで進んでいる」と話した。
超絶技能と体力、限界がないのかと思われるパフォーマンスに、日本も世界中の野球ファンからも、さらなる期待が高まる。
2023年05月25日
ロシア人義勇兵の反政権の動き
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対し、ロシア人義勇兵による「反乱」が起きている。プーチン政権の打倒を掲げ、ウクライナ側でロシア軍と戦うロシア人義勇兵団体が22日、通信アプリに、ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州の一部を「解放した」と投稿したのだ。
24日付の産経新聞は、義勇兵らの取りまとめ役とされるロシアの元下院議員、イリヤ・ポノマリョフ氏への取材をもとにロシア人義勇兵団体の詳細を伝えている。ポノマリョフ氏によると、義勇兵は約4000人おり、「自由ロシア軍」「ロシア義勇軍」「国民共和国軍」の3団体が存在する。3団体は昨年8月末、キーウ近郊のイルピンで、ウクライナ軍と共闘するとの宣言に署名。
ポノマリョフ氏は「ウクライナの勝利とロシアの自由のため、ロシア人部隊は全力で戦う」と語っており、宣言では「ウクライナは勝たなければならない。プーチン政権を崩壊させる」と謳ったとする。
ロシア軍兵士が自軍の略奪や性犯罪といった戦争犯罪に嫌気がさしたり、もともとウクライナにいたロシア人が義憤にかられたりして、義勇兵になるケースが多いという。
ベルゴロド州での交戦について、ウクライナ政府は「状況を注視しているが、ウクライナは関係ない」と関与を否定している。ただ、「解放した」と宣言したのは、ウクライナサイドに立ってロシア軍と戦うロシア人義勇兵団体「自由ロシア軍」と「ロシア義勇軍」だった。
一方、ロシア主要メディアは、ベルゴロド州に22日、ウクライナの破壊工作グループが侵入し、国境付近の町で住宅や工場など数カ所を銃撃したと伝えた。これに対し、ロシア軍や連邦保安局(FSB)が合同で掃討作戦を実施したとされている。
英国防省の分析によると、19日から22日にかけて、ベルゴロド州内の少なくとも3カ所でロシアの治安部隊と破壊工作グループが衝突した可能性が非常に高いという。グループについては「正体は確認されていないが、ロシアの反体制派が実行を主張している」と説明した。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領率いるウクライナが今後、ロシアへの大規模反攻に出る見込みのなか、祖国との戦闘という形で「反プーチン」の姿勢を示す義勇兵団体はどんな存在なのか、注視されている。
出典 産経新聞(5/24)
24日付の産経新聞は、義勇兵らの取りまとめ役とされるロシアの元下院議員、イリヤ・ポノマリョフ氏への取材をもとにロシア人義勇兵団体の詳細を伝えている。ポノマリョフ氏によると、義勇兵は約4000人おり、「自由ロシア軍」「ロシア義勇軍」「国民共和国軍」の3団体が存在する。3団体は昨年8月末、キーウ近郊のイルピンで、ウクライナ軍と共闘するとの宣言に署名。
ポノマリョフ氏は「ウクライナの勝利とロシアの自由のため、ロシア人部隊は全力で戦う」と語っており、宣言では「ウクライナは勝たなければならない。プーチン政権を崩壊させる」と謳ったとする。
ロシア軍兵士が自軍の略奪や性犯罪といった戦争犯罪に嫌気がさしたり、もともとウクライナにいたロシア人が義憤にかられたりして、義勇兵になるケースが多いという。
ベルゴロド州での交戦について、ウクライナ政府は「状況を注視しているが、ウクライナは関係ない」と関与を否定している。ただ、「解放した」と宣言したのは、ウクライナサイドに立ってロシア軍と戦うロシア人義勇兵団体「自由ロシア軍」と「ロシア義勇軍」だった。
一方、ロシア主要メディアは、ベルゴロド州に22日、ウクライナの破壊工作グループが侵入し、国境付近の町で住宅や工場など数カ所を銃撃したと伝えた。これに対し、ロシア軍や連邦保安局(FSB)が合同で掃討作戦を実施したとされている。
英国防省の分析によると、19日から22日にかけて、ベルゴロド州内の少なくとも3カ所でロシアの治安部隊と破壊工作グループが衝突した可能性が非常に高いという。グループについては「正体は確認されていないが、ロシアの反体制派が実行を主張している」と説明した。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領率いるウクライナが今後、ロシアへの大規模反攻に出る見込みのなか、祖国との戦闘という形で「反プーチン」の姿勢を示す義勇兵団体はどんな存在なのか、注視されている。
出典 産経新聞(5/24)
2023年05月24日
戦禍における性暴力の歴史
ロシアのウクライナ侵攻によって、殺害の他に、強姦、暴行の事実も報道されるが、戦場において洋の東西を問わず、生虐待が頻発することは知られている。ただ、被害者が公害するのは滅多になかったため、日本から満蒙開拓団としてついて行った女性たちはソ連兵からの性虐待が横行、しかし、公には知られないで来ていたのだった。
日ソ不可侵条約が結ばれていたが、戦後の混乱期に乗じて、ソ連軍によって強制連行された日本の将兵らは、約60万人。強制労働を課され、1割近い6万人以上が栄養失調や重労働により、極寒の地で死亡した。その他に、満蒙開拓団の総数は約27万人おり、多くがソ満国境に近い辺地にいた上、情報伝達も遅れたためソ連軍や匪賊に襲われた。伝染病や集団自決などを含め約8万人が亡くなった。
ソ連侵攻後、把握されているだけでも満州では48開拓団が集団自決している。ソ連兵からの強姦などは各地で行われていた。『検証:シベリア抑留』第47頁は第47頁では(時事通信社 1991)次の記述がある。一方で、団員数650名中450名が日本に帰還しており、驚くべき生還率であった。戦後70年も経過して、黒川開拓団「乙女の碑」の碑のような性被害の実態が、ようやく追記されるケースがあったが、性接待のために女性を差し出す事例は極めてまれであった。黒川開拓団においても接待に出された4人が性病で命を落とした。告発する女性がいるのが例外で、性虐待にあっても女性が声を上げることはなかった。
https://ameblo.jp/yutaka-aiten/image-11915242183-13046599948.html
下記は、Wikipedia に『ソ連兵へ差し出された娘たち』『告白』などから、黒川開拓団の概略されていた。
・・・・・・・・
「乙女の碑」は、岐阜県白川町の佐久良太神社境内にある満州国における黒川開拓団の慰霊碑の一つ。1982年に建立された。当初乙女に関する説明文は無く、戦後70年以上詳細は秘密にされていたが、2013年ごろから当時ソ連兵からの性暴力を受けていた女性たちが性接待に関して証言し、碑の事実が明るみに出た[1]。2018年(平成30年)には説明文が追加された[2]。
長期にわたって証言しなかった被害者らが、2010年代になって証言を公にし出したのは、自らの死を意識し始めたため教訓としておきたいと考えたことが一因である、とする説が公表されている[4]。被害者の1人は「こういった歴史があったことを、生きている者が伝えないといけない。碑文ができて、後悔することはない」と発言している。
被害者の一人が2013年に満蒙開拓平和記念館で証言した。2016年にノンフィクション作家の平井美帆が、生存者3名の証言を含むルポを発表して全国に知られることとなった。(「忘れたいあの陵辱の日々 忘れさせない乙女たちの哀咽」(光文社『女性自身』、 2016年10月4日、pp.62 〜 68)。翌年から徐々にテレビなども取り上げるようになり、2017年8月にはNHKの「満蒙開拓団の女たち」(第54回シカゴ国際テレビ賞)、山口放送「記憶の澱」(第13回日本放送文化大賞 テレビ・グランプリ作品)などが作成された[4]。2018年8月15日には朝日新聞が証言を報じた[7]。NHKの「満蒙開拓団の女たち」は、かもがわ出版から「告白~岐阜・黒川 満蒙開拓団73年の記録」として出版された。黒川開拓団の悲劇を掘り起こした平井美帆による『ソ連兵へ差し出された娘たち』(集英社、2022)は、第19回開高健ノンフィクション賞を受賞した(選考時副題:証言・満州黒川開拓団)。
何も知らされないまま接待所に連れていかれた当時17歳女性は、接待と聞いて、酒宴などの接待だと思っていた。しかし部屋には布団が並べられており、女性たちは全裸になり並んで寝かされ強姦された。銃口で女性を動かし、銃を背負ったまま強姦されたと証言した。17歳や18歳の少女は「お母さんお母さん」と泣くだけで手をつなぎながら耐えていたと証言した。一時期は中国兵を相手にすることもあった[7]。
ところが彼女たちの犠牲があって、黒川開拓団が日本へ帰還できたにもかかわらず、戦後身内の団員の男性たちから受けた中傷にも女性たちは苦しめられた。接待に出てくれと頼んだ男性から「いいことしたでいいじゃないか」「(性交したところで)減るもんじゃない」「(嫁の)もらい手は無い」「傷者」と中傷されたと証言している[1][3]。遺族会の間でも性接待に関する話題は避けられていたが、事実を知る男性団員などから、団員を守ったはずの女性たちが帰国後噂を立てられ中傷を受けるなどし、女性たちは事実を隠し口を固く閉ざすようになっていった[3]。胸の内を吐露できず、あの痛ましい気持ちをノートに書き込んだ被害者、また中傷を受けた女性のうちの一人は村を離れ結婚し、荒野だったひるがの高原の開拓を手伝うこととなった[1][4]。
黒川開拓団
満蒙開拓団として旧黒川村(現在の白川町)の29人の住民は1941年(昭和16年)4月吉林省陶頼昭に入植した。その翌年4月から毎年3回入植が行われ、129世帯以上600人以上が入植した[3]。陶頼昭駅にほど近い場所に本部を置いた[3]。
開拓団の引揚
1945年(昭和20年)8月15日の太平洋戦争敗戦と共に暴徒化した中国人が押し寄せており、中国人やソ連兵からの虐殺や略奪・強姦の危険が迫っていた[3]。黒川開拓団に隣接していた来民開拓団(熊本県)と高田開拓団(広島県)は、襲撃に耐えかねて既に集団自決し全滅していた。黒川開拓団でも服毒する自決の選択に迫られていた[4]。
ここで団の幹部は、駅に駐留していたザバイカル軍第36軍のソ連兵に開拓団を守ってもらうという奇策を用い、生きて日本に帰還することを選んだ。その際に代償として、数えで18歳以上の[5]12〜15名の未婚女性がソ連軍の性接待係として差し出された(証言を参照)[3]。女性らに拒否権はなく、団幹部に強制された性暴力であったと認識されている[4]。
接待所は開拓団内と吉林省の陶頼昭駅の2か所にあり、接待は満州国での極寒期を経て約9か月間続いた[4]。しかし、当然避妊せず毎日複数人から強姦されていたため性病や発疹チフスで4名が現地で死亡しているほか、帰国後長期入院を余儀なくされた女性もいた[1]。博多港に引き上げた後、満州で強姦された女性が多く診察を受けた二日市保養所などで、中絶などの処置を受けた女性もいるとされている[4]。
接待所に設けられたベニヤ板張りの部屋に毎日数名の女性が呼ばれ、女性1人当たり4人の将校を相手に性交させられていた[1]。部屋の外には医務室が置かれ、洗浄係(接待を受けた女性の妹など)がソ連将校所持のうがい薬をホースで性器から子宮に入れて性病を防いでいた[1]。また、女性たちのために風呂を用意していた[1]。
碑の建立
1982年に遺族会は佐久良太神社内に碑を建立したが、『性接待』のことには触れず、乙女の碑の内容は伏せられていた[4]。
記念誌には下書き段階で性接待の内容を記していたが、最終的に「満洲国で亡くなった女性たちの碑」程度に留められていた。なお乙女の碑そのものに対し、否定的なコメントを残した被害女性もおり、必ずしも全員の意思によって建立されたものではなかった[6]。
2012年に黒川開拓団遺族会の会長となった男性(父はソ連兵に女性を案内する役割であった)は、初めて『性接待』の事実を知り、タブーとなっていた事実を碑文に残すために尽力した[1]。遺族会が被害女性らの理解を得て、2018年11月18日に新たな碑文が完成し、除幕式が行われた[2]。
証言
戦後70年近く『性接待』は実の子供にも秘密にされていたが、2013年に初めて接待を強いられた女性(当時89歳)が証言し公になった[1]。戦後70年が経ち、被害女性も80代や90代になっており、最初に証言した女性も2年後に死去した[1]。その後、他の被害女性たちも体験を証言するようになった。
関連書籍
『告白』 川 恵実、NHK ETV特集取材班、田中佳奈、かもがわ出版 2020年3月、ISBN 978-4780310474
『ソ連兵へ差し出された娘たち』 平井美帆、集英社 2022年1月、ISBN 978-4087890150
日ソ不可侵条約が結ばれていたが、戦後の混乱期に乗じて、ソ連軍によって強制連行された日本の将兵らは、約60万人。強制労働を課され、1割近い6万人以上が栄養失調や重労働により、極寒の地で死亡した。その他に、満蒙開拓団の総数は約27万人おり、多くがソ満国境に近い辺地にいた上、情報伝達も遅れたためソ連軍や匪賊に襲われた。伝染病や集団自決などを含め約8万人が亡くなった。
ソ連侵攻後、把握されているだけでも満州では48開拓団が集団自決している。ソ連兵からの強姦などは各地で行われていた。『検証:シベリア抑留』第47頁は第47頁では(時事通信社 1991)次の記述がある。一方で、団員数650名中450名が日本に帰還しており、驚くべき生還率であった。戦後70年も経過して、黒川開拓団「乙女の碑」の碑のような性被害の実態が、ようやく追記されるケースがあったが、性接待のために女性を差し出す事例は極めてまれであった。黒川開拓団においても接待に出された4人が性病で命を落とした。告発する女性がいるのが例外で、性虐待にあっても女性が声を上げることはなかった。
https://ameblo.jp/yutaka-aiten/image-11915242183-13046599948.html
下記は、Wikipedia に『ソ連兵へ差し出された娘たち』『告白』などから、黒川開拓団の概略されていた。
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「乙女の碑」は、岐阜県白川町の佐久良太神社境内にある満州国における黒川開拓団の慰霊碑の一つ。1982年に建立された。当初乙女に関する説明文は無く、戦後70年以上詳細は秘密にされていたが、2013年ごろから当時ソ連兵からの性暴力を受けていた女性たちが性接待に関して証言し、碑の事実が明るみに出た[1]。2018年(平成30年)には説明文が追加された[2]。
長期にわたって証言しなかった被害者らが、2010年代になって証言を公にし出したのは、自らの死を意識し始めたため教訓としておきたいと考えたことが一因である、とする説が公表されている[4]。被害者の1人は「こういった歴史があったことを、生きている者が伝えないといけない。碑文ができて、後悔することはない」と発言している。
被害者の一人が2013年に満蒙開拓平和記念館で証言した。2016年にノンフィクション作家の平井美帆が、生存者3名の証言を含むルポを発表して全国に知られることとなった。(「忘れたいあの陵辱の日々 忘れさせない乙女たちの哀咽」(光文社『女性自身』、 2016年10月4日、pp.62 〜 68)。翌年から徐々にテレビなども取り上げるようになり、2017年8月にはNHKの「満蒙開拓団の女たち」(第54回シカゴ国際テレビ賞)、山口放送「記憶の澱」(第13回日本放送文化大賞 テレビ・グランプリ作品)などが作成された[4]。2018年8月15日には朝日新聞が証言を報じた[7]。NHKの「満蒙開拓団の女たち」は、かもがわ出版から「告白~岐阜・黒川 満蒙開拓団73年の記録」として出版された。黒川開拓団の悲劇を掘り起こした平井美帆による『ソ連兵へ差し出された娘たち』(集英社、2022)は、第19回開高健ノンフィクション賞を受賞した(選考時副題:証言・満州黒川開拓団)。
何も知らされないまま接待所に連れていかれた当時17歳女性は、接待と聞いて、酒宴などの接待だと思っていた。しかし部屋には布団が並べられており、女性たちは全裸になり並んで寝かされ強姦された。銃口で女性を動かし、銃を背負ったまま強姦されたと証言した。17歳や18歳の少女は「お母さんお母さん」と泣くだけで手をつなぎながら耐えていたと証言した。一時期は中国兵を相手にすることもあった[7]。
ところが彼女たちの犠牲があって、黒川開拓団が日本へ帰還できたにもかかわらず、戦後身内の団員の男性たちから受けた中傷にも女性たちは苦しめられた。接待に出てくれと頼んだ男性から「いいことしたでいいじゃないか」「(性交したところで)減るもんじゃない」「(嫁の)もらい手は無い」「傷者」と中傷されたと証言している[1][3]。遺族会の間でも性接待に関する話題は避けられていたが、事実を知る男性団員などから、団員を守ったはずの女性たちが帰国後噂を立てられ中傷を受けるなどし、女性たちは事実を隠し口を固く閉ざすようになっていった[3]。胸の内を吐露できず、あの痛ましい気持ちをノートに書き込んだ被害者、また中傷を受けた女性のうちの一人は村を離れ結婚し、荒野だったひるがの高原の開拓を手伝うこととなった[1][4]。
黒川開拓団
満蒙開拓団として旧黒川村(現在の白川町)の29人の住民は1941年(昭和16年)4月吉林省陶頼昭に入植した。その翌年4月から毎年3回入植が行われ、129世帯以上600人以上が入植した[3]。陶頼昭駅にほど近い場所に本部を置いた[3]。
開拓団の引揚
1945年(昭和20年)8月15日の太平洋戦争敗戦と共に暴徒化した中国人が押し寄せており、中国人やソ連兵からの虐殺や略奪・強姦の危険が迫っていた[3]。黒川開拓団に隣接していた来民開拓団(熊本県)と高田開拓団(広島県)は、襲撃に耐えかねて既に集団自決し全滅していた。黒川開拓団でも服毒する自決の選択に迫られていた[4]。
ここで団の幹部は、駅に駐留していたザバイカル軍第36軍のソ連兵に開拓団を守ってもらうという奇策を用い、生きて日本に帰還することを選んだ。その際に代償として、数えで18歳以上の[5]12〜15名の未婚女性がソ連軍の性接待係として差し出された(証言を参照)[3]。女性らに拒否権はなく、団幹部に強制された性暴力であったと認識されている[4]。
接待所は開拓団内と吉林省の陶頼昭駅の2か所にあり、接待は満州国での極寒期を経て約9か月間続いた[4]。しかし、当然避妊せず毎日複数人から強姦されていたため性病や発疹チフスで4名が現地で死亡しているほか、帰国後長期入院を余儀なくされた女性もいた[1]。博多港に引き上げた後、満州で強姦された女性が多く診察を受けた二日市保養所などで、中絶などの処置を受けた女性もいるとされている[4]。
接待所に設けられたベニヤ板張りの部屋に毎日数名の女性が呼ばれ、女性1人当たり4人の将校を相手に性交させられていた[1]。部屋の外には医務室が置かれ、洗浄係(接待を受けた女性の妹など)がソ連将校所持のうがい薬をホースで性器から子宮に入れて性病を防いでいた[1]。また、女性たちのために風呂を用意していた[1]。
碑の建立
1982年に遺族会は佐久良太神社内に碑を建立したが、『性接待』のことには触れず、乙女の碑の内容は伏せられていた[4]。
記念誌には下書き段階で性接待の内容を記していたが、最終的に「満洲国で亡くなった女性たちの碑」程度に留められていた。なお乙女の碑そのものに対し、否定的なコメントを残した被害女性もおり、必ずしも全員の意思によって建立されたものではなかった[6]。
2012年に黒川開拓団遺族会の会長となった男性(父はソ連兵に女性を案内する役割であった)は、初めて『性接待』の事実を知り、タブーとなっていた事実を碑文に残すために尽力した[1]。遺族会が被害女性らの理解を得て、2018年11月18日に新たな碑文が完成し、除幕式が行われた[2]。
証言
戦後70年近く『性接待』は実の子供にも秘密にされていたが、2013年に初めて接待を強いられた女性(当時89歳)が証言し公になった[1]。戦後70年が経ち、被害女性も80代や90代になっており、最初に証言した女性も2年後に死去した[1]。その後、他の被害女性たちも体験を証言するようになった。
関連書籍
『告白』 川 恵実、NHK ETV特集取材班、田中佳奈、かもがわ出版 2020年3月、ISBN 978-4780310474
『ソ連兵へ差し出された娘たち』 平井美帆、集英社 2022年1月、ISBN 978-4087890150
2023年05月23日
なるほど
改定後の年金支給が6月に迫り、2023年1月20日、厚生労働省から2023年度の年金額の改定額が再注目。年金額はアップしたが、受給額の増額率は、67歳以下の人(新規裁定者)と68歳以上の人(既裁定者)で異なります。もっとも、2022年度以前の年金額改定をみると、新規裁定者と既裁定者の年金額の増減率は同じでした。
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)−2021年(令和3年)詳細結果−(二人以上の世帯)」によると、70歳代以上の貯蓄の平均額は2318万円ということです。年金額の増減を想定して将来の家計収支を考えてみましょう。
では、次に年金の受取額を試算してみましょう。
★パターン1:会社員の夫・専業主婦の妻で夫が先立つ
この場合、夫が生存している時、夫は老齢基礎年金と老齢厚生年金、妻は老齢基礎年金のみ受給しています。夫と妻、そして世帯として受け取っていた年金額は下記のとおりです。
(1)夫:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 110万3784円
(2)妻:老齢基礎年金 79万5000円
(3)世帯:(1)+(2)=269万3784円
夫が先立った場合、妻は夫の老齢基礎年金分から支給される遺族基礎年金は受け取れず、老齢厚生年金分から受け取る遺族厚生年金は4分の3を受け取ることとなります。そのため、夫が先立った後に妻が受け取れる年金は下記のとおりです。
(1)夫の分:遺族厚生年金 110万3784円×4分の3=82万7838円
(2)妻:老齢基礎年金 79万5000円
(3)世帯:(1)+(2)=162万2838円
夫の生存時と比べると、世帯収入は約60%となります。なお、夫の遺族厚生年金分である約83万円には所得税や住民税は課税されません。
★パターン2:共働きで夫が先立つ
この場合、夫生存時は夫も妻も老齢厚生年金と老齢基礎年金を受給しています。ただし、前出のとおり妻の老齢厚生年金受給額は夫の2分の1と仮定します。そうすると、夫と妻、そして世帯として受け取っていた年金額は下記のとおりです。
(1)夫:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 110万3784円
(2)妻:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 55万1892円
(3)世帯:(1)+(2)=324万5676円
夫が先立った場合、妻は夫の遺族基礎年金は受け取れず、妻自身の老齢基礎年金は受け取れますが、複雑なのが遺族厚生年金です。遺族厚生年金は、次の内、最も高い金額が受け取れる仕組みとなっています。
A:夫の老齢厚生年金の4分の3
B:夫の老齢厚生年金の2分の1、または妻の老齢厚生年金の2分の1
C:妻の老齢厚生年金
今回の想定では、最も多いのはAですので、夫が先立った後に妻が受け取れる年金は下記のとおりです。なお、要件を満たせば中高齢寡婦加算や経過的寡婦加算も受給できますが、金額もそこまで多くないため今回は割愛します。
(1)夫の分:遺族厚生年金 110万3784円×4分の3=82万7838円
(2)妻:老齢基礎年金 79万5000円
(3)世帯:(1)+(2)=162万2838円
夫に先立たれた後の年金支給額はパターン1と同じになりますが、夫生存時との支給額の比率は約50%と、妻の収入があるということが前提になり、パターン1よりも低くなります。
★パターン3:共働きで妻が先立つ
この場合も、夫生存時はパターン2と同様の年金額を受け取っているため、受給額は下記です。
(1)夫:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 110万3784円
(2)妻:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 55万1892円
(3)世帯:(1)+(2)=324万5676円
このケースでは妻が先立ちますので、夫は妻の遺族基礎年金は受け取れず、夫自身の老齢基礎年金は受け取れます。また、遺族厚生年金については、次の内、最も高い金額が受け取れます。
A:妻の老齢厚生年金の4分の3
B:夫の老齢厚生年金の2分の1、または妻の老齢厚生年金の2分の1
C:夫の老齢厚生年金
今回の想定では、Cが最も多くなりますので、妻が先立った後に夫が受け取れる年金は下記のとおりです。
(1)夫:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 110万3784円
(2)妻の分:無し
(3)世帯:189万8784円
妻生存時と比べると、約59%の収入となりました。
参考 https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)−2021年(令和3年)詳細結果−(二人以上の世帯)」によると、70歳代以上の貯蓄の平均額は2318万円ということです。年金額の増減を想定して将来の家計収支を考えてみましょう。
では、次に年金の受取額を試算してみましょう。
★パターン1:会社員の夫・専業主婦の妻で夫が先立つ
この場合、夫が生存している時、夫は老齢基礎年金と老齢厚生年金、妻は老齢基礎年金のみ受給しています。夫と妻、そして世帯として受け取っていた年金額は下記のとおりです。
(1)夫:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 110万3784円
(2)妻:老齢基礎年金 79万5000円
(3)世帯:(1)+(2)=269万3784円
夫が先立った場合、妻は夫の老齢基礎年金分から支給される遺族基礎年金は受け取れず、老齢厚生年金分から受け取る遺族厚生年金は4分の3を受け取ることとなります。そのため、夫が先立った後に妻が受け取れる年金は下記のとおりです。
(1)夫の分:遺族厚生年金 110万3784円×4分の3=82万7838円
(2)妻:老齢基礎年金 79万5000円
(3)世帯:(1)+(2)=162万2838円
夫の生存時と比べると、世帯収入は約60%となります。なお、夫の遺族厚生年金分である約83万円には所得税や住民税は課税されません。
★パターン2:共働きで夫が先立つ
この場合、夫生存時は夫も妻も老齢厚生年金と老齢基礎年金を受給しています。ただし、前出のとおり妻の老齢厚生年金受給額は夫の2分の1と仮定します。そうすると、夫と妻、そして世帯として受け取っていた年金額は下記のとおりです。
(1)夫:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 110万3784円
(2)妻:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 55万1892円
(3)世帯:(1)+(2)=324万5676円
夫が先立った場合、妻は夫の遺族基礎年金は受け取れず、妻自身の老齢基礎年金は受け取れますが、複雑なのが遺族厚生年金です。遺族厚生年金は、次の内、最も高い金額が受け取れる仕組みとなっています。
A:夫の老齢厚生年金の4分の3
B:夫の老齢厚生年金の2分の1、または妻の老齢厚生年金の2分の1
C:妻の老齢厚生年金
今回の想定では、最も多いのはAですので、夫が先立った後に妻が受け取れる年金は下記のとおりです。なお、要件を満たせば中高齢寡婦加算や経過的寡婦加算も受給できますが、金額もそこまで多くないため今回は割愛します。
(1)夫の分:遺族厚生年金 110万3784円×4分の3=82万7838円
(2)妻:老齢基礎年金 79万5000円
(3)世帯:(1)+(2)=162万2838円
夫に先立たれた後の年金支給額はパターン1と同じになりますが、夫生存時との支給額の比率は約50%と、妻の収入があるということが前提になり、パターン1よりも低くなります。
★パターン3:共働きで妻が先立つ
この場合も、夫生存時はパターン2と同様の年金額を受け取っているため、受給額は下記です。
(1)夫:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 110万3784円
(2)妻:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 55万1892円
(3)世帯:(1)+(2)=324万5676円
このケースでは妻が先立ちますので、夫は妻の遺族基礎年金は受け取れず、夫自身の老齢基礎年金は受け取れます。また、遺族厚生年金については、次の内、最も高い金額が受け取れます。
A:妻の老齢厚生年金の4分の3
B:夫の老齢厚生年金の2分の1、または妻の老齢厚生年金の2分の1
C:夫の老齢厚生年金
今回の想定では、Cが最も多くなりますので、妻が先立った後に夫が受け取れる年金は下記のとおりです。
(1)夫:老齢基礎年金 79万5000円 老齢厚生年金 110万3784円
(2)妻の分:無し
(3)世帯:189万8784円
妻生存時と比べると、約59%の収入となりました。
参考 https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html
2023年05月22日
記録の破棄の影響
日本全国の家庭裁判所で少年犯罪の記録が廃棄されることが起き、しかも、2022年10月以降、神戸連続児童殺傷事件の記録も含めて廃棄されていたことが明らかになった。平成9年、神戸市須磨区で起きた児童連続殺傷事件で、当時14歳だった少年が、小学6年だった土師淳(はせじゅん・当時11)君ら殺傷してから、5月24日で26年を迎えるが、すべての事件記録が破棄となっていたのだ。
最高裁判所の規定では、犯人が26歳になるまで保存することにしているが、社会的影響の大きな事件の記録や史料的価値がある場合は永久に保存することとしていた。
神戸連続児童殺傷事件で次男を亡くした父親(医師)は、事件から全国犯罪被害者の会に参加し、中心のメンバーとなっている。
その後、医療少年院に収容、少年院を仮退院して以降、犯人からの謝罪の手紙を受け取っていた。だが犯人が2015年に『絶歌』と題する手記を遺族に知らせる事もなく出版された。出版は犯人は事件と向きあい更正しているのではと思い始めていた矢先のことであった。遺族への無断での出版に憤りを感じ、2016年以降は手紙を受け取っていなかった。2018年からは手紙が送られてこなくなる。被害者の父としては、犯人への矯正の教育は意味が無かったとするが、犯人はいつまでも事件に向き合う責任と義務があると考える。
この事件後、犯罪被害者基本法が成立して、刑事裁判に被害者が参加できる制度ができたり、被害者会への給付金が増えたり、日本全国に民間の犯罪被害者支援センターができた。
事件記録が廃棄された時期や経緯などは不明だということで、神戸家庭裁判所は「廃棄する際に実際にどのような検討がなされたのかは不明だが、現在の特別保存の運用からすると当時の対応は適切でなかったと思う」とコメントしています。
殺害されたうちの一人、土師淳くんの父親(66)は取材に応じ、「廃棄は考えてもいなかったので、驚いたとともにあきれました。加害者がなぜ事件を起こしたのかを推測できるような資料は今でも見たいと思っています。資料が保存されていても今の制度では閲覧できない事実は変わりませんが、廃棄には憤りを感じます」と話しました。
そのうえで、「資料をもとに専門家が検証することができなくなってしまったのは、社会的にも問題だと思います。司法は経緯をもう一度見直して、対応を改善してほしいです」と訴えました。
専門家「保管期間過ぎた事件記録を機械的に廃棄していたのでは」
裁判記録の取り扱いに詳しい、龍谷大学の福島至名誉教授は「これまでの少年事件の中で重大なものの1つであり、少年法の厳罰化や教育現場など社会に大きな影響を与えた事件でもあっただけに、重要な意義を持つ事件記録が失われてしまったことはとても残念だ。裁判所はおそらく保管期間が過ぎた事件記録について、機械的に廃棄していたのではないか」と指摘しています。
そのうえで、「25年前のような不幸な事件を二度と繰り返さないためにも、事件から何を教訓として学ぶかが、今の時代を生きる私たちにとって重要なことだ。そのためにも、記録は原則、保存するべきで、現在の管理や閲覧の在り方そのものを改めて議論していく必要がある」と話していました。
江川紹子さん「廃棄してしまう感覚に驚く」
神戸児童連続殺傷事件の記録が廃棄されていたことについて、裁判記録の取り扱いに詳しいジャーナリストの江川紹子さんは「この事件は少年法が厳罰化されるきっかけにもなった歴史的にも重要な事件であり、全国的に大きく報道されて、まさに社会の耳目を集めたものだ。その記録を廃棄してしまうという裁判所の感覚に驚く」と話します。
そして、「少年事件の記録なので今の制度上は利用や閲覧が難しいとしても、長い時間を経て司法の歴史や少年犯罪の研究などで活用されることも考えられる。さらに制度というものは変わる可能性があり、ご遺族などが閲覧を望んだとしたら、その可能性を奪ったことになる」と指摘しました。
そのうえで、「司法文書は公文書で国民共有の財産だという意識が司法に携わる人たちに欠けているのではないか。最高裁判所や国会は経緯や原因をきちんと調査し、改善に向けて何が必要か検証するべきだ」と話しています。
NHK2022年10月20日
最高裁判所の規定では、犯人が26歳になるまで保存することにしているが、社会的影響の大きな事件の記録や史料的価値がある場合は永久に保存することとしていた。
神戸連続児童殺傷事件で次男を亡くした父親(医師)は、事件から全国犯罪被害者の会に参加し、中心のメンバーとなっている。
その後、医療少年院に収容、少年院を仮退院して以降、犯人からの謝罪の手紙を受け取っていた。だが犯人が2015年に『絶歌』と題する手記を遺族に知らせる事もなく出版された。出版は犯人は事件と向きあい更正しているのではと思い始めていた矢先のことであった。遺族への無断での出版に憤りを感じ、2016年以降は手紙を受け取っていなかった。2018年からは手紙が送られてこなくなる。被害者の父としては、犯人への矯正の教育は意味が無かったとするが、犯人はいつまでも事件に向き合う責任と義務があると考える。
この事件後、犯罪被害者基本法が成立して、刑事裁判に被害者が参加できる制度ができたり、被害者会への給付金が増えたり、日本全国に民間の犯罪被害者支援センターができた。
事件記録が廃棄された時期や経緯などは不明だということで、神戸家庭裁判所は「廃棄する際に実際にどのような検討がなされたのかは不明だが、現在の特別保存の運用からすると当時の対応は適切でなかったと思う」とコメントしています。
殺害されたうちの一人、土師淳くんの父親(66)は取材に応じ、「廃棄は考えてもいなかったので、驚いたとともにあきれました。加害者がなぜ事件を起こしたのかを推測できるような資料は今でも見たいと思っています。資料が保存されていても今の制度では閲覧できない事実は変わりませんが、廃棄には憤りを感じます」と話しました。
そのうえで、「資料をもとに専門家が検証することができなくなってしまったのは、社会的にも問題だと思います。司法は経緯をもう一度見直して、対応を改善してほしいです」と訴えました。
専門家「保管期間過ぎた事件記録を機械的に廃棄していたのでは」
裁判記録の取り扱いに詳しい、龍谷大学の福島至名誉教授は「これまでの少年事件の中で重大なものの1つであり、少年法の厳罰化や教育現場など社会に大きな影響を与えた事件でもあっただけに、重要な意義を持つ事件記録が失われてしまったことはとても残念だ。裁判所はおそらく保管期間が過ぎた事件記録について、機械的に廃棄していたのではないか」と指摘しています。
そのうえで、「25年前のような不幸な事件を二度と繰り返さないためにも、事件から何を教訓として学ぶかが、今の時代を生きる私たちにとって重要なことだ。そのためにも、記録は原則、保存するべきで、現在の管理や閲覧の在り方そのものを改めて議論していく必要がある」と話していました。
江川紹子さん「廃棄してしまう感覚に驚く」
神戸児童連続殺傷事件の記録が廃棄されていたことについて、裁判記録の取り扱いに詳しいジャーナリストの江川紹子さんは「この事件は少年法が厳罰化されるきっかけにもなった歴史的にも重要な事件であり、全国的に大きく報道されて、まさに社会の耳目を集めたものだ。その記録を廃棄してしまうという裁判所の感覚に驚く」と話します。
そして、「少年事件の記録なので今の制度上は利用や閲覧が難しいとしても、長い時間を経て司法の歴史や少年犯罪の研究などで活用されることも考えられる。さらに制度というものは変わる可能性があり、ご遺族などが閲覧を望んだとしたら、その可能性を奪ったことになる」と指摘しました。
そのうえで、「司法文書は公文書で国民共有の財産だという意識が司法に携わる人たちに欠けているのではないか。最高裁判所や国会は経緯や原因をきちんと調査し、改善に向けて何が必要か検証するべきだ」と話しています。
NHK2022年10月20日
2023年05月21日
Here came the Beatles
Since they had came to TOKYO in the next month, it had passed Fifty-five years ! ,when I was 13 years old,
They were fabulous, and me was very young.
https://www.youtube.com/embed/FusIKjztap8?list
↑
Watch this official video for The Beatles’ “Here, There and Everywhere” by Trunk Animation.
“Follow the band on tour, as they face an ever-changing backdrop of cities, hotels, roads, and gigs, with only each other to rely on. A magical dancer appears to each of them, representing inspiration and creative freedom.” - Rok Predin, Trunk Animation.
The Beatles’ 1966 album Revolver changed everything.
Spinning popular music off its axis and ushering in a vibrant new era of experimental, avant-garde sonic psychedelia, Revolver brought about a cultural sea change and marked an important turn in The Beatles’ own creative evolution. With Revolver, John Lennon, Paul McCartney, George Harrison, and Ringo Starr set sail together across a new musical sea.
Showcasing GRAMMY-winning original album artwork created by Klaus Voormann, the Super Deluxe CD and vinyl house a beautiful book featuring Paul McCartney’s foreword, an introduction by Giles Martin, an enlightening essay by Questlove, and insightful chapters by Kevin Howlett.
Music video by The Beatles performing Here, There and Everywhere c 2022 Apple Corps Ltd
4,269,168 回視聴 2022/12/07に公開済み
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The Beatles’ 1966 album Revolver changed everything.
Spinning popular music off its axis and ushering in a vibrant new era of experimental, avant-garde sonic psychedelia, Revolver brought about a cultural sea change and marked an important turn in The Beatles’ own creative evolution. With Revolver, John Lennon, Paul McCartney, George Harrison, and Ringo Starr set sail together across a new musical sea.
Showcasing GRAMMY-winning original album artwork created by Klaus Voormann, the Super Deluxe CD and vinyl house a beautiful book featuring Paul McCartney’s foreword, an introduction by Giles Martin, an enlightening essay by Questlove, and insightful chapters by Kevin Howlett.
Music video by The Beatles performing Here, There and Everywhere c 2022 Apple Corps Ltd
4,269,168 回視聴 2022/12/07に公開済み
2023年05月20日
イラつく現代の処し方
デイヴィッド・J・ポーレイ『あなたの心の「ごみバケツ」を空にする本』イースト・プレス
乗ったタクシーの前を急に横切る車があった、その運転手は横暴な相手ににっこり手を振った。
これがが今、「ごみバケツ」の法則と呼んでいるものの原型となった。
彼はこう言ったのだ。
『お客さん、こういう仕事をしているとね、ああいう「ごみバケツ」みたいな人にしょっちゅう会うんですよ。
彼らの心の中は、不満、やり場のない怒り、落胆といった感情の「ごみ」でいっぱいなんです。
「ごみ」がたまって、心のバケツからあふれそうになると今度は捨てる場所を探す。
その時、お客さんがそばにいれば、 お客さんに「ごみ」を投げ捨てる。
相手はお客さんでなくてもいい、捨てさせてくれれば誰でもいいんです。
だからね、「なんで自分がこんな目に!」なんて思う必要はありません。
ただ、 にっこり笑い、手を振ってやりすごし、幸運の一つでも祈ってやればいいんです。』
心のバケツに「ごみ」がたまると、ごみで一杯にになったとき、それが外にあふれ出す。
反対に、心のバケツに「愛」がたまると、愛で一杯になったとき、それが外にあふれ出す。
ごみとは、不平不満、グチ泣き言、悪口文句、怒り失望…
愛とは、うれしい、楽しい、感謝、幸せ、ゆるし、笑い、希望…
心に「ごみ」が一杯たまってあふれ出したとき、その対象は誰でもいい。
怒りや、不平不満が周囲に、ほとばしる。
だから、「なんで自分がこんな目に!」なんて思う必要はない。
にっこり笑って、手を振ってやりすごし、幸運の一つでも祈ってやれる人でありたい。
乗ったタクシーの前を急に横切る車があった、その運転手は横暴な相手ににっこり手を振った。
これがが今、「ごみバケツ」の法則と呼んでいるものの原型となった。
彼はこう言ったのだ。
『お客さん、こういう仕事をしているとね、ああいう「ごみバケツ」みたいな人にしょっちゅう会うんですよ。
彼らの心の中は、不満、やり場のない怒り、落胆といった感情の「ごみ」でいっぱいなんです。
「ごみ」がたまって、心のバケツからあふれそうになると今度は捨てる場所を探す。
その時、お客さんがそばにいれば、 お客さんに「ごみ」を投げ捨てる。
相手はお客さんでなくてもいい、捨てさせてくれれば誰でもいいんです。
だからね、「なんで自分がこんな目に!」なんて思う必要はありません。
ただ、 にっこり笑い、手を振ってやりすごし、幸運の一つでも祈ってやればいいんです。』
心のバケツに「ごみ」がたまると、ごみで一杯にになったとき、それが外にあふれ出す。
反対に、心のバケツに「愛」がたまると、愛で一杯になったとき、それが外にあふれ出す。
ごみとは、不平不満、グチ泣き言、悪口文句、怒り失望…
愛とは、うれしい、楽しい、感謝、幸せ、ゆるし、笑い、希望…
心に「ごみ」が一杯たまってあふれ出したとき、その対象は誰でもいい。
怒りや、不平不満が周囲に、ほとばしる。
だから、「なんで自分がこんな目に!」なんて思う必要はない。
にっこり笑って、手を振ってやりすごし、幸運の一つでも祈ってやれる人でありたい。
2023年05月19日
議員を志す、「退志を抱け」
統一地方選挙前半戦が終了した。過去ワーストだった4年前の無投票割合を上回って、大きな問題となっている。
総務省によると、道府県議選939選挙区のうち、約37.1%の348選挙区が無投票当選。後半戦の町村議選でも373選挙区のうち、約33%の123選挙区が定員割れで無投票となった。
こうしたことに危機感を持った政治アナリストの伊藤惇夫さんが、定年後のサラリーマンに向け「大志を抱け」ならぬ、「退志を抱け」と地方議員になることを勧めている。会社を定年退職した人たちにとって最も大切なのは「キョウヨウとキョウイク」とされる。ただし、教養と教育のことではない。暇を持て余すあまり、「今日、用事がある」「今日、行くところがある」ことが重要だという意味だ。伊藤さんは「これではもったいない気がする」と嘆き、「60歳から地方議員になってみる」(世界書院)という本を上梓している。
「若い人の政治参加が最も望まれますが、一方でサラリーマン生活を送った人たちの経験やスキルも捨てがたい。たとえ出世とは縁のないサラリーマン生活を送った人でも、得意分野や経験値を持っているはず。日本の総人口に占める65歳以上の割合は2021年時点で29.1%で、2050年には39.4%にまで上昇します。定年後の何十年を〈自分のためだけ〉に使っているのは、社会にとっても本人にとっても、ものすごくもったいないような気がするのです」
とくに「町村議会実態調査」によると、昨年7月時点の町村議員の平均年齢は65.2歳で、60歳以上が約77%を占めている。無投票の多い地方では60代や70代でもまだ働き盛り。「町村議のなり手不足で一度議員になるとなかなか辞められず、全体の年齢層が引き上がってしまう現象が起きています。新人が立候補できず、よって地方議会が行政を追認するだけの“儀式の場”となっているようにも見えます」(伊藤さん)
伊藤さんは著書で「選挙に受かりやすくなる」テクニックなども伝授するが、元サラリーマンの5人の現役議員へのインタビューも勉強になる。
神奈川県葉山町議の中村和雄さん(1942年生まれ)は元横浜市役所勤め。19年の選挙で同じ団地に住む元町議から「後継者として出ませんか」と勧められて出馬。4月の選挙で再選し現在は2期目を務めている。
サラリーマンから議員になることについて「それなりの地位についたり、実績を残した人がなるのはいいと思う。そういう人は人間性でも優れている」と後押し。
やはり今回の選挙で2期目の当選を果たした静岡県浜松市議の鈴木真人さん(1959年生まれ)はヤマハの元エンジニア。「皆がセンセイと呼ぶのに最初は違和感があった」と話しているが、「行政は前例踏襲主義が少なくないが、やはり変えるべきところは変えていくべき。そういう発想は、サラリーマン経験からくるんでしょうね」と、こちらも元サラリーマンの政治家を歓迎だ。
「もっとも、どの人も奥さまや同級生など核となる後援者がいます。当選するには一緒に選挙を戦ってくれる人が5人から10人は必要ですね。地方議会の会期日数は年間45日ですが、鈴木さんは『休みがない』と話していた。中には暇つぶしに名誉職で議員をやっているような人もいますが、改革に本気で意欲を燃やす議員は陳情や視察、議会質問の準備などで休みがなくなります。少し言い過ぎかもしれませんが、これまでの地方議員は『国にぶら下がっていれば、なんとかなる』的な発想でやってきましたが、口を開けていれば潤沢な税金を投入してくれた時代は終わっている。『古地図を見ながら東京の街を歩く』という趣味もいいですが、高齢化が進む日本では60歳以上がもっと活躍しないと、もったいないような気がしますね」(伊藤さん)
統一地方選は終わったが、残る40以上の市町村で議員選挙が控えている。高齢化、過疎化が進む市町村がほとんどだ。故郷に恩返ししたいという人は「議員になって汗を流す」ことも考えてみたい。
出典 日刊ゲンダイ(5/15)
つづき
総務省によると、道府県議選939選挙区のうち、約37.1%の348選挙区が無投票当選。後半戦の町村議選でも373選挙区のうち、約33%の123選挙区が定員割れで無投票となった。
こうしたことに危機感を持った政治アナリストの伊藤惇夫さんが、定年後のサラリーマンに向け「大志を抱け」ならぬ、「退志を抱け」と地方議員になることを勧めている。会社を定年退職した人たちにとって最も大切なのは「キョウヨウとキョウイク」とされる。ただし、教養と教育のことではない。暇を持て余すあまり、「今日、用事がある」「今日、行くところがある」ことが重要だという意味だ。伊藤さんは「これではもったいない気がする」と嘆き、「60歳から地方議員になってみる」(世界書院)という本を上梓している。
「若い人の政治参加が最も望まれますが、一方でサラリーマン生活を送った人たちの経験やスキルも捨てがたい。たとえ出世とは縁のないサラリーマン生活を送った人でも、得意分野や経験値を持っているはず。日本の総人口に占める65歳以上の割合は2021年時点で29.1%で、2050年には39.4%にまで上昇します。定年後の何十年を〈自分のためだけ〉に使っているのは、社会にとっても本人にとっても、ものすごくもったいないような気がするのです」
とくに「町村議会実態調査」によると、昨年7月時点の町村議員の平均年齢は65.2歳で、60歳以上が約77%を占めている。無投票の多い地方では60代や70代でもまだ働き盛り。「町村議のなり手不足で一度議員になるとなかなか辞められず、全体の年齢層が引き上がってしまう現象が起きています。新人が立候補できず、よって地方議会が行政を追認するだけの“儀式の場”となっているようにも見えます」(伊藤さん)
伊藤さんは著書で「選挙に受かりやすくなる」テクニックなども伝授するが、元サラリーマンの5人の現役議員へのインタビューも勉強になる。
神奈川県葉山町議の中村和雄さん(1942年生まれ)は元横浜市役所勤め。19年の選挙で同じ団地に住む元町議から「後継者として出ませんか」と勧められて出馬。4月の選挙で再選し現在は2期目を務めている。
サラリーマンから議員になることについて「それなりの地位についたり、実績を残した人がなるのはいいと思う。そういう人は人間性でも優れている」と後押し。
やはり今回の選挙で2期目の当選を果たした静岡県浜松市議の鈴木真人さん(1959年生まれ)はヤマハの元エンジニア。「皆がセンセイと呼ぶのに最初は違和感があった」と話しているが、「行政は前例踏襲主義が少なくないが、やはり変えるべきところは変えていくべき。そういう発想は、サラリーマン経験からくるんでしょうね」と、こちらも元サラリーマンの政治家を歓迎だ。
「もっとも、どの人も奥さまや同級生など核となる後援者がいます。当選するには一緒に選挙を戦ってくれる人が5人から10人は必要ですね。地方議会の会期日数は年間45日ですが、鈴木さんは『休みがない』と話していた。中には暇つぶしに名誉職で議員をやっているような人もいますが、改革に本気で意欲を燃やす議員は陳情や視察、議会質問の準備などで休みがなくなります。少し言い過ぎかもしれませんが、これまでの地方議員は『国にぶら下がっていれば、なんとかなる』的な発想でやってきましたが、口を開けていれば潤沢な税金を投入してくれた時代は終わっている。『古地図を見ながら東京の街を歩く』という趣味もいいですが、高齢化が進む日本では60歳以上がもっと活躍しないと、もったいないような気がしますね」(伊藤さん)
統一地方選は終わったが、残る40以上の市町村で議員選挙が控えている。高齢化、過疎化が進む市町村がほとんどだ。故郷に恩返ししたいという人は「議員になって汗を流す」ことも考えてみたい。
出典 日刊ゲンダイ(5/15)
つづき
2023年05月18日
納税無視、インバウンド
台湾の若い男女が日本で5億円近い買い物をしたものの追加で課された消費税を支払わずに帰国し、日本の税関が対応を急いでいると台湾メディアの経済日報は14日、伝えた。
記事は、読売新聞の同日付報道を引用し、台湾人の若い男女が高級腕時計などおよそ4億7000万円分を免税購入したものの出国時に商品を持っておらず、「郵便で送った」と説明したが記録が一致しなかったことから消費税4700万円の徴収を決定したが、男女は納付せずにそのまま出国したとの事例を紹介。「日本の税関はどうすることもできなくなった」とした。
その上で、「日本国内での消費には10%の消費税がかかるが、海外からの観光客は商品を持って出国すれば免税になる」とし、「外国人観光客が日本で買った免税品を他人に転売することは禁止されており、出国時に購入した免税品を所持していなければ摘発され税関から消費税の追徴課税を受けることになる」と説明した。
また、財務省の統計から、昨年訪日した外国人観光客ら366人に約22億円の追徴課税を決定したものの、実際に納付したのは213人、納付金額は約7000万円にとどまっており、約21億円は徴収できなかったと伝えた。
記事は、「消費税の未納を理由に税関が外国人観光客の身柄を拘束して出国を阻止することは難しく、出国後に日本政府が徴収するのはさらに難しくなる」と報じている。
出典 Record China(翻訳・編集/北田 5/15)
記事は、読売新聞の同日付報道を引用し、台湾人の若い男女が高級腕時計などおよそ4億7000万円分を免税購入したものの出国時に商品を持っておらず、「郵便で送った」と説明したが記録が一致しなかったことから消費税4700万円の徴収を決定したが、男女は納付せずにそのまま出国したとの事例を紹介。「日本の税関はどうすることもできなくなった」とした。
その上で、「日本国内での消費には10%の消費税がかかるが、海外からの観光客は商品を持って出国すれば免税になる」とし、「外国人観光客が日本で買った免税品を他人に転売することは禁止されており、出国時に購入した免税品を所持していなければ摘発され税関から消費税の追徴課税を受けることになる」と説明した。
また、財務省の統計から、昨年訪日した外国人観光客ら366人に約22億円の追徴課税を決定したものの、実際に納付したのは213人、納付金額は約7000万円にとどまっており、約21億円は徴収できなかったと伝えた。
記事は、「消費税の未納を理由に税関が外国人観光客の身柄を拘束して出国を阻止することは難しく、出国後に日本政府が徴収するのはさらに難しくなる」と報じている。
出典 Record China(翻訳・編集/北田 5/15)
2023年05月17日
高齢社会、未来を生き抜く心得
「老後」は仕事や家族の扶養などの負担から解放され、特に仕事を引退してから介護が必要となるまでの20年〜25年ほどは、生活習慣病など持病はあってもそこそこ元気で貴重な時期のはずだ。
生命保険文化センターによれば、介護期間は平均約5年1カ月(61.1カ月)だ。2020年時点の平均寿命は、男性が「81.56歳」、女性が「87.71歳」とはいっても、それから40年後の2060年(80歳)時点では男性が「85.22歳」、女性が「91.26歳」と推計されている。このことから、日本人全体の平均寿命は、2020年では約85歳だが、2060年では約89歳と仮定されている。
また、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)のうち、住宅リフォームや介護用ベッドの購入など一時的にかかった費用は平均合計74万円で、月々の介護費用は平均8.3万円となっている。つまり、介護費用は1人当たり平均581万1300円かかる計算で、夫婦2人分だと1162万2600円となる。ということで、65〜90歳の25年間で必要となる費用の総計は、1939万4100円が見込まれるというわけだ。夫婦が先の不安なく老後を送るためには、貯蓄額を2000万円以上との計算もいわれる。「2000万円」という金額は、現役を引退して年金収入が主となったあと30年生きるとすると、高齢夫婦2人が標準的な生活を送った場合に毎月不足する金額約5万5000円の30年分(約1980万円)からきています。つまり、2000万円は自分で準備しておく必要があり、それを「老後2000万円問題」と呼んでいます。単純計算で35歳から月5万5000円の貯蓄を30年間続ければ1980万円となり、達成可能の額です。
そして、今は健康だとしても見落としがちな介護と葬儀だ。実は、介護費用は25年間の生活費よりも高くなる恐れがあるので要注意だ。本格的な介護期になれば、在宅介護の費用が毎月ほぼ5万円だ。施設介護の場合、特養の4人部屋と個室の差額が大体5万円ぐらいだろう。このところは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「家族葬」「直葬・火葬式」が増加し、「一般葬」が減少。鎌倉新書によれば、葬儀費用の平均総額は約110万7000円で、前の調査では約184万円だった。これは葬儀費用は思わぬ出費となるため、別枠で残しておくことだ。
そこで、旅行や買い物、会食などでお金を使いながらも、夫婦での豊かな老後にするための「4つのチェックポイント」をクリアしていけば、先が読めるのではないだろう。
例えばだが、年金収入が、額面で年180万円(月15万円)の世帯なら、75歳に繰り下げれば年151.2万円が加算され、75歳以降の年金額は額面で331.2万円(月27.6万円)に増えて後半の生活が豊かになる。一つ目は、まず65〜74歳の10年間の貯蓄計画をしてみよう。65歳時点で2000万円以上の貯蓄が見込めるなら、年金受給年齢を75歳に繰り下げるという選択肢もある。年金受給を10年間棚上げして頑張ると、75歳になって以降には月々の年金収入が約1.8倍になるというわけだ。しかし、「早く亡くなれば年金を受け取れず、繰り下げたら損してしまう」という意見もあるだろう。確かに、例えば平均寿命の84歳で亡くなってしまうと、旨味はないので、90歳も超えて長生きできるなら、超高齢夫婦の生活に余裕がでるが、足腰も壮年期と変わらない75歳までのゴールデンエイジに旅行したり、胃腸や歯が丈夫で好きなものを気にせず食べられる今の健康状態を維持できるかどうか見ながら決定していく。
二つ目は、消費支出の動向だ。ウクライナ侵攻であらゆるモノが値上がりし、物価高などで食料費や光熱・水道費はもっと負担が増える恐れがある。そして、長生きする以上、持ち家であっても住居費はなにがしか掛かる、マンションの住宅ローンを払い終えた人なら管理費などの1万〜2万円程度で済むが、大規模修繕も額が増してくるし、「持ち家」であれば管理費などはなくてもの思わぬ修繕費や、設備の劣化によるリフォームといった急な出費が見込まれる。
賃貸なら家賃の値上がりなども払うので月額は更に多い。総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、60歳以上(単身世帯)の平均家賃(民営家賃・公営家賃)を総務省統計局「家計調査(家計収支編)2023年」を基に毎月6万7100円(民営家賃)の家賃と仮定すると、年間で約81万円に。それを、65歳から90歳までとすると2000万円以上かかることに。年金だけで生活している方は大きな負担になる。そこで、郊外、地方への移住を考えてみる手もあるし、自宅を担保にして余裕金を得るリーバスモーゲージなども可能性を検討するのも手だ。
三つ目は、出費を抑えるなら、自家用車をカーシェアする。毎月3万円ほど(保険料、税金、ガソリン代、駐車代など)かかっていたがこの機会に手放し、カーシェアで必要な時は借りる。差額で2万円ほど家計費が軽減する。他に、民間保険を見直したり、今は格安の携帯電話や旅行もたくさんあるから一考してみよう。
四つ目は、有償ボランティアで月に1〜3万円ぐらい収入を稼ぐ、ちょいビズを複数登録するのも、社会貢献であり今風だ。シルバー人材センターで仕事を紹介してもらうといい。いずれ有償ボラなども出来なくなっても、70台後半になると活動量も減りその頃には自動車も手放しているし、全体の家計費もかなり減るのだから、先走って不安ばかりにならなくていい。
一人暮らしで病気になったときに、身元引受を遠方の子ども達に頼むのも気後れする場合もあろうかと思うが、その場合の「心託」方法もあるので、前もって備えておこう。
つづき
生命保険文化センターによれば、介護期間は平均約5年1カ月(61.1カ月)だ。2020年時点の平均寿命は、男性が「81.56歳」、女性が「87.71歳」とはいっても、それから40年後の2060年(80歳)時点では男性が「85.22歳」、女性が「91.26歳」と推計されている。このことから、日本人全体の平均寿命は、2020年では約85歳だが、2060年では約89歳と仮定されている。
また、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)のうち、住宅リフォームや介護用ベッドの購入など一時的にかかった費用は平均合計74万円で、月々の介護費用は平均8.3万円となっている。つまり、介護費用は1人当たり平均581万1300円かかる計算で、夫婦2人分だと1162万2600円となる。ということで、65〜90歳の25年間で必要となる費用の総計は、1939万4100円が見込まれるというわけだ。夫婦が先の不安なく老後を送るためには、貯蓄額を2000万円以上との計算もいわれる。「2000万円」という金額は、現役を引退して年金収入が主となったあと30年生きるとすると、高齢夫婦2人が標準的な生活を送った場合に毎月不足する金額約5万5000円の30年分(約1980万円)からきています。つまり、2000万円は自分で準備しておく必要があり、それを「老後2000万円問題」と呼んでいます。単純計算で35歳から月5万5000円の貯蓄を30年間続ければ1980万円となり、達成可能の額です。
そして、今は健康だとしても見落としがちな介護と葬儀だ。実は、介護費用は25年間の生活費よりも高くなる恐れがあるので要注意だ。本格的な介護期になれば、在宅介護の費用が毎月ほぼ5万円だ。施設介護の場合、特養の4人部屋と個室の差額が大体5万円ぐらいだろう。このところは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「家族葬」「直葬・火葬式」が増加し、「一般葬」が減少。鎌倉新書によれば、葬儀費用の平均総額は約110万7000円で、前の調査では約184万円だった。これは葬儀費用は思わぬ出費となるため、別枠で残しておくことだ。
そこで、旅行や買い物、会食などでお金を使いながらも、夫婦での豊かな老後にするための「4つのチェックポイント」をクリアしていけば、先が読めるのではないだろう。
例えばだが、年金収入が、額面で年180万円(月15万円)の世帯なら、75歳に繰り下げれば年151.2万円が加算され、75歳以降の年金額は額面で331.2万円(月27.6万円)に増えて後半の生活が豊かになる。一つ目は、まず65〜74歳の10年間の貯蓄計画をしてみよう。65歳時点で2000万円以上の貯蓄が見込めるなら、年金受給年齢を75歳に繰り下げるという選択肢もある。年金受給を10年間棚上げして頑張ると、75歳になって以降には月々の年金収入が約1.8倍になるというわけだ。しかし、「早く亡くなれば年金を受け取れず、繰り下げたら損してしまう」という意見もあるだろう。確かに、例えば平均寿命の84歳で亡くなってしまうと、旨味はないので、90歳も超えて長生きできるなら、超高齢夫婦の生活に余裕がでるが、足腰も壮年期と変わらない75歳までのゴールデンエイジに旅行したり、胃腸や歯が丈夫で好きなものを気にせず食べられる今の健康状態を維持できるかどうか見ながら決定していく。
二つ目は、消費支出の動向だ。ウクライナ侵攻であらゆるモノが値上がりし、物価高などで食料費や光熱・水道費はもっと負担が増える恐れがある。そして、長生きする以上、持ち家であっても住居費はなにがしか掛かる、マンションの住宅ローンを払い終えた人なら管理費などの1万〜2万円程度で済むが、大規模修繕も額が増してくるし、「持ち家」であれば管理費などはなくてもの思わぬ修繕費や、設備の劣化によるリフォームといった急な出費が見込まれる。
賃貸なら家賃の値上がりなども払うので月額は更に多い。総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、60歳以上(単身世帯)の平均家賃(民営家賃・公営家賃)を総務省統計局「家計調査(家計収支編)2023年」を基に毎月6万7100円(民営家賃)の家賃と仮定すると、年間で約81万円に。それを、65歳から90歳までとすると2000万円以上かかることに。年金だけで生活している方は大きな負担になる。そこで、郊外、地方への移住を考えてみる手もあるし、自宅を担保にして余裕金を得るリーバスモーゲージなども可能性を検討するのも手だ。
三つ目は、出費を抑えるなら、自家用車をカーシェアする。毎月3万円ほど(保険料、税金、ガソリン代、駐車代など)かかっていたがこの機会に手放し、カーシェアで必要な時は借りる。差額で2万円ほど家計費が軽減する。他に、民間保険を見直したり、今は格安の携帯電話や旅行もたくさんあるから一考してみよう。
四つ目は、有償ボランティアで月に1〜3万円ぐらい収入を稼ぐ、ちょいビズを複数登録するのも、社会貢献であり今風だ。シルバー人材センターで仕事を紹介してもらうといい。いずれ有償ボラなども出来なくなっても、70台後半になると活動量も減りその頃には自動車も手放しているし、全体の家計費もかなり減るのだから、先走って不安ばかりにならなくていい。
一人暮らしで病気になったときに、身元引受を遠方の子ども達に頼むのも気後れする場合もあろうかと思うが、その場合の「心託」方法もあるので、前もって備えておこう。
つづき
2023年05月16日
日韓の変化と実態
元駐韓大使・武藤正敏氏のレポートによって、日本による戦時中の徴用工問題に関連し、韓国の市民団体が元徴用工側と「元徴用工が日本企業からどんな形であれ金銭を受け取る場合、20%を団体に支払う」という内容の約束を11年前に交わしていたことが明らかとなった。
しかも弁護士会がこの市民団体と一体となったと分かり、朝鮮日報が数々のスクープ記事を掲載している。そこで、同紙の報道をベースに韓国社会の反日ビジネスの実態について注意したい。それは、日韓関係がこれまでたどってきた、険しい道のりを理解することにもつながるだろう。
一部の徴用工遺族が受け取ったカネの20%を市民団体に支払うことに難色を示すと、支援団体は遺族に連絡を取り約2週間後には内容証明郵便を送り付けて支払いを要求していたのだ。
出典HP(2023.05.30) https://gendai.media/articles/-/110903つづき
しかも弁護士会がこの市民団体と一体となったと分かり、朝鮮日報が数々のスクープ記事を掲載している。そこで、同紙の報道をベースに韓国社会の反日ビジネスの実態について注意したい。それは、日韓関係がこれまでたどってきた、険しい道のりを理解することにもつながるだろう。
一部の徴用工遺族が受け取ったカネの20%を市民団体に支払うことに難色を示すと、支援団体は遺族に連絡を取り約2週間後には内容証明郵便を送り付けて支払いを要求していたのだ。
出典HP(2023.05.30) https://gendai.media/articles/-/110903つづき
2023年05月15日
離婚大国の日本、家族形態の変化
荒川和久氏によると、日本では元来離婚が多かったので、明治憲法において女性の意志による離婚が出来ないという法律ができるまでは、離婚の事情はそもそも多かったのだとデータを示し論証ている。
熟年離婚との言葉はあるが、離婚をほとんどしない高齢夫婦を分母に入れたままの指標が正しく事実を反映しているとはいえない。離婚は54歳までで90%を占めているので、そこで特殊離婚率による数字を見て、「結婚が何組作られ、何組壊されているのか」を知る重要な指標なのである。
日本で離婚が少なったのは、明治民法以降せいぜい100年の歴史にすぎないと、指摘する。離婚に関しては特殊離婚率を見る方がよい。特殊離婚率は、年間ごとでも見るが、毎年30%が離婚するという意味でとらえるより、結婚に対する離婚の比率を見るためのものである。
1990年から2019年までの30年間の全年代を対象とした婚姻数累計は、2150万組、離婚数累計は693万組である。30年間の累計特殊離婚率は約32%となる。もちろん、この離婚数の中には、1990年以前に結婚した夫婦も含まれているが、30年間の累計においては誤差の範囲だ。つまり、この30年間で結婚した夫婦のうちの32%は離婚をしていることになる。まさしく「3組に1組は離婚」しているのだ。
江戸時代、離婚が多かったことは、享保15年(1730年)の史料に「世上に再縁は多く御座候」という記述があったり、土佐藩には「7回離婚することは許さない」という禁止令があったことからも想像できる。むしろ6回までは許されたのだ。禁止令が出るという事は、実際にはそれ以上の離婚があったという証拠でもある。
日本の離婚が増えたのは近年になってからだと思っている人が多い。昔の夫婦は、「添い遂げるもの」と考えているかもしれない。それは大きな勘違いである。元々日本は離婚大国であった。
明治民法以前の庶民の夫婦は、ほとんどの夫婦が共稼ぎ(銘々稼ぎと言う)で、夫婦別財でもあり、夫といえども妻の財産である着物などを勝手に売ることはできなかった。しかし、
日本が、離婚を減少させたのが、1899年の明治民法により、結婚が「家制度」「家父長制度」に取り込まれることになった。民法によるもっとも大きな変更は、妻の財産権の剥奪である。明治民法はその妻の財産権は家長である夫の所有に属するものとなり、経済的自立と自由を奪われた妻にとって離婚は生きる術を失うような位置づけとなった。
実際、明治民法以降に離婚率は10%台に激減し、それが1998年に30%オーバーとなるまで、低離婚率の期間が続くことになる。明治政府がそのような政策をとった背景は、ある意味では、富国強兵をにらんだ結婚保護政策の一環でもあり、まさにここから日本の皆婚時代と多産化が始まったといえる。
出典 Yahooニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/arakawakazuhisa/20211217-00273021
つづき
熟年離婚との言葉はあるが、離婚をほとんどしない高齢夫婦を分母に入れたままの指標が正しく事実を反映しているとはいえない。離婚は54歳までで90%を占めているので、そこで特殊離婚率による数字を見て、「結婚が何組作られ、何組壊されているのか」を知る重要な指標なのである。
日本で離婚が少なったのは、明治民法以降せいぜい100年の歴史にすぎないと、指摘する。離婚に関しては特殊離婚率を見る方がよい。特殊離婚率は、年間ごとでも見るが、毎年30%が離婚するという意味でとらえるより、結婚に対する離婚の比率を見るためのものである。
1990年から2019年までの30年間の全年代を対象とした婚姻数累計は、2150万組、離婚数累計は693万組である。30年間の累計特殊離婚率は約32%となる。もちろん、この離婚数の中には、1990年以前に結婚した夫婦も含まれているが、30年間の累計においては誤差の範囲だ。つまり、この30年間で結婚した夫婦のうちの32%は離婚をしていることになる。まさしく「3組に1組は離婚」しているのだ。
江戸時代、離婚が多かったことは、享保15年(1730年)の史料に「世上に再縁は多く御座候」という記述があったり、土佐藩には「7回離婚することは許さない」という禁止令があったことからも想像できる。むしろ6回までは許されたのだ。禁止令が出るという事は、実際にはそれ以上の離婚があったという証拠でもある。
日本の離婚が増えたのは近年になってからだと思っている人が多い。昔の夫婦は、「添い遂げるもの」と考えているかもしれない。それは大きな勘違いである。元々日本は離婚大国であった。
明治民法以前の庶民の夫婦は、ほとんどの夫婦が共稼ぎ(銘々稼ぎと言う)で、夫婦別財でもあり、夫といえども妻の財産である着物などを勝手に売ることはできなかった。しかし、
日本が、離婚を減少させたのが、1899年の明治民法により、結婚が「家制度」「家父長制度」に取り込まれることになった。民法によるもっとも大きな変更は、妻の財産権の剥奪である。明治民法はその妻の財産権は家長である夫の所有に属するものとなり、経済的自立と自由を奪われた妻にとって離婚は生きる術を失うような位置づけとなった。
実際、明治民法以降に離婚率は10%台に激減し、それが1998年に30%オーバーとなるまで、低離婚率の期間が続くことになる。明治政府がそのような政策をとった背景は、ある意味では、富国強兵をにらんだ結婚保護政策の一環でもあり、まさにここから日本の皆婚時代と多産化が始まったといえる。
出典 Yahooニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/arakawakazuhisa/20211217-00273021
つづき
2023年05月14日
花粉対策は、まず乾拭き
花粉は非常に軽く、人が動くだけでも舞い上がります。空気の動きがなくなると、床に落ちてくるので、そのときが掃除のタイミング。つまり、室内に人気がない朝起きた直後か、帰宅後すぐがおすすめです。やおら部屋の片づけを始めたり、掃除道具を探そうとあちこち動き回ったりすると、花粉が舞い上がってしまいます。掃除の準備は寝る前や出かける前にすぐに掃除ができる状態にしておくと、舞い上がるのを防げいいです。
なお、花粉は静電気に引き寄せられるため、静電気が起こりやすい化学繊維の衣服を着るのは避けた方がいいといわれています。そこで、掃除機をかける前に、静電気を上手く活用して拭き掃除、不織布やマイクロファイバーなどの化学繊維が使われたシートや雑巾を使って、花粉を吸着させて取り除きましょう。その後に掃除機をけけると舞い上がらせずに良いです。拭き掃除をするときは、できるだけ花粉を舞い上げないよう静かにそっと動いてください。棚の上などはハンディモップで、テーブルの上はマイクロファイバータオルで、床はフローリングワイパーで乾拭きします。
花粉をしっかり拭き取るためには水拭きの方がよさそうに思うかもしれませんが、床やテーブルに花粉を塗り広げている状態になったり、水分の中に花粉を残す結果になってしまったりすることがあります。まずは乾拭きをして、花粉の量を減らしてから行うようにしましょう。
花粉や汚れを取るための拭き掃除のコツは、一定方向に拭いて、同じ場所に戻らないこと。こまめにきれいな面に変えること。同じ場所を往復したり、ぐるぐる回しながら拭いたりすると、花粉を同じ場所にこすりつけているだけになります。水で濡れると、花粉は舞い上がりにくくなりますが、乾けば、また室内に舞ってしまうので、注意してください。また、こまめにシートを換えたり、雑巾を洗うようにしたりして、キレイな状態で拭くようにしましょう。
花粉症の時期は換気するのを避けたくなりますが、どんな季節でも汚れた空気を入れ換えるために、定期的な換気は必要です。ただし、日中は花粉が多く飛散するので、早朝か夜に行うのがおすすめ。また、花粉が室内に入り込まないようレースカーテンは閉めたままで行ってください。
◆監修・執筆/河野 真希
なお、花粉は静電気に引き寄せられるため、静電気が起こりやすい化学繊維の衣服を着るのは避けた方がいいといわれています。そこで、掃除機をかける前に、静電気を上手く活用して拭き掃除、不織布やマイクロファイバーなどの化学繊維が使われたシートや雑巾を使って、花粉を吸着させて取り除きましょう。その後に掃除機をけけると舞い上がらせずに良いです。拭き掃除をするときは、できるだけ花粉を舞い上げないよう静かにそっと動いてください。棚の上などはハンディモップで、テーブルの上はマイクロファイバータオルで、床はフローリングワイパーで乾拭きします。
花粉をしっかり拭き取るためには水拭きの方がよさそうに思うかもしれませんが、床やテーブルに花粉を塗り広げている状態になったり、水分の中に花粉を残す結果になってしまったりすることがあります。まずは乾拭きをして、花粉の量を減らしてから行うようにしましょう。
花粉や汚れを取るための拭き掃除のコツは、一定方向に拭いて、同じ場所に戻らないこと。こまめにきれいな面に変えること。同じ場所を往復したり、ぐるぐる回しながら拭いたりすると、花粉を同じ場所にこすりつけているだけになります。水で濡れると、花粉は舞い上がりにくくなりますが、乾けば、また室内に舞ってしまうので、注意してください。また、こまめにシートを換えたり、雑巾を洗うようにしたりして、キレイな状態で拭くようにしましょう。
花粉症の時期は換気するのを避けたくなりますが、どんな季節でも汚れた空気を入れ換えるために、定期的な換気は必要です。ただし、日中は花粉が多く飛散するので、早朝か夜に行うのがおすすめ。また、花粉が室内に入り込まないようレースカーテンは閉めたままで行ってください。
◆監修・執筆/河野 真希
2023年05月13日
日本の当たり前が好評価
インバウンド(訪日客)が増加している、それは下記のような日本へのユニークな点が、訪日したセレブなどのツイッターなどで、知れ渡ってきたことにもあるようだ。
日本ならではの歴史を感じる風景は、まず多くの訪日観光客を魅了する。大都会の真っ只中でも、寺社や日本庭園など和の情景を見出すことは難しくない。CNNは大仏で有名な鎌倉と古都・京都を挙げ、息をのむような場所だと紹介している。とくに京都は、柳の垂れる姿など何気ない景観もうっとりするような魅力があり、また村上春樹誕生の地や任天堂のお膝元として日本好きに親しまれているようだ。
伝統の息遣いを感じる静かな環境と同時に、近未来的な都会の姿も日本を訪れる人々を驚かせている。京都駅から1時間ほど電車を乗り継げば、LEDの広告塔が埋め尽くす大阪・道頓堀にたどり着く。私たち日本人には雑然として見える都会の一部も、ネオンと広告パネルがひしめく未来の街として人気だ。このほか、自販機の多さやタッチパネルで注文できる回転寿司など、便利で効率的なマシンの多さが旅行者たちをうならせている。豊洲のチームラボ・プラネッツやお台場のチームラボ・ボーダレスは、最近のセレブが来日した時のスタンダードになりつつあるようだ。チームラボの施設は、光アートの近未来感が満載だと驚愕人気スポットだ。回転すしは良く知られるようになったが、ロボットレストランも面白がられている。
街を歩いていてまったく危険を感じないという点は、欧米の旅行者を喜ばせるポイントになっている。夜の繁華街を安心して観光できるという。店のスタッフに限らず、道ゆく人も含め日本の人は親切だという印象が浸透しているようだ。日本では英語が通じにくいが、少なくとも多くの人が助けようと精一杯努力してくれる、という話がよく聞かれる。駅で迷っていると見かねた人がやって来て、正しいプラットフォームまで連れて行ってくれた、という心温まるエピソードも珍しくない。
速さと正確な発車時間で有名な新幹線は、快適な移動手段として定評がある。ワシントン・ポスト紙は、新幹線が予定より25秒早く出発して謝罪したニュースを驚きをもって伝えていた。日本を訪れた人々はルールをきっちり守る社会だということに驚くという。公共の場に注意書きがあれば間違いなく人々は従うため、旅行者であっても同じルールを尊重するよう呼びかけるアドバイスも多い。ルール厳守の精神こそ日本の安全性の屋台骨だ、という評価も聞かれる。また、日本ではごく一部の駅などを除き、ごみ箱を見かける機会が少ない。こんなにごみ箱がないのになぜ街にごみが落ちていないのかと、良い意味で驚かれることもしばしばだ。しかし、初来日の訪問客からは、ごみ箱が少ないとの不満が出ている一つだ。
訪日旅行者であれば、1週間約3万円で新幹線などが乗り放題になる特別なきっぷを利用できる。旅行者の方がかえって新幹線を身近に感じているのかもしれない。そのため、日本のようすを動画などで知って、母国との違いに感嘆の声が上がっている。
・ロンドンでは地下鉄は2時間41分遅れで到着する。きっかり運転士の計算通りだ。
・日本人が世界のすべての鉄道を走らせるべきだ……。
・「日本では1分以上の遅れは遅延」というのが日本の進歩と規律について多くを説明してる!
・日本と日本人のやることにはすべて規律があって本当に驚く。
・カナダにいる者だけど、日本の公共交通機関とその労働倫理にとても感心している。素晴らしい!
・日本人は必要に応じて訓練にお金を使うことをいとわないし、技術力がある。
また上述の『Life Where I’m From』チャンネルの動画には視聴者から以下のようなコメントが寄せられている。
・日本人は自分たちの仕事にとても誇りを持っている。
・何度も日本に行ったことがあるけど、働いている人の熱意と安全対策にはいつも驚かされる。ホームドアは素晴らしいね。
・「出身地の交通機関はどうか?」ってみんな言ってるけど、清潔で信頼できる地下鉄の最も重要なピースが乗客であることを理解してないよね。まず人を直さないと地下鉄は直せない。
・日本に行った時、駅が空港みたいに慌ただしくて清潔で驚いた。日本の文化から本当に多くを学ぶことができる。
・コロナ前に東京に行ったけど、3つのことが目についた。とくに観光客に対して誰もが礼儀正しいこと、すべてがきれいなこと、公共交通機関が効率的なこと。だからとても東京に住みたい。
そして、車内のようすにも驚きの目を向ける。電車に乗った人々がごく頻繁に居眠りをする光景は、海外ではほとんど見られない。ときには熟睡して隣の人の肩に寄りかかっている人もいるが、お互い様とばかりに起こさずにおくのもまた興味を引く習慣となっている。日本が安全だからなのか、はたまた働き過ぎの結果なのか。
日本の軽自動車は独特の規格であり、箱形にぎゅっと詰まった愛らしいフォルムとして評判だ。
また、軽に限らず、若葉マーク、後席でなく前席用の車載テレビ、ドアバイザーが普及していることなども日本の独特のルールやクルマ文化となっている。
クルマ関連では、日本ではタクシーのドアが自動で開閉する。1964年の東京オリンピックの際、ドライバーが後席に回ってドアを開閉する負担を減らす目的で導入が進んだと言われている。
日本人にはすっかりおなじみとなった温水洗浄便座や暖房便座も、自動でオープンするフタ、タンク上の手を洗う場所、マッサージモードつきのおしり洗浄など、初めて目にする人々を機能の数で圧倒する。日本のトイレは多機能という噂は海を越えて伝わっているが、それでもたかがトイレだと油断して日本を訪れ、そして目を丸くするというパターンが多いようだ。日本のトイレはいつも清潔なだけでなく、驚くべき現代技術の結晶だとCNNは紹介している。加えて、音を消しプライバシーを守るための擬音装置も旅行客たちの度肝を抜いている。アナログなところでは、古くからあるタンク上部の手洗いコーナーも、節水のための賢い工夫だと評判が高い。
電気こたつは、断熱の弱い日本の家で快適に過ごす方法として関心を呼んでいる。こたつの歴史は古く、室町時代にはすでに消し炭を使ったものが存在したと言われる。これをバーナード・リーチが日本在住で掘りごたつにして利用、それを電気で安全に置き換えた現代のこたつだ。
お風呂場の浴室乾燥という独特のシステムが洗濯の乾燥機の代わりを果たしている。デリケートな衣類も縮みにくいメリットがあるとして、海外のメディアにも紹介されている。旅館で用意されていた足袋に興味津々のようだ。
「kawaii」の国として知られる日本だが、街のインフラもユニークに映るらしい。地域の名所やキャラクターをあしらったカラフルなマンホールや、動物の形の凝ったデザインのバリケード、道路工事中の看板に天使やゴジラ、ごめんなさいの図などが日本を訪れた人々の興味をかき立てている。ファッションといえば、アニメチックなスタイルも海外から訪れた人に強い印象を残しているようだ。成田空港でプリクラ、コスプレに加え、個性的な原宿系ファッションが、まるでアニメのようにかわいいと旅行客の目を引いている。架空のキャラクターのような格好の人々を、道行く人がとくに気にも留めていないのも日本ならでは。
趣向を凝らした動物カフェも人気だ。猫カフェはもちろんのこと、豆柴カフェやフクロウカフェ、果てはヤギカフェなど、ありとあらゆる動物を主役にしたカフェで癒しのひとときを過ごすことができる。東京にはハリネズミカフェもあり、10分間の短いふれあいを楽しむことができる。
ホットスナックから夕食のおかずまで、街のコンビニにはいつも新鮮なフードが揃う。こうした日本のコンビニは、それほど「コンビニエント」ではない欧米の店舗に慣れた旅行客たちを驚かせている。都市部では数ブロックごとにあり、ほとんど探さなくて良いのも便利だ。セブン-イレブンの店舗は、全世界の3分の1弱が日本に集中している。その数は2万1000店以上と、発祥国であるアメリカの2倍以上だ。
カプセルホテルは、日本人にとっても旅行の強い味方にしているが、海外から訪れる人々も、清潔かつ機能的な空間として興味津々のようだ。ポッド形式の部屋で眠る体験は、海外ではそうそうないのだそう。
駅前などで配られている広告の入ったティッシュだが、無料で手に入れられるこの広告手法は日本以外ではあまりないらしく、日本を旅行している間はティッシュを買う必要がないとして重宝されている。
観光地などではたまに、無料の足湯を見かけることがある。街角に突然現れ、人々の足を休ませる小さな温泉は、初めて見た人々に驚きを与えている。
欧米の学校では教室の掃除を清掃業者に一任することが多いが、日本では生徒たちが自分の手で磨き上げる。カフェテリアで提供される昼食を選ぶのではなく、当番が配膳する給食もようになっており、教育の一環として感心されている。
海外ではシーンに応じてはチップを渡す必要があり、うっかり忘れると失礼にあたる。日本ではその逆で、チップを渡すことは失礼にあたると海外メディアで紹介されることがある。欧米のレストランで良いサービスを受ければ、相応のチップを払うことが多い。しかし日本のサービスはチップを期待したものではなく、このこともカルチャーの違いとして新鮮に受け止められている。感謝の気持ちであるチップを固辞されると、習慣の違いに戸惑いを覚えるケースすらあるようだ。ある旅行誌は日本へ発つ旅行者向けに、代わりにていねいにありがとうの気持ちを伝えるようアドバイスしている。
旅館でのもてなしの例を引くまでもなく、街中のふつうの店舗でもサービスの質が良いことが日本の強みだ。高級店のみならず街角のコンビニなどでも、高いプロ意識を感じるという声はよく聞かれる。オーナーからアルバイトまで、みな自分の職業に責任とプライドを持って働いていると見られているようだ。
あちこちを観光すれば、小腹がすくもの。ふらりと立ち寄った食事処にも、海外客を驚かせるサプライズがある。食品サンプルもその一つで、原宿のクレープ屋にずらりと並ぶフェイクの食品を見て目を丸くした、とワシントン・ポスト紙の記者は振り返っている。ほかラーメン店など多くのレストランで見られるが、日本食を知らない人にもとてもわかりやすい、と好評だ。そして、松坂牛、高級フルーツなど等・・・。美食の食材も事欠かない。
日本の不思議の際たるのは紛失物がかなりの確率ででてくる、これこそ「ザ・日本」ということだ。
つづき
日本ならではの歴史を感じる風景は、まず多くの訪日観光客を魅了する。大都会の真っ只中でも、寺社や日本庭園など和の情景を見出すことは難しくない。CNNは大仏で有名な鎌倉と古都・京都を挙げ、息をのむような場所だと紹介している。とくに京都は、柳の垂れる姿など何気ない景観もうっとりするような魅力があり、また村上春樹誕生の地や任天堂のお膝元として日本好きに親しまれているようだ。
伝統の息遣いを感じる静かな環境と同時に、近未来的な都会の姿も日本を訪れる人々を驚かせている。京都駅から1時間ほど電車を乗り継げば、LEDの広告塔が埋め尽くす大阪・道頓堀にたどり着く。私たち日本人には雑然として見える都会の一部も、ネオンと広告パネルがひしめく未来の街として人気だ。このほか、自販機の多さやタッチパネルで注文できる回転寿司など、便利で効率的なマシンの多さが旅行者たちをうならせている。豊洲のチームラボ・プラネッツやお台場のチームラボ・ボーダレスは、最近のセレブが来日した時のスタンダードになりつつあるようだ。チームラボの施設は、光アートの近未来感が満載だと驚愕人気スポットだ。回転すしは良く知られるようになったが、ロボットレストランも面白がられている。
街を歩いていてまったく危険を感じないという点は、欧米の旅行者を喜ばせるポイントになっている。夜の繁華街を安心して観光できるという。店のスタッフに限らず、道ゆく人も含め日本の人は親切だという印象が浸透しているようだ。日本では英語が通じにくいが、少なくとも多くの人が助けようと精一杯努力してくれる、という話がよく聞かれる。駅で迷っていると見かねた人がやって来て、正しいプラットフォームまで連れて行ってくれた、という心温まるエピソードも珍しくない。
速さと正確な発車時間で有名な新幹線は、快適な移動手段として定評がある。ワシントン・ポスト紙は、新幹線が予定より25秒早く出発して謝罪したニュースを驚きをもって伝えていた。日本を訪れた人々はルールをきっちり守る社会だということに驚くという。公共の場に注意書きがあれば間違いなく人々は従うため、旅行者であっても同じルールを尊重するよう呼びかけるアドバイスも多い。ルール厳守の精神こそ日本の安全性の屋台骨だ、という評価も聞かれる。また、日本ではごく一部の駅などを除き、ごみ箱を見かける機会が少ない。こんなにごみ箱がないのになぜ街にごみが落ちていないのかと、良い意味で驚かれることもしばしばだ。しかし、初来日の訪問客からは、ごみ箱が少ないとの不満が出ている一つだ。
訪日旅行者であれば、1週間約3万円で新幹線などが乗り放題になる特別なきっぷを利用できる。旅行者の方がかえって新幹線を身近に感じているのかもしれない。そのため、日本のようすを動画などで知って、母国との違いに感嘆の声が上がっている。
・ロンドンでは地下鉄は2時間41分遅れで到着する。きっかり運転士の計算通りだ。
・日本人が世界のすべての鉄道を走らせるべきだ……。
・「日本では1分以上の遅れは遅延」というのが日本の進歩と規律について多くを説明してる!
・日本と日本人のやることにはすべて規律があって本当に驚く。
・カナダにいる者だけど、日本の公共交通機関とその労働倫理にとても感心している。素晴らしい!
・日本人は必要に応じて訓練にお金を使うことをいとわないし、技術力がある。
また上述の『Life Where I’m From』チャンネルの動画には視聴者から以下のようなコメントが寄せられている。
・日本人は自分たちの仕事にとても誇りを持っている。
・何度も日本に行ったことがあるけど、働いている人の熱意と安全対策にはいつも驚かされる。ホームドアは素晴らしいね。
・「出身地の交通機関はどうか?」ってみんな言ってるけど、清潔で信頼できる地下鉄の最も重要なピースが乗客であることを理解してないよね。まず人を直さないと地下鉄は直せない。
・日本に行った時、駅が空港みたいに慌ただしくて清潔で驚いた。日本の文化から本当に多くを学ぶことができる。
・コロナ前に東京に行ったけど、3つのことが目についた。とくに観光客に対して誰もが礼儀正しいこと、すべてがきれいなこと、公共交通機関が効率的なこと。だからとても東京に住みたい。
そして、車内のようすにも驚きの目を向ける。電車に乗った人々がごく頻繁に居眠りをする光景は、海外ではほとんど見られない。ときには熟睡して隣の人の肩に寄りかかっている人もいるが、お互い様とばかりに起こさずにおくのもまた興味を引く習慣となっている。日本が安全だからなのか、はたまた働き過ぎの結果なのか。
日本の軽自動車は独特の規格であり、箱形にぎゅっと詰まった愛らしいフォルムとして評判だ。
また、軽に限らず、若葉マーク、後席でなく前席用の車載テレビ、ドアバイザーが普及していることなども日本の独特のルールやクルマ文化となっている。
クルマ関連では、日本ではタクシーのドアが自動で開閉する。1964年の東京オリンピックの際、ドライバーが後席に回ってドアを開閉する負担を減らす目的で導入が進んだと言われている。
日本人にはすっかりおなじみとなった温水洗浄便座や暖房便座も、自動でオープンするフタ、タンク上の手を洗う場所、マッサージモードつきのおしり洗浄など、初めて目にする人々を機能の数で圧倒する。日本のトイレは多機能という噂は海を越えて伝わっているが、それでもたかがトイレだと油断して日本を訪れ、そして目を丸くするというパターンが多いようだ。日本のトイレはいつも清潔なだけでなく、驚くべき現代技術の結晶だとCNNは紹介している。加えて、音を消しプライバシーを守るための擬音装置も旅行客たちの度肝を抜いている。アナログなところでは、古くからあるタンク上部の手洗いコーナーも、節水のための賢い工夫だと評判が高い。
電気こたつは、断熱の弱い日本の家で快適に過ごす方法として関心を呼んでいる。こたつの歴史は古く、室町時代にはすでに消し炭を使ったものが存在したと言われる。これをバーナード・リーチが日本在住で掘りごたつにして利用、それを電気で安全に置き換えた現代のこたつだ。
お風呂場の浴室乾燥という独特のシステムが洗濯の乾燥機の代わりを果たしている。デリケートな衣類も縮みにくいメリットがあるとして、海外のメディアにも紹介されている。旅館で用意されていた足袋に興味津々のようだ。
「kawaii」の国として知られる日本だが、街のインフラもユニークに映るらしい。地域の名所やキャラクターをあしらったカラフルなマンホールや、動物の形の凝ったデザインのバリケード、道路工事中の看板に天使やゴジラ、ごめんなさいの図などが日本を訪れた人々の興味をかき立てている。ファッションといえば、アニメチックなスタイルも海外から訪れた人に強い印象を残しているようだ。成田空港でプリクラ、コスプレに加え、個性的な原宿系ファッションが、まるでアニメのようにかわいいと旅行客の目を引いている。架空のキャラクターのような格好の人々を、道行く人がとくに気にも留めていないのも日本ならでは。
趣向を凝らした動物カフェも人気だ。猫カフェはもちろんのこと、豆柴カフェやフクロウカフェ、果てはヤギカフェなど、ありとあらゆる動物を主役にしたカフェで癒しのひとときを過ごすことができる。東京にはハリネズミカフェもあり、10分間の短いふれあいを楽しむことができる。
ホットスナックから夕食のおかずまで、街のコンビニにはいつも新鮮なフードが揃う。こうした日本のコンビニは、それほど「コンビニエント」ではない欧米の店舗に慣れた旅行客たちを驚かせている。都市部では数ブロックごとにあり、ほとんど探さなくて良いのも便利だ。セブン-イレブンの店舗は、全世界の3分の1弱が日本に集中している。その数は2万1000店以上と、発祥国であるアメリカの2倍以上だ。
カプセルホテルは、日本人にとっても旅行の強い味方にしているが、海外から訪れる人々も、清潔かつ機能的な空間として興味津々のようだ。ポッド形式の部屋で眠る体験は、海外ではそうそうないのだそう。
駅前などで配られている広告の入ったティッシュだが、無料で手に入れられるこの広告手法は日本以外ではあまりないらしく、日本を旅行している間はティッシュを買う必要がないとして重宝されている。
観光地などではたまに、無料の足湯を見かけることがある。街角に突然現れ、人々の足を休ませる小さな温泉は、初めて見た人々に驚きを与えている。
欧米の学校では教室の掃除を清掃業者に一任することが多いが、日本では生徒たちが自分の手で磨き上げる。カフェテリアで提供される昼食を選ぶのではなく、当番が配膳する給食もようになっており、教育の一環として感心されている。
海外ではシーンに応じてはチップを渡す必要があり、うっかり忘れると失礼にあたる。日本ではその逆で、チップを渡すことは失礼にあたると海外メディアで紹介されることがある。欧米のレストランで良いサービスを受ければ、相応のチップを払うことが多い。しかし日本のサービスはチップを期待したものではなく、このこともカルチャーの違いとして新鮮に受け止められている。感謝の気持ちであるチップを固辞されると、習慣の違いに戸惑いを覚えるケースすらあるようだ。ある旅行誌は日本へ発つ旅行者向けに、代わりにていねいにありがとうの気持ちを伝えるようアドバイスしている。
旅館でのもてなしの例を引くまでもなく、街中のふつうの店舗でもサービスの質が良いことが日本の強みだ。高級店のみならず街角のコンビニなどでも、高いプロ意識を感じるという声はよく聞かれる。オーナーからアルバイトまで、みな自分の職業に責任とプライドを持って働いていると見られているようだ。
あちこちを観光すれば、小腹がすくもの。ふらりと立ち寄った食事処にも、海外客を驚かせるサプライズがある。食品サンプルもその一つで、原宿のクレープ屋にずらりと並ぶフェイクの食品を見て目を丸くした、とワシントン・ポスト紙の記者は振り返っている。ほかラーメン店など多くのレストランで見られるが、日本食を知らない人にもとてもわかりやすい、と好評だ。そして、松坂牛、高級フルーツなど等・・・。美食の食材も事欠かない。
日本の不思議の際たるのは紛失物がかなりの確率ででてくる、これこそ「ザ・日本」ということだ。
つづき
2023年05月12日
中国で今最も多く流れている「海外」ニュースは、日本に関すること
日本のメディアだけを見ていると気付きにくいが、中国のメディアをチェックすると、日々、日本に関する大量の情報が出回っていて驚かされる。3月、音楽家の坂本龍一氏が死去した際は、中国でも速報され、微博(ウェイボー)のホットワードランキングで第1位、SNSでの拡散は日本以上ではないか、と思うほどすさまじかった。SNSには「偉大な坂本先生、安らかに」など追悼コメントが多数投稿され、中国人の坂本氏に対する愛情やリスペクトをひしひしと感じた。
坂本氏のニュースだけではない。2022年7月、安倍晋三元首相が銃撃されて死去した際なども同様で、その拡散のスピードと関心の高さ、情報量の多さと詳細さに驚く。むろん、欧米など世界のニュースも中国では報道されているが、ダントツで多いのは日本に関する情報で、政治から芸能ネタまで、他国の情報を圧倒している。なぜ、中国人はここまで日本に強い関心を持ち、日本を評価するようになったのだろうか。
背景にあるのは、まずSNSの力だ。中国のSNSが発達し始めたのはスマホが普及した2013〜2014年頃からだが、大手メディアのニュースがアプリでほぼ無料で読めるようになったのも2014年頃からで、中国人にとって「情報」の意味が変わった。政府から与えられる「政治宣伝」(プロパガンダ)だけではなく、自らの意思で情報を“選択”して、入手するものになった。
政府が発信する情報をうのみにしていた人もいたが、友人や知人が発信する「生の日本」はそれとは異なるもので、次第に興味を抱く人が増えた。「微博」だけでなく、個人が気軽に発信できる「微信(ウィーチャット)」「斗音(ドウイン=動画アプリ)」「小紅書(中国版インスタ)」など「自媒体」(個人メディア)の影響力が強くなったことも大きい。
自媒体に流れてくる情報は、もちろん、国内ニュースや各自の身近な話題が中心なのだが、2014年以降に起きた海外旅行ブームの影響で、海外の話題も増えた。中でも、日本は中国人にとって最も近い外国であり、日本旅行の経験談や日本で「爆買い」したことをSNSに投稿する人が増加した。コロナ禍前の2019年、訪日中国人観光客は約959万人と過去最高となり、「日本」に関する経験を積んだ人が増えた。
そうした「日本力」ともいえる基礎知識を持つ人が、ここ数年で急激に増加したこと、在日中国人からの情報発信が増えたこと、すそ野の広がりなどが、日本への相対的な関心を高めたのではないか、と筆者は感じている。
「ニッチな分野で『日本の○○を見学したい』という要望がかなりありました。たとえば、柔道家の古賀稔彦さんの古賀塾を見学したいという要望があって、合宿を行いました。中国ではまだ柔道人口が少ないので、有名な古賀さんの塾で指導を受けるのは、中国の子どもたちにとって貴重な経験だったと思います。ほかに、地方の農業見学ツアーなどもお手伝いしたことがあります。先進的な取り組みをしている日本の農業に対する関心はとても高いんです。今後、往来が増えれば、もっと増えるでしょう」(雷蕾氏)
このように、中国人が「日本を買っている」(高く評価している)のは、不動産から専門的な商品まで多岐にわたるが、それは、彼らが日本を乗っ取ろう、日本製品を買い占めようと思っているわけではなく、中国には「ないもの」が、日本にはあまりにも多く、しかも、魅力的だからなのだ。
コロナ禍によって、対米観も対日観も変化した
次にコロナ禍の影響が挙げられる。2020年以降、中国人の出入国もほぼ停止状態となり、海外に関する報道といえば、各国のコロナ感染状況、そして米国との対立をあおるものが中心となった。筆者は中国がゼロコロナ政策を取っていた2022年に、中国人の中国観を描いた本を出版したが、その過程で、コロナ起源を巡り、米国への憎悪を深める中国人がいかに多かったかを思い知った。
対照的に、日本に対しては「安心・安全な国」という認識が以前にも増して強くなった。むろん、日本人からすれば、近年は、日本も安心・安全とはいえない状況になってきていると感じるが、ゼロコロナ政策で移動を強く制限され、政府の鶴の一声によって、一瞬で自由や人権が奪われるかもしれない中国は次元が異なる。厳しい環境に暮らす彼らにとって、日本は自国とは比べ物にならないほど安全で、理想的な国だ。そのことを、コロナで再認識した人が多い。
2022年、中国での生活に耐えきれず、日本の不動産を購入し、日本に移住してきたある男性は「ゼロコロナ政策で身も心も疲れ果てていたが、日本ではコロナ禍でも社会の秩序は保たれ、人々は落ち着いた生活を送っていることに驚いた。日本での生活は、中国で感じるようなストレスがない」と語っていた。
また、来日できないまでも、日本に対して「郷愁」「憧れ」「共感」を持つ中国人が増えた。「コロナで日本旅行に行きたくても行けないから」と、ネットで買ったコタツをリビングに置いて、日本風の生活を楽しんだり、日本風のラーメン店や、昭和の雰囲気が漂う居酒屋に足繁く通ったりする人が増えた。特にZ世代と呼ばれる10代後半〜20代の若者の間では、昭和を代表するアイドルにハマる人が急増。昭和風のレトロな写真を撮影してSNSに載せたり、昭和アイドルの曲を聴いたりするのがはやった。生き馬の目を抜く中国での生活はとにかく目まぐるしく、人々は常に緊張しているが、そんな中、SNSで、日本の穏やかな生活を見て、憧れの気持ちを抱いた人が多い。
キャンプブーム、スキーブーム、日本製釣り用品も人気
それは購買という点にも表れている。コロナ禍の影響もあり、2022年から中国ではキャンプブームが起きているが、そこでも「日本」の存在感が際立っている。
杭州在住で30代の経営者の男性はSNSに「露営」(キャンプ)の様子を頻繁に投稿しているが、写真に写っているのはスノーピークなど日本のアウトドア用品メーカーの商品ばかりだ。その男性は「日本ではキャンプの歴史が長く、関連グッズもおしゃれで品質のいいものがたくさん売っている。アウトドア関連の雑誌も多く、いつもそれらを参考にしている」と話してくれた。
釣り用品なども日本製品の品質が高いという評判が広まり、ダントツで売れている。スキー用品についても同様だ。日本はバブル後の1993年をピークにスキー人口が減少しているが、中国では2022年の北京冬季オリンピックの前からスキーがブームになった。約30年のズレがあるが、ここでも日本製のおしゃれなスキーウエアやスキー用品の需要が増大。日本のバブル時代をほうふつとさせるように、スキー場でSNS映えする写真を撮ることが若者の間で流行している。
これらは彼らの「日本買い」のごく一部にすぎないが、日本は中国より30年早く経済発展しているため、どの分野においても「日本のほうが商品の種類が多い。品質が良く値段も安い。コスパがいいものが多い」と中国人は口をそろえる。日本では人口減少や需要減で売り上げがジリ貧の業界が多いが、中国人から見ると「ぜひ買いたい」というものばかりだ。
平和な日本には老舗企業がたくさんある
「日本買い」をしているのは若者だけではない。コロナ前、日本に旅行した上海在住の40代の男性は「日本の老舗企業の多さに感心した」と話していた。
「老舗が多いのは日本が平和な国である証拠。中国は動乱が多く、資金力がないと同業他社にすぐ叩きつぶされるので、長く続く企業は少ない。次に日本旅行に行ったら、単に観光するだけでなく、老舗企業の経営者から事業継続の秘訣を学びたい」(上海在住の男性)
この男性が特に興味を持ったのは、山形県の高木酒造が造る日本酒の『十四代』。中国では日本酒が大ブームを巻き起こしているが、商品の良さだけでなく、経営者や職人に直接、開発や経営に関するエピソードを聞いてみたい、と語る。中国でも、孫正義氏や柳井正氏など、日本を代表する経営者に関する本や記事は多数、翻訳されて出回っており、一部の経営者のバイブルになっているが、知る人ぞ知る地方企業の経営者や、熟練の技を持つ職人の考えなどについては、なかなか知るすべがないからだ。
そうしたこともあり、実は、コロナ禍の前から、中国の企業や団体が日本を視察するツアーがじわじわと増えていた。正式な統計はないが、そこに介在しているのは、たいてい日本社会を熟知している在日中国人だ。
インバウンド、日中ビジネスマッチングなどの事業を行う「シンフロンテラ」を経営し、在日中国人インフルエンサーとしても活躍する雷蕾(レイレイ)氏によると、「2016年頃から、コロナの前の2019年まで、中国からの視察ツアー、スタディーツアーが増えました」という。
『中国人が日本を買う理由』 (日経プレミアシリーズ) 中島恵 著
坂本氏のニュースだけではない。2022年7月、安倍晋三元首相が銃撃されて死去した際なども同様で、その拡散のスピードと関心の高さ、情報量の多さと詳細さに驚く。むろん、欧米など世界のニュースも中国では報道されているが、ダントツで多いのは日本に関する情報で、政治から芸能ネタまで、他国の情報を圧倒している。なぜ、中国人はここまで日本に強い関心を持ち、日本を評価するようになったのだろうか。
背景にあるのは、まずSNSの力だ。中国のSNSが発達し始めたのはスマホが普及した2013〜2014年頃からだが、大手メディアのニュースがアプリでほぼ無料で読めるようになったのも2014年頃からで、中国人にとって「情報」の意味が変わった。政府から与えられる「政治宣伝」(プロパガンダ)だけではなく、自らの意思で情報を“選択”して、入手するものになった。
政府が発信する情報をうのみにしていた人もいたが、友人や知人が発信する「生の日本」はそれとは異なるもので、次第に興味を抱く人が増えた。「微博」だけでなく、個人が気軽に発信できる「微信(ウィーチャット)」「斗音(ドウイン=動画アプリ)」「小紅書(中国版インスタ)」など「自媒体」(個人メディア)の影響力が強くなったことも大きい。
自媒体に流れてくる情報は、もちろん、国内ニュースや各自の身近な話題が中心なのだが、2014年以降に起きた海外旅行ブームの影響で、海外の話題も増えた。中でも、日本は中国人にとって最も近い外国であり、日本旅行の経験談や日本で「爆買い」したことをSNSに投稿する人が増加した。コロナ禍前の2019年、訪日中国人観光客は約959万人と過去最高となり、「日本」に関する経験を積んだ人が増えた。
そうした「日本力」ともいえる基礎知識を持つ人が、ここ数年で急激に増加したこと、在日中国人からの情報発信が増えたこと、すそ野の広がりなどが、日本への相対的な関心を高めたのではないか、と筆者は感じている。
「ニッチな分野で『日本の○○を見学したい』という要望がかなりありました。たとえば、柔道家の古賀稔彦さんの古賀塾を見学したいという要望があって、合宿を行いました。中国ではまだ柔道人口が少ないので、有名な古賀さんの塾で指導を受けるのは、中国の子どもたちにとって貴重な経験だったと思います。ほかに、地方の農業見学ツアーなどもお手伝いしたことがあります。先進的な取り組みをしている日本の農業に対する関心はとても高いんです。今後、往来が増えれば、もっと増えるでしょう」(雷蕾氏)
このように、中国人が「日本を買っている」(高く評価している)のは、不動産から専門的な商品まで多岐にわたるが、それは、彼らが日本を乗っ取ろう、日本製品を買い占めようと思っているわけではなく、中国には「ないもの」が、日本にはあまりにも多く、しかも、魅力的だからなのだ。
コロナ禍によって、対米観も対日観も変化した
次にコロナ禍の影響が挙げられる。2020年以降、中国人の出入国もほぼ停止状態となり、海外に関する報道といえば、各国のコロナ感染状況、そして米国との対立をあおるものが中心となった。筆者は中国がゼロコロナ政策を取っていた2022年に、中国人の中国観を描いた本を出版したが、その過程で、コロナ起源を巡り、米国への憎悪を深める中国人がいかに多かったかを思い知った。
対照的に、日本に対しては「安心・安全な国」という認識が以前にも増して強くなった。むろん、日本人からすれば、近年は、日本も安心・安全とはいえない状況になってきていると感じるが、ゼロコロナ政策で移動を強く制限され、政府の鶴の一声によって、一瞬で自由や人権が奪われるかもしれない中国は次元が異なる。厳しい環境に暮らす彼らにとって、日本は自国とは比べ物にならないほど安全で、理想的な国だ。そのことを、コロナで再認識した人が多い。
2022年、中国での生活に耐えきれず、日本の不動産を購入し、日本に移住してきたある男性は「ゼロコロナ政策で身も心も疲れ果てていたが、日本ではコロナ禍でも社会の秩序は保たれ、人々は落ち着いた生活を送っていることに驚いた。日本での生活は、中国で感じるようなストレスがない」と語っていた。
また、来日できないまでも、日本に対して「郷愁」「憧れ」「共感」を持つ中国人が増えた。「コロナで日本旅行に行きたくても行けないから」と、ネットで買ったコタツをリビングに置いて、日本風の生活を楽しんだり、日本風のラーメン店や、昭和の雰囲気が漂う居酒屋に足繁く通ったりする人が増えた。特にZ世代と呼ばれる10代後半〜20代の若者の間では、昭和を代表するアイドルにハマる人が急増。昭和風のレトロな写真を撮影してSNSに載せたり、昭和アイドルの曲を聴いたりするのがはやった。生き馬の目を抜く中国での生活はとにかく目まぐるしく、人々は常に緊張しているが、そんな中、SNSで、日本の穏やかな生活を見て、憧れの気持ちを抱いた人が多い。
キャンプブーム、スキーブーム、日本製釣り用品も人気
それは購買という点にも表れている。コロナ禍の影響もあり、2022年から中国ではキャンプブームが起きているが、そこでも「日本」の存在感が際立っている。
杭州在住で30代の経営者の男性はSNSに「露営」(キャンプ)の様子を頻繁に投稿しているが、写真に写っているのはスノーピークなど日本のアウトドア用品メーカーの商品ばかりだ。その男性は「日本ではキャンプの歴史が長く、関連グッズもおしゃれで品質のいいものがたくさん売っている。アウトドア関連の雑誌も多く、いつもそれらを参考にしている」と話してくれた。
釣り用品なども日本製品の品質が高いという評判が広まり、ダントツで売れている。スキー用品についても同様だ。日本はバブル後の1993年をピークにスキー人口が減少しているが、中国では2022年の北京冬季オリンピックの前からスキーがブームになった。約30年のズレがあるが、ここでも日本製のおしゃれなスキーウエアやスキー用品の需要が増大。日本のバブル時代をほうふつとさせるように、スキー場でSNS映えする写真を撮ることが若者の間で流行している。
これらは彼らの「日本買い」のごく一部にすぎないが、日本は中国より30年早く経済発展しているため、どの分野においても「日本のほうが商品の種類が多い。品質が良く値段も安い。コスパがいいものが多い」と中国人は口をそろえる。日本では人口減少や需要減で売り上げがジリ貧の業界が多いが、中国人から見ると「ぜひ買いたい」というものばかりだ。
平和な日本には老舗企業がたくさんある
「日本買い」をしているのは若者だけではない。コロナ前、日本に旅行した上海在住の40代の男性は「日本の老舗企業の多さに感心した」と話していた。
「老舗が多いのは日本が平和な国である証拠。中国は動乱が多く、資金力がないと同業他社にすぐ叩きつぶされるので、長く続く企業は少ない。次に日本旅行に行ったら、単に観光するだけでなく、老舗企業の経営者から事業継続の秘訣を学びたい」(上海在住の男性)
この男性が特に興味を持ったのは、山形県の高木酒造が造る日本酒の『十四代』。中国では日本酒が大ブームを巻き起こしているが、商品の良さだけでなく、経営者や職人に直接、開発や経営に関するエピソードを聞いてみたい、と語る。中国でも、孫正義氏や柳井正氏など、日本を代表する経営者に関する本や記事は多数、翻訳されて出回っており、一部の経営者のバイブルになっているが、知る人ぞ知る地方企業の経営者や、熟練の技を持つ職人の考えなどについては、なかなか知るすべがないからだ。
そうしたこともあり、実は、コロナ禍の前から、中国の企業や団体が日本を視察するツアーがじわじわと増えていた。正式な統計はないが、そこに介在しているのは、たいてい日本社会を熟知している在日中国人だ。
インバウンド、日中ビジネスマッチングなどの事業を行う「シンフロンテラ」を経営し、在日中国人インフルエンサーとしても活躍する雷蕾(レイレイ)氏によると、「2016年頃から、コロナの前の2019年まで、中国からの視察ツアー、スタディーツアーが増えました」という。
『中国人が日本を買う理由』 (日経プレミアシリーズ) 中島恵 著
2023年05月11日
震災大国日本、国際社会からの新幹線技術への信頼高まる
石川県が地震に見舞われ被害からの復旧について報道されて間もなく、今朝がたは千葉県でも震度5強の地震が発生した。まさに日本は地震の起きる地盤の上にあるのだなあと思うばかりだ。一方、世界では、こうした地震などを含めた安全運航対策を考えて高速運転の列車を通す日本の技術は世界でも一目置かれている。
日本の新幹線方式を海外に輸出した初の事例は、2007年に開業した台湾高速鉄道である。そもそもの開発構想は、90年代においては、仏独を中心とした欧州方式が念頭に置かれて進んでいた。しかし99年に発生した大地震の影響で安全運行への関心が高まり、コスト面でも有利な新幹線方式に舵を切った。こうして、台北郊外の南港駅から台湾南部の高雄市までを最短1時間半で結ぶ路線は完成した。4時間近くかかっていた従来の特急列車と比べて大幅な時間短縮を実現した。車両には700系をカスタマイズした700T型を採用しており、最高速度は時速300キロに達する。
米テキサスでも日本の新幹線方式の導入が決定している。アメリカ合衆国運輸省の連邦鉄道局(FRA)が、テキサス州で進めている高速鉄道計画に関する安全基準案を2020年3月10日に公表している。新幹線方式を前提に計画が進んでいる。新幹線は専用線を走る、ATC(自動列車制御装置)を使って運行する、厳格な軌道管理を行っているといったことから、衝突事故や脱線事故は起きないという前提で車両を設計している。米国での衝突や脱線に対する考え方が根本から異なるため、テキサス連邦議会の採決が待たれたのだ。
FRAは約3年かけて新幹線の安全性や日本の状況を調査。問題ないと判断され、2019年8月に特定のプロジェクトにのみ適用される安全基準である連邦規則案(Rule of Particular Applicability)の制定に向けた手続きを開始した。それから半年後、連邦規則案がようやく完成し、3月10日に公表されたというわけだ。それまでは、アメリカの安全基準を満たさない日本の新幹線が本当にアメリカ国内を走れるのか、といった懸念もくすぶっていたが、走行には問題ないと当局が認める意義は大きい。さらにこの連邦規則案では、テキサス高速鉄道のコアシステムは東海道新幹線のシステムを複製し、東海道新幹線が1964年の開業以来約60億人が利用し、乗車中の乗客が死亡に至る列車事故が起きていないことが、信頼性を示すものとして触れられている。アメリカの当局が新幹線をきちんと評価していることが読み取れる。
テキサス高速鉄道はアメリカでこれまで走っていた鉄道とはまったく違うシステムである。長大な貨物列車が悠然と走るアメリカの鉄道にそのまま高速列車を走らせると、前を走る列車に衝突してしまうリスクがある。また踏切で立ち往生した大型トラックなどの自動車に衝突するリスクもある。そこで、テキサス高速鉄道は新幹線のような専用線方式でATC(自動列車制御装置)を採用、踏切もゼロにすることで、衝突リスクを徹底的に排除した。
営業運転は時速約320キロで行われ、ヒューストンとダラスを90分間で結ぶ新線を建設する予定だ。自動車での移動と比較して70分の時間短縮となる。さらに飛行機との比較でも、50分の優位性を確保する。また、新幹線車両は省エネ、環境性能、線路のメンテナンスなどの観点から車両を軽量化している。その結果、アメリカの安全基準が求める車両の軸重と新幹線の軸重は、条件によっては3倍もの差が生じることもある。
運行パートナーとしてスペインの政府系鉄道会社「レンフェ(renfe)」が参加し、土木工事や関連施設の建設を担う建設会社とも契約が結ばれるなど、プレーヤーもそろってきた。N700Sをベースとした車両のイメージも発表された。客室のシートは通路をはさんで横に2席ずつ。2席と3席の組み合わせが主流の日本の新幹線よりもゆったりとしている。TCは「航空機よりも座席は広く、前後の座席との間隔も長く、窓も大きく、シートベルトを締める必要もない」として、航空機に対する優位性を強調する。日本人にとっては当たり前の情報だが、高速鉄道での移動になじみがないアメリカ人に対しては伝えるべき情報なのだろう。
連邦政府の官報には’20年3月18日時点で8件のパブリックコメントが寄せられ、コメントの中には「日本人がテキサスの土地を所有する」といった誤解も見られた。土地買収では訴訟問題などによって2021年に予定されていた着工が延期されたが、’22年6月にテキサス州最高裁判所がテキサス新幹線計画の土地収容権を認める裁定がされ、2026年の運行予定に向けている。
現地鉄道会社の地域担当副社長は「世界最高のテクノロジーを導入するのに、ここは最適な場所だ」と胸を張る。日本生まれの技術は、さらに輝ける場所を海外の土地に見つけたようだ。
こうした事から、マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道の建設を日本が受注する可能性も高まってきた。クアラルンプールの高速鉄道駅は、再開発プロジェクト「バンダー・マレーシア」で整備される地区に作られる予定で、2026年開業を目指し、各国の受注競争が激しくなっている。
高速鉄道受注は、近年マレーシアに多額の投資をしている中国企業が有利と見られてきたが、「バンダー・マレーシア」は、軍の空港跡地を高級住宅街とオフィス街として開発する計画で、もともと国営投資会社「1MDB」が手掛けていた。「1MDB」は、ナジブ首相がマレーシア経済の発展を目的に創設したが、大規模な腐敗の温床だったと見られており、汚職疑惑は首相自身にも及んでいる。ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)によると、国内での調査は打ち切られて不正はなかったと結論づけられたが、アメリカ、スイス、シンガポールなど海外ではまだ調査が継続中だ。
2015年12月に、「1MDB」は「バンダー・マレーシア」の株式の60%を中国中鉄と地元企業の企業連合(ICSB)に74億リンギット(約1920億円)で売却すると発表した。WSJによれば、当時「1MDB」には130億ドル(約1.5兆円)以上の負債があり、借金返済のための政府による資産売却だった。中国側としては、再開発事業に投資することで高速鉄道の受注を有利にする狙いがあったと、フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は伝えている。ところが今年5月3日に、「バンダー・マレーシア」を手掛ける財務省の子会社、TRXシティは、ICSBが「支払い義務を果たさなかった」ため、取引が失効したと発表した(FT)。フリー・マレーシア・トゥデイによれば、日本、中国以外にも韓国、フランスも高速鉄道受注を目指しているという。
参照HP https://denshadex.com/2022/08/04/us-hsr-projects/
東洋経済(2020/3/23、2021/4/12)
日本の新幹線方式を海外に輸出した初の事例は、2007年に開業した台湾高速鉄道である。そもそもの開発構想は、90年代においては、仏独を中心とした欧州方式が念頭に置かれて進んでいた。しかし99年に発生した大地震の影響で安全運行への関心が高まり、コスト面でも有利な新幹線方式に舵を切った。こうして、台北郊外の南港駅から台湾南部の高雄市までを最短1時間半で結ぶ路線は完成した。4時間近くかかっていた従来の特急列車と比べて大幅な時間短縮を実現した。車両には700系をカスタマイズした700T型を採用しており、最高速度は時速300キロに達する。
米テキサスでも日本の新幹線方式の導入が決定している。アメリカ合衆国運輸省の連邦鉄道局(FRA)が、テキサス州で進めている高速鉄道計画に関する安全基準案を2020年3月10日に公表している。新幹線方式を前提に計画が進んでいる。新幹線は専用線を走る、ATC(自動列車制御装置)を使って運行する、厳格な軌道管理を行っているといったことから、衝突事故や脱線事故は起きないという前提で車両を設計している。米国での衝突や脱線に対する考え方が根本から異なるため、テキサス連邦議会の採決が待たれたのだ。
FRAは約3年かけて新幹線の安全性や日本の状況を調査。問題ないと判断され、2019年8月に特定のプロジェクトにのみ適用される安全基準である連邦規則案(Rule of Particular Applicability)の制定に向けた手続きを開始した。それから半年後、連邦規則案がようやく完成し、3月10日に公表されたというわけだ。それまでは、アメリカの安全基準を満たさない日本の新幹線が本当にアメリカ国内を走れるのか、といった懸念もくすぶっていたが、走行には問題ないと当局が認める意義は大きい。さらにこの連邦規則案では、テキサス高速鉄道のコアシステムは東海道新幹線のシステムを複製し、東海道新幹線が1964年の開業以来約60億人が利用し、乗車中の乗客が死亡に至る列車事故が起きていないことが、信頼性を示すものとして触れられている。アメリカの当局が新幹線をきちんと評価していることが読み取れる。
テキサス高速鉄道はアメリカでこれまで走っていた鉄道とはまったく違うシステムである。長大な貨物列車が悠然と走るアメリカの鉄道にそのまま高速列車を走らせると、前を走る列車に衝突してしまうリスクがある。また踏切で立ち往生した大型トラックなどの自動車に衝突するリスクもある。そこで、テキサス高速鉄道は新幹線のような専用線方式でATC(自動列車制御装置)を採用、踏切もゼロにすることで、衝突リスクを徹底的に排除した。
営業運転は時速約320キロで行われ、ヒューストンとダラスを90分間で結ぶ新線を建設する予定だ。自動車での移動と比較して70分の時間短縮となる。さらに飛行機との比較でも、50分の優位性を確保する。また、新幹線車両は省エネ、環境性能、線路のメンテナンスなどの観点から車両を軽量化している。その結果、アメリカの安全基準が求める車両の軸重と新幹線の軸重は、条件によっては3倍もの差が生じることもある。
運行パートナーとしてスペインの政府系鉄道会社「レンフェ(renfe)」が参加し、土木工事や関連施設の建設を担う建設会社とも契約が結ばれるなど、プレーヤーもそろってきた。N700Sをベースとした車両のイメージも発表された。客室のシートは通路をはさんで横に2席ずつ。2席と3席の組み合わせが主流の日本の新幹線よりもゆったりとしている。TCは「航空機よりも座席は広く、前後の座席との間隔も長く、窓も大きく、シートベルトを締める必要もない」として、航空機に対する優位性を強調する。日本人にとっては当たり前の情報だが、高速鉄道での移動になじみがないアメリカ人に対しては伝えるべき情報なのだろう。
連邦政府の官報には’20年3月18日時点で8件のパブリックコメントが寄せられ、コメントの中には「日本人がテキサスの土地を所有する」といった誤解も見られた。土地買収では訴訟問題などによって2021年に予定されていた着工が延期されたが、’22年6月にテキサス州最高裁判所がテキサス新幹線計画の土地収容権を認める裁定がされ、2026年の運行予定に向けている。
現地鉄道会社の地域担当副社長は「世界最高のテクノロジーを導入するのに、ここは最適な場所だ」と胸を張る。日本生まれの技術は、さらに輝ける場所を海外の土地に見つけたようだ。
こうした事から、マレーシアのクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道の建設を日本が受注する可能性も高まってきた。クアラルンプールの高速鉄道駅は、再開発プロジェクト「バンダー・マレーシア」で整備される地区に作られる予定で、2026年開業を目指し、各国の受注競争が激しくなっている。
高速鉄道受注は、近年マレーシアに多額の投資をしている中国企業が有利と見られてきたが、「バンダー・マレーシア」は、軍の空港跡地を高級住宅街とオフィス街として開発する計画で、もともと国営投資会社「1MDB」が手掛けていた。「1MDB」は、ナジブ首相がマレーシア経済の発展を目的に創設したが、大規模な腐敗の温床だったと見られており、汚職疑惑は首相自身にも及んでいる。ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)によると、国内での調査は打ち切られて不正はなかったと結論づけられたが、アメリカ、スイス、シンガポールなど海外ではまだ調査が継続中だ。
2015年12月に、「1MDB」は「バンダー・マレーシア」の株式の60%を中国中鉄と地元企業の企業連合(ICSB)に74億リンギット(約1920億円)で売却すると発表した。WSJによれば、当時「1MDB」には130億ドル(約1.5兆円)以上の負債があり、借金返済のための政府による資産売却だった。中国側としては、再開発事業に投資することで高速鉄道の受注を有利にする狙いがあったと、フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は伝えている。ところが今年5月3日に、「バンダー・マレーシア」を手掛ける財務省の子会社、TRXシティは、ICSBが「支払い義務を果たさなかった」ため、取引が失効したと発表した(FT)。フリー・マレーシア・トゥデイによれば、日本、中国以外にも韓国、フランスも高速鉄道受注を目指しているという。
参照HP https://denshadex.com/2022/08/04/us-hsr-projects/
東洋経済(2020/3/23、2021/4/12)
2023年05月10日
日韓観光事情:韓国へ行く日本人、日本に来る韓国人
韓国を最も多く訪れる期間は5月第1週であり、この時は中国や日本、英国など多様な地域で大型連休となっている。オンライン旅行会社「トリップドットコム」の調査が出された。韓国旅行(5月出発)の予約は1738%増で、特に2030年釜山万国博覧会(EXPO)誘致に乗り出した釜山は2763%増だった。地域別の人気旅行地はソウル、済州(チェジュ)、釜山、仁川(インチョン)、西帰浦(ソグィポ)が後に続いた。
5月に韓国を最も多く訪れるのは台湾で、昨年5月比23760%増。香港やマカオも9047%増えた。これに日本4951%、中国本土1918%が後に続いた。
2023年5月7日、韓国・マネートゥデイは「海外旅行の道が閉ざされている間に済州(チェジュ)島を訪れていた韓国人観光客が、日本などに行き先を変えている」と伝えた。旅行業界は「コロナ禍が明けて旅行客そのものが増え、済州島よりも日本や東南アジアを選ぶ人が相対的に増加した」と分析して済州を訪れる韓国人が激減しているわけではないという。
済州特別自治道観光協会の資料によると、1〜3月に済州を訪れた観光客は315万6478人で、前年同期より2.7%増加した。
このうち外国人は468.6%増の5万8609人で、観光客全体の1.8%を占めた。
1月のみで見ると、外国人観光客は306.0%増の1万5849人を記録し、韓国人観光客は12.9%減の101万6716人だった。特に3月に済州を訪れた外国人観光客は815%急増し、2万9831人に達した。一方、1〜3月に済州を訪れた韓国人観光客は309万7869人で、1.1%の増加にとどまった。
ある旅行会社関係者は「昨年10月から日本旅行が可能になり、格安航空(LCC)を中心に航空便を日本路線に多く配置したことで、済州行の便が減った」「供給が減ったことで料金が上がり、『この値段なら日本に行ったほうがいい』という需要が発生したことは確かだ」と話している。別の会社の関係者も「本格的な繁忙期となる7〜8月の前は相対的に日本や東南アジアの便が安く、国内線と航空料金の価格差が最も少ないため、済州旅行の需要も依然あるが、海外を選ぶ人が増えたようだ」と話している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「済州には特に用事がない以上、行かないほうがいい。コスパ最悪だよ」「ダナンやセブなんかに行けば存分にぜいたくして楽しめるのに、異常な物価の済州島に行ってどうする」「済州島に行ったことがある人で『良かった』と言う人に会ったことがない。自分も1回行ったことがあるだけだ。高い、ぼったくり、不親切。それしか言うことがない」「済州島は韓国の美しい国だ。目先の利益ばかり考えてイメージを壊している一部の商売人たちは目を覚ましてもらいたい」「済州のぼったくり、不親切が、外国人の持つ韓国のイメージを下げることになりそう」「じきに外国人もうんざりして行かなくなるだろうね。観光客を金づるとしか見ていない。最も良心的な風土を持つ国は日本だ。憎んでばかりいないで、学ぶべきことを学ぶべきだ」などのコメントが寄せられている。
(翻訳・編集/麻江)
5月に韓国を最も多く訪れるのは台湾で、昨年5月比23760%増。香港やマカオも9047%増えた。これに日本4951%、中国本土1918%が後に続いた。
2023年5月7日、韓国・マネートゥデイは「海外旅行の道が閉ざされている間に済州(チェジュ)島を訪れていた韓国人観光客が、日本などに行き先を変えている」と伝えた。旅行業界は「コロナ禍が明けて旅行客そのものが増え、済州島よりも日本や東南アジアを選ぶ人が相対的に増加した」と分析して済州を訪れる韓国人が激減しているわけではないという。
済州特別自治道観光協会の資料によると、1〜3月に済州を訪れた観光客は315万6478人で、前年同期より2.7%増加した。
このうち外国人は468.6%増の5万8609人で、観光客全体の1.8%を占めた。
1月のみで見ると、外国人観光客は306.0%増の1万5849人を記録し、韓国人観光客は12.9%減の101万6716人だった。特に3月に済州を訪れた外国人観光客は815%急増し、2万9831人に達した。一方、1〜3月に済州を訪れた韓国人観光客は309万7869人で、1.1%の増加にとどまった。
ある旅行会社関係者は「昨年10月から日本旅行が可能になり、格安航空(LCC)を中心に航空便を日本路線に多く配置したことで、済州行の便が減った」「供給が減ったことで料金が上がり、『この値段なら日本に行ったほうがいい』という需要が発生したことは確かだ」と話している。別の会社の関係者も「本格的な繁忙期となる7〜8月の前は相対的に日本や東南アジアの便が安く、国内線と航空料金の価格差が最も少ないため、済州旅行の需要も依然あるが、海外を選ぶ人が増えたようだ」と話している。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「済州には特に用事がない以上、行かないほうがいい。コスパ最悪だよ」「ダナンやセブなんかに行けば存分にぜいたくして楽しめるのに、異常な物価の済州島に行ってどうする」「済州島に行ったことがある人で『良かった』と言う人に会ったことがない。自分も1回行ったことがあるだけだ。高い、ぼったくり、不親切。それしか言うことがない」「済州島は韓国の美しい国だ。目先の利益ばかり考えてイメージを壊している一部の商売人たちは目を覚ましてもらいたい」「済州のぼったくり、不親切が、外国人の持つ韓国のイメージを下げることになりそう」「じきに外国人もうんざりして行かなくなるだろうね。観光客を金づるとしか見ていない。最も良心的な風土を持つ国は日本だ。憎んでばかりいないで、学ぶべきことを学ぶべきだ」などのコメントが寄せられている。
(翻訳・編集/麻江)
2023年05月09日
米映画にみるステレオタイプの日本人
映画「ティファニーで朝食を」はヘップバーンのファッションが秀逸だった作品だ。しかし、彼女が住むNYのアパートには日系アメリカ人を揶揄した典型的な人種差別描写として批判されることになるユニオシという人物が出てくる。主人公ホリー・ゴライドリーと猫のいる同じアパートに、雑誌カメラマンで日系2世の男という設定である。しかも、もう一人の登場人物のジョー・ベルはユニオシをJapと耳障りな呼び方をする部分あった。
ユニオシの名前の由来は、20世紀前半のアメリカで活動して、名がしれた日本人画家の国吉康雄ではないかと言われている。映画のユニオシは、
ミッキー・ルーニーがへたくそな英語で日系人風を演じ、背が低く、メガネ、出っ歯などといった当時においてのステレオタイプ的な醜い容姿に演出されている。エピソードとして部屋のカギをもち忘れたホリーがユニオシを訪ねるシーンでは、ユニオシの部屋が俗悪な日本趣味として描かれる上、起こされたユニオシは極めて狼狽する。ホリーに起こされることが何度も続いたユニオシは、さらに階下でうるさいパーティーをしたホーリーに反感を抱き、警察を呼んで彼女を逮捕させる嫌な奴という設定になっている。
これが当時のアメリカ人、ヨーロッパ人の感覚だったのだろう。日本人自体を見たことがない人も多かった。
それが、今はどうだろう、江戸から明治にジャポニズムとして、西欧芸術家が憧れた日本とはまた違った形で、クール・ジャパンが愛されている。長身で非の打ちどころのないスタイル、惚れ惚れするアスリートの筋肉を備え、いつも、翔タイムを演出してしまう、日米球界のスーパースターとなった。日本アニメも大人気で、我々が子供の頃に憧れたデズニ―の世界観にはない魅力を世界中の若者に与えている。
ユニオシの名前の由来は、20世紀前半のアメリカで活動して、名がしれた日本人画家の国吉康雄ではないかと言われている。映画のユニオシは、
ミッキー・ルーニーがへたくそな英語で日系人風を演じ、背が低く、メガネ、出っ歯などといった当時においてのステレオタイプ的な醜い容姿に演出されている。エピソードとして部屋のカギをもち忘れたホリーがユニオシを訪ねるシーンでは、ユニオシの部屋が俗悪な日本趣味として描かれる上、起こされたユニオシは極めて狼狽する。ホリーに起こされることが何度も続いたユニオシは、さらに階下でうるさいパーティーをしたホーリーに反感を抱き、警察を呼んで彼女を逮捕させる嫌な奴という設定になっている。
これが当時のアメリカ人、ヨーロッパ人の感覚だったのだろう。日本人自体を見たことがない人も多かった。
それが、今はどうだろう、江戸から明治にジャポニズムとして、西欧芸術家が憧れた日本とはまた違った形で、クール・ジャパンが愛されている。長身で非の打ちどころのないスタイル、惚れ惚れするアスリートの筋肉を備え、いつも、翔タイムを演出してしまう、日米球界のスーパースターとなった。日本アニメも大人気で、我々が子供の頃に憧れたデズニ―の世界観にはない魅力を世界中の若者に与えている。
2023年05月08日
ケネディ家から大統領候補、「軍事基地無き平和」を主張
次期米大統領選に民主党から出馬しているロバート・ケネディJr(69)氏は、これまでにない主張を打ち出している。「米国の外交政策は破綻している。国外にある800の米軍基地を閉鎖し、直ちに米軍を帰還させて、米国を模範的な民主主義国家にすべき」というものだ。
ジョン・クインシー・アダムズが1821年の独立記念日の演説で使った「米国は怪物を退治するために国外に出ていくことはない」という言葉に立ち返り、交戦的な態度を改めるべきとのスタンスに立つ。
そして世界を敵や敵対者という視点でみることをやめなければならないとする。
これはある意味で理想論としての外交政策である。
ケネディ氏が本気で取り組んだ時にどういった成果が出せるのか定かではないが、いまのケネディ氏の外交スタンスであることに間違いない。
共和党に目を向けると、ドナルド・トランプ前大統領が再び選挙戦に舞い戻ってきている。
ただ世論調査では60%が「トランプ氏は出馬すべきではない」と回答しており、米有権者の過半数はバイデン大統領にもトランプ氏にも次期大統領になってほしくないとの思いであることが分かっている。
理想論を掲げるロバート・ケネディJrが米国の表舞台に立てるのかどうかは、これからの選挙戦を見なくてはいけないが、バイデン大統領にはこういうことを述べている。
「この国を建て直す方法を見つける時がきた。簡単なことであるとは言わない。しかし、少なくとも私には何が必要であるかが分かっている」
そう述べた後、父ロバート・ケネディ氏の言葉を引用して、いまの米国に必要なものを口にしている。
「互いを愛する気持ちと知恵、そして思いやりが重要」
今後、大統領選の民主党レースでケネディ氏がどこまで支持を伸ばし、本当に現職バイデン大統領の牙城を崩せるかが見ものとなる。
ケネディという魔法の力はどこまで通用するのか――。ケネディ大統領の甥、そしてロバート・ケネディ元司法長官の息子という血筋で、米政界のサラブレッド的な人物である。
現在は環境問題を扱う弁護士をしている。
そのケネディ氏が大小合わせて800ほどもある国外の米軍基地を閉めるべきであると公言したのだ。
再選を目指す現職バイデン大統領への強烈なカウンターパンチと受け取られているが、どこまで本気で米軍基地を閉鎖しようとしているのか。
国際関係のバランスを考慮すれば、国内だけでなく国外に米軍基地を置いておくことは半ば常識とされており、その反響は大きい。
米メディアに発言した同氏の言葉をもう少し探ってみたい。
「米国の年間国防関連支出は1兆ドル(約135兆円)にもなり、世界中に800もの軍事基地を維持している」
「にもかかわらず、ベルリンの壁が崩壊した後にもたらされるはずだった平和は訪れていない」
「大統領に当選した場合、私ロバート・ケネディJrは米国という帝国を解き放つ準備に入るつもりだ。米国は次から次へと起こる戦争のたびに返済不能な負債を積み重ねている」
「軍隊は国を守るという本来の役割に戻るべき。代理戦争をはじめとして、他国を空爆したり秘密工作をすることがあまりにも普通になってしまっている」
「戦争好きな帝国(米国)が自らの意志で武装解除をすれば、それは世界中の平和の雛形になるはずだ」
「健全な国家として平和に奉仕するのは今からでも遅くはない」
今回、1980年に現職カーター大統領に挑んだケネディ大統領の末弟エドワード・ケネディ上院議員のような役回りを果たすかもしれず、党内の反バイデン派をまとめ上げる可能性は捨て切れない。
というのも、米NBCテレビが発表した最新の世論調査では、回答者の70%は「バイデン氏の再選を望まない」としているからだ。
7割の有権者がバイデン氏の再選を望まない理由の一つが年齢である。
仮に再選を果たした場合、2期目が終わる時は86歳になっており、職務遂行に疑問を抱く人は多い。
大統領としての支持率に目を向けても、バイデン氏に人気があるとは言いがたい。
米世論調査の分析を行うウエブサイト「ファイブ・サーティ・エイト」によると、現在の支持率は42.5%でしかない。
過去1年半以上、50%を超えたことはなく、不支持率の方が高くなっている。
米民主党関係者に取材すると、次のように述べた。
「ロバート・ケネディJrは民主党主流派とは違う立ち位置で、ある意味で異端の意見をもつ人物といえる」
「しかし、同氏のもつ活力と『ケネディ』というブランドネームは魔法のような力があり、今後大統領候補として一気に求心力を得られるかもしれない」
つづき
ジョン・クインシー・アダムズが1821年の独立記念日の演説で使った「米国は怪物を退治するために国外に出ていくことはない」という言葉に立ち返り、交戦的な態度を改めるべきとのスタンスに立つ。
そして世界を敵や敵対者という視点でみることをやめなければならないとする。
これはある意味で理想論としての外交政策である。
ケネディ氏が本気で取り組んだ時にどういった成果が出せるのか定かではないが、いまのケネディ氏の外交スタンスであることに間違いない。
共和党に目を向けると、ドナルド・トランプ前大統領が再び選挙戦に舞い戻ってきている。
ただ世論調査では60%が「トランプ氏は出馬すべきではない」と回答しており、米有権者の過半数はバイデン大統領にもトランプ氏にも次期大統領になってほしくないとの思いであることが分かっている。
理想論を掲げるロバート・ケネディJrが米国の表舞台に立てるのかどうかは、これからの選挙戦を見なくてはいけないが、バイデン大統領にはこういうことを述べている。
「この国を建て直す方法を見つける時がきた。簡単なことであるとは言わない。しかし、少なくとも私には何が必要であるかが分かっている」
そう述べた後、父ロバート・ケネディ氏の言葉を引用して、いまの米国に必要なものを口にしている。
「互いを愛する気持ちと知恵、そして思いやりが重要」
今後、大統領選の民主党レースでケネディ氏がどこまで支持を伸ばし、本当に現職バイデン大統領の牙城を崩せるかが見ものとなる。
ケネディという魔法の力はどこまで通用するのか――。ケネディ大統領の甥、そしてロバート・ケネディ元司法長官の息子という血筋で、米政界のサラブレッド的な人物である。
現在は環境問題を扱う弁護士をしている。
そのケネディ氏が大小合わせて800ほどもある国外の米軍基地を閉めるべきであると公言したのだ。
再選を目指す現職バイデン大統領への強烈なカウンターパンチと受け取られているが、どこまで本気で米軍基地を閉鎖しようとしているのか。
国際関係のバランスを考慮すれば、国内だけでなく国外に米軍基地を置いておくことは半ば常識とされており、その反響は大きい。
米メディアに発言した同氏の言葉をもう少し探ってみたい。
「米国の年間国防関連支出は1兆ドル(約135兆円)にもなり、世界中に800もの軍事基地を維持している」
「にもかかわらず、ベルリンの壁が崩壊した後にもたらされるはずだった平和は訪れていない」
「大統領に当選した場合、私ロバート・ケネディJrは米国という帝国を解き放つ準備に入るつもりだ。米国は次から次へと起こる戦争のたびに返済不能な負債を積み重ねている」
「軍隊は国を守るという本来の役割に戻るべき。代理戦争をはじめとして、他国を空爆したり秘密工作をすることがあまりにも普通になってしまっている」
「戦争好きな帝国(米国)が自らの意志で武装解除をすれば、それは世界中の平和の雛形になるはずだ」
「健全な国家として平和に奉仕するのは今からでも遅くはない」
今回、1980年に現職カーター大統領に挑んだケネディ大統領の末弟エドワード・ケネディ上院議員のような役回りを果たすかもしれず、党内の反バイデン派をまとめ上げる可能性は捨て切れない。
というのも、米NBCテレビが発表した最新の世論調査では、回答者の70%は「バイデン氏の再選を望まない」としているからだ。
7割の有権者がバイデン氏の再選を望まない理由の一つが年齢である。
仮に再選を果たした場合、2期目が終わる時は86歳になっており、職務遂行に疑問を抱く人は多い。
大統領としての支持率に目を向けても、バイデン氏に人気があるとは言いがたい。
米世論調査の分析を行うウエブサイト「ファイブ・サーティ・エイト」によると、現在の支持率は42.5%でしかない。
過去1年半以上、50%を超えたことはなく、不支持率の方が高くなっている。
米民主党関係者に取材すると、次のように述べた。
「ロバート・ケネディJrは民主党主流派とは違う立ち位置で、ある意味で異端の意見をもつ人物といえる」
「しかし、同氏のもつ活力と『ケネディ』というブランドネームは魔法のような力があり、今後大統領候補として一気に求心力を得られるかもしれない」
つづき
2023年05月07日
兜とエンジェルス
米大リーグ・エンゼルスは、今季のホームラン・セレブレーションで恒例となってきた兜だ。そして5日(日本時間6日)、本拠地レンジャーズ戦に延長戦の末に5-4で逆転勝利。今季最長5連勝を飾った。球団公式SNSは、大谷翔平が在籍し、すっかり日本に馴染み深くなったエンゼルス。現地時間に合わせて日本の祝日「こどもの日」に日本の文化に敬意と粋な計らいを見せた。
手作りの兜をかぶった日本人らしき少年の画像を公開するなど、日本のファンも「日本の文化を紹介してくれたことに感動しました」「鯉のぼり絵文字も嬉しい」と感激した。
エンゼルス公式ツイッターは日本語を使って祝福。「子供の日」と日本語で記し、画像を掲載した。
頭に被った立派な兜は、前面には金色の鍬形とエンゼルスのロゴが装飾してある。チームの皆で相談して、日本の工房に水原通訳が注文して手にいれたというもの。トラウト選手も、「クールだ!」と喜んでいた。
小さめの兜を頭にのっけた若いファンも映っていた。文面には「祝」と鯉のぼりの絵文字も添えた。
手作りの兜をかぶった日本人らしき少年の画像を公開するなど、日本のファンも「日本の文化を紹介してくれたことに感動しました」「鯉のぼり絵文字も嬉しい」と感激した。
エンゼルス公式ツイッターは日本語を使って祝福。「子供の日」と日本語で記し、画像を掲載した。
頭に被った立派な兜は、前面には金色の鍬形とエンゼルスのロゴが装飾してある。チームの皆で相談して、日本の工房に水原通訳が注文して手にいれたというもの。トラウト選手も、「クールだ!」と喜んでいた。
小さめの兜を頭にのっけた若いファンも映っていた。文面には「祝」と鯉のぼりの絵文字も添えた。
2023年05月06日
コロナ後に訪れてみたい国、日本がNo1
また、日本政策投資銀行株式会社(DBJ)と公益財団法人の日本交通公社(JTBF)が共同し、昨年10月にオンラインでの実施結果も同様に一位となった。海外在住のおよそ7000人の回答者に「次に海外旅行したい国」を質問し調査したところ、選択肢として用意された世界の31の国と地域中、日本が1位を占めた。アジアと欧米豪の居住者の両方から、一貫して高い支持を得ていることがわかる。
旅行先として好まれた順位と選択した回答者の割合(かっこ内)は次のようになっている。
アジア居住者による回答(複数回答、上位5ヶ国の抜粋):
1位:日本(67%)
2位:韓国(43%)
3位:台湾(28%)
4位:オーストラリア(27%)
5位:タイ(26%)
欧米豪居住者による回答(複数回答、上位5ヶ国の抜粋):
1位:日本(37%)
2位:アメリカ(33%)
3位:オーストラリア(28%)
4位:カナダ(28%)
5位:イタリア(25%)
5位:イギリス(25%)
2020年以降はコロナ禍を前提とした特別調査の形で実施しており、2020年6月の第1回、同年12月の第2回に続き、今回で3回目となる。今回は海外旅行経験のある7355人を対象にアンケートを実施し、うち6294名から有効な回答を得た。回答者の居住国は前回同様、アジアと欧米豪を対象としている。
両社は報告書のなかで「次に海外旅行したい国・地域の1位は『日本』。アジア、欧米豪ともに第2回調査に引き続きトップ」と述べ、長引くパンデミックのなかで変わらない人気を誇ると分析している。
第1回調査でも在アジアの人々から1位の支持を得たが、当時は56%の割合であった。今回の67%でなお地位を盤石にした形となる。報告書は「特にアジアにおいて、日本の人気は群を抜いており、2位の韓国とは20ポイント以上の差がある」と指摘している。
◆日本に旅行に行きたい理由は?
日本を訪れたい理由としては、以前訪れて良い体験ができたという声がトップとなった。また、清潔さ、食事のおいしさ、治安の良さなども評価につながっているようだ。観光目的で日本を訪れたい理由を質問したところ、次のような結果となっている。
なお、かっこ内は回答者全体に占める割合を指す。調査は各項目について5段階で評価してもらい、「非常にそう思う」「そう思う」と回答した割合を集計している。
1位:以前も旅行したことがあり、気に入ったから(88%)
2位:行きたい観光地や観光施設があるから(84%)
3位:清潔だから(83%)
3位:食事が美味しいから(83%)
5位:治安が良いから(79%)
5位:体験したいツアーやアクティビティがあるから(79%)
以上の項目では、アジア・欧米豪を問わず高い評価を得ている。一方、7位以下の項目についてはアジアから高い支持を集める一方、欧米豪による評価とは差が出る形となった。
7位:リラックスできるリゾート地だから(アジア:79%/欧米豪:62%)
8位:買い物がしたいから(同77%/58%)
9位:予算が合うから(71%/53%)
9位:泊まりたい宿泊施設があるから(70%/54%)
11位:渡航時間が短いから(71%/38%)
アジアの人々からは、ショッピングの魅力と低予算の旅行客にも優しい点が歓迎されているようだ。一方、欧米による支持が唯一アジアを上回った項目として、13位の「長期滞在に適しているから」が目立つ。長期休暇を取得しやすい欧米の居住者にとって、長期を快適に過ごせるか否かは大きなポイントになってくるようだ。
◆桜に日本料理…… 伝統的な体験が好まれる
訪日時に実際に行いたいアクティビティとしては、自然の満喫や花見、そして日本料理を堪能するなど、いかにも日本らしい体験が上位を占めている。
「訪日旅行で体験したいこと」として用意した全35種のアクティビティのうち、上位は以下のようになった。かっこ内は全回答者に占める割合(複数回答)を示す。1位の「自然や風景の見物」は、他人と適度な距離を保てることも好まれたようだ。コロナ以前の調査よりも約7ポイントの伸びをみせている。
1位:自然や風景の見物(65%)
2位:桜の鑑賞(64%)
3位:伝統的日本料理(57%)
4位:温泉への入浴(53%)
5位:有名な史跡や歴史的な建築物の見物(50%)
5位:雪景色鑑賞(50%)
7位:紅葉の鑑賞(45%)
7位:日本庭園の見物(45%)
いずれも洋の東西を問わず高い需要があるが、温泉については欧米豪の支持率が38%とやや低い。文化的に裸の付き合いに若干抵抗がある傾向がうかがえる。
反対に欧米での支持が高い項目は、7位の「日本庭園の見物」だった。アジアからの支持が42%だったのに対し、欧米豪では3割増しとなる57%が興味を示している。
つづき
2023年05月05日
ちまきと菖蒲
2023年05月04日
ユニコーン
オオタニ・ショーヘイは確かに、ミラクルパワーの持ち主で、ユニコーンと言われたりしているとも聞きます。しかし、幸いにもこの世の者です。
![Ohtani kabuto.GIF](https://kaizublog.up.seesaa.net/image/Ohtani20kabuto-thumbnail2.GIF)
![230430153440526~2.JPG](https://kaizublog.up.seesaa.net/image/2304301534405267E2-thumbnail2.JPG)
手塚マンガにユニコーンの子どもと言う設定の『ユニコ』は、ほっこりさせる優しさをもつ、神話の中の存在です。
大谷翔平がユニコーンと言われているので、思いだして探してみました。ちょっぴり切ない、カワイイ物語が綴られておりました。もとは、友人の下宿の部屋にあったのを手にとったら、もう読んだからあげるよともらい受けたものでしたが、あまりにカワイイ姿なので捨てがたくて、結婚、子育て、転居後も捨てずに取ってありました。子供にも読み継がれ、物持ちのいい娘の書棚に今もありました。
なんとなくジーンとさせる短編が集められた孫にも読ませてみたい、物語は、今、ネットでもちょっと閲覧できるのです。
つづき
手塚マンガにユニコーンの子どもと言う設定の『ユニコ』は、ほっこりさせる優しさをもつ、神話の中の存在です。
大谷翔平がユニコーンと言われているので、思いだして探してみました。ちょっぴり切ない、カワイイ物語が綴られておりました。もとは、友人の下宿の部屋にあったのを手にとったら、もう読んだからあげるよともらい受けたものでしたが、あまりにカワイイ姿なので捨てがたくて、結婚、子育て、転居後も捨てずに取ってありました。子供にも読み継がれ、物持ちのいい娘の書棚に今もありました。
なんとなくジーンとさせる短編が集められた孫にも読ませてみたい、物語は、今、ネットでもちょっと閲覧できるのです。
つづき
2023年05月03日
米国入国、ワクチン証明不要に
バイデン米政権は1日、海外から飛行機で入国する人に義務付けている新型コロナウイルスのワクチン接種証明書の提示を不要にすると発表した。11日に国家非常事態宣言を解除するのに合わせて実施する。
ホワイトハウスは2021年1月以降、新型コロナによる死者は95%、入院患者数は91%近くそれぞれ減少したと説明した。世界的に死者数が大きく減少したのも理由として挙げた。
国家非常事態宣言は20年3月にトランプ前大統領が発出してから3年2カ月で終了する。現状でも米国内でマスクをつける人を見かける機会はほとんどなく、事実上、新型コロナの感染対策はなくなっている。
出典 日経(5/2)
つづき
ホワイトハウスは2021年1月以降、新型コロナによる死者は95%、入院患者数は91%近くそれぞれ減少したと説明した。世界的に死者数が大きく減少したのも理由として挙げた。
国家非常事態宣言は20年3月にトランプ前大統領が発出してから3年2カ月で終了する。現状でも米国内でマスクをつける人を見かける機会はほとんどなく、事実上、新型コロナの感染対策はなくなっている。
出典 日経(5/2)
つづき
2023年05月02日
今春、インバウンド・ツーリングのあけぼのか
4月19日に日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると(https://www.jnto.go.jp/statistics/data/20230419_monthly.pdf)、コロナの収束に伴い日本を訪れる外国人観光客が増加しており、3月に日本にやってきた外国人観光客は181万7500人となり、コロナ禍(2020年2月以降)最大の人数となった。
そのうち、約140万人をアジアからの入国者が占めている。トップは韓国の約47万人、続いて台湾の約28万人、そして米国と香港からは約14万人もの人たちが訪れたことが分かった。香港の人口はわずか700万人余りにもかかわらず、である。香港は4月上旬、コロナ感染措置が緩和されて初めてのイースター休暇を迎えた。この時期は季節柄どこに行くのも快適な上、直前の清明節という祭日に加えてちょっと休みを取れば、土日を合わせて10連休にすることができるので、海外旅行にはもってこいなのだ。
香港はもともと、「旅行」といえばほぼ飛行機に乗って海外へ出かけていくことを意味するお土地柄だから、3年もどこにも出かけられないことが香港人を苦しめた。だからこそ、この久しぶりに「自由な」イースター連休をたっぷり楽しもうと考えた人は多かった。香港出入境事務処の統計によると、この連休中に香港から海外に出かけた人は、総人口の約5分の1に当たる140万人に上った。おかげで市内の飲食店は連休中、閑古鳥が鳴いていたとメディアは伝えている。
香港の二大旅行会社によると、この連休中に組まれた観光ツアーは300組以上、その半分以上が日本に向かうツアーだったそうだ。これに加えて、もちろんツアー以外にも多くの個人旅行客たちがおり、それぞれに日本を楽しんだ。特に今年は桜の見頃が4月にずれ込んだこともあって、連休前半に来日した人たちを喜ばせた。
この休暇中の香港人の日本熱は確かにすごかった。日本の空港に到着したものの、同じ飛行機から吐き出された乗客で入国検査所が大混雑し、成田のような大型空港では空港を出るまで数時間かかった……などという悲鳴が流れていた。さらには、現地を朝7時半に出発する飛行機に乗るために朝4時半に空港に着いたら、すでに空港のチェックインカウンターの前には超大型のスーツケースを持った人たちがズラリと並んでいる、なんていう写真付きの書き込みもあった。さらに、それに刺激されたかのように、今後の旅行プランをグループに投げかけてネットで相談し合う人たちも出現した。
香港人観光客の特徴は2〜3週間滞在用の巨大スーツケースをごろごろと転がしながら日本に乗り込んでくる。夫婦それぞれがそんな大型スーツケースを持っているのも珍しくなく、女性でもスイスイとその巨大スーツケースを押しているところを見ると、その中身はほぼ空っぽらしいとすぐに気付く。どうやら、それは日本でたくさん買い物をするためらしい。行きはすべての荷物をその中に放り込み、帰りはたくさんのお土産を詰め込み帰っていく……買い物好きな香港人の性格がよく表れた光景である。
彼らは食べることも大好き。日頃から和洋中華すべて食べ慣れている香港人はほぼ「オールマイティー」で、とにかく日本でも食べまくる。甘いものが大好きな男性も多いので、焼き肉にすしにラーメンに郷土料理にデザートに……とまぁ、とにかくネットでも食べ物に関する投稿と質問は引きも切らない。さらに、旅の情報収集に熱心でプランニングもうまい。
香港人旅行客はまた、カップルや家族、多人数のグループ旅行も多い。小さな子どもを持つ若夫婦が、友人夫婦と一緒に家族ぐるみで旅をするようなケースもよく見られる。思い切ってホテルや旅館で大きめの部屋に宿泊してシェアしあったり、子どもをどこかで遊ばせながら親たちは交代で買い物したり、夫婦水入らずのデートを楽しむなんてこともやってのけるのが香港人だ。
彼らの思い出がたくさん詰まった書き込みや写真が並ぶSNSで、改めて香港人旅行者たちの日本への熱意というか、激情にひたすら感心させられる。昨年秋、海外から香港入りする際に義務付けられていたホテル強制隔離措置がそろそろ撤廃されそうだという情報が駆け巡った頃から、彼らの日本ツーリング計画が始め、いつもより桜が満開の早かった日本の春を満喫したとのSNSでの報告があった。
実は日本には全国に支店を持つ、外国人客向けのバイクのレンタルサービスがあるのだという。メンバーの一人がそのオーナーと懇意にしていることもあり、レンタルは非常にスムーズに進んだらしい。それに加えて、一部メンバーの同行家族や荷物を載せるために3台の車を用意して、4日間かけて東京から草津、長野を巡る大ツーリングとなった。それがメンバーの一人であるプロのカメラマンによって撮影され、前掲のようなビデオになった。バイク旅の醍醐味は車よりも歩いている感覚に近いのだそうだ。
「バイク店の店主の息子さんがルートを決めて、ナビゲートしてくれたのもありがたかった。以前も日本でツーリングしたことはあるけど、グーグルマップ頼りだとどうしても目的地まで直線距離を走ることになる。日本の農村の中を走ったり、桜を存分に楽しめる道を選んだりと、風景をじっくり堪能しながら走れたから、ものすごく満足した旅になった」
そして、「車と違ってバイクは直接その空気に触れることができるし、身体にも生に道路からの振動が伝わってくる。その土地のムードに包まれた気分は最高だった」、「みんな笑顔で見てたよ。子どもたちが手を振ってくれたりして、それも楽しい思い出の一つだ」とのこと。さらに事前に準備したBluetooth接続のインカムをメンバー全員が付け、バイクを走らせながらお互いコミュニケーションできるようにしたため、他のメンバーが景色に上げる歓声もたっぷり伝わってきて、一体感も高まったという。話を聞いていて、こちら側も楽しくなった。飛行機代や前後の延泊費用を除くと、4日間のツーリング費用は1人平均1万香港ドル(約17万円)だったそうだ。
これから次第に日本にも外国人観光客が戻ってくる。こうしたさまざまな楽しみ方を心得た外国人観光客に、日本はどんな魅力を伝えられるのか。日本の地域が観光に知恵を絞っていくことに期待だ。
参照 タイヤモンド・オンラインつづき
そのうち、約140万人をアジアからの入国者が占めている。トップは韓国の約47万人、続いて台湾の約28万人、そして米国と香港からは約14万人もの人たちが訪れたことが分かった。香港の人口はわずか700万人余りにもかかわらず、である。香港は4月上旬、コロナ感染措置が緩和されて初めてのイースター休暇を迎えた。この時期は季節柄どこに行くのも快適な上、直前の清明節という祭日に加えてちょっと休みを取れば、土日を合わせて10連休にすることができるので、海外旅行にはもってこいなのだ。
香港はもともと、「旅行」といえばほぼ飛行機に乗って海外へ出かけていくことを意味するお土地柄だから、3年もどこにも出かけられないことが香港人を苦しめた。だからこそ、この久しぶりに「自由な」イースター連休をたっぷり楽しもうと考えた人は多かった。香港出入境事務処の統計によると、この連休中に香港から海外に出かけた人は、総人口の約5分の1に当たる140万人に上った。おかげで市内の飲食店は連休中、閑古鳥が鳴いていたとメディアは伝えている。
香港の二大旅行会社によると、この連休中に組まれた観光ツアーは300組以上、その半分以上が日本に向かうツアーだったそうだ。これに加えて、もちろんツアー以外にも多くの個人旅行客たちがおり、それぞれに日本を楽しんだ。特に今年は桜の見頃が4月にずれ込んだこともあって、連休前半に来日した人たちを喜ばせた。
この休暇中の香港人の日本熱は確かにすごかった。日本の空港に到着したものの、同じ飛行機から吐き出された乗客で入国検査所が大混雑し、成田のような大型空港では空港を出るまで数時間かかった……などという悲鳴が流れていた。さらには、現地を朝7時半に出発する飛行機に乗るために朝4時半に空港に着いたら、すでに空港のチェックインカウンターの前には超大型のスーツケースを持った人たちがズラリと並んでいる、なんていう写真付きの書き込みもあった。さらに、それに刺激されたかのように、今後の旅行プランをグループに投げかけてネットで相談し合う人たちも出現した。
香港人観光客の特徴は2〜3週間滞在用の巨大スーツケースをごろごろと転がしながら日本に乗り込んでくる。夫婦それぞれがそんな大型スーツケースを持っているのも珍しくなく、女性でもスイスイとその巨大スーツケースを押しているところを見ると、その中身はほぼ空っぽらしいとすぐに気付く。どうやら、それは日本でたくさん買い物をするためらしい。行きはすべての荷物をその中に放り込み、帰りはたくさんのお土産を詰め込み帰っていく……買い物好きな香港人の性格がよく表れた光景である。
彼らは食べることも大好き。日頃から和洋中華すべて食べ慣れている香港人はほぼ「オールマイティー」で、とにかく日本でも食べまくる。甘いものが大好きな男性も多いので、焼き肉にすしにラーメンに郷土料理にデザートに……とまぁ、とにかくネットでも食べ物に関する投稿と質問は引きも切らない。さらに、旅の情報収集に熱心でプランニングもうまい。
香港人旅行客はまた、カップルや家族、多人数のグループ旅行も多い。小さな子どもを持つ若夫婦が、友人夫婦と一緒に家族ぐるみで旅をするようなケースもよく見られる。思い切ってホテルや旅館で大きめの部屋に宿泊してシェアしあったり、子どもをどこかで遊ばせながら親たちは交代で買い物したり、夫婦水入らずのデートを楽しむなんてこともやってのけるのが香港人だ。
彼らの思い出がたくさん詰まった書き込みや写真が並ぶSNSで、改めて香港人旅行者たちの日本への熱意というか、激情にひたすら感心させられる。昨年秋、海外から香港入りする際に義務付けられていたホテル強制隔離措置がそろそろ撤廃されそうだという情報が駆け巡った頃から、彼らの日本ツーリング計画が始め、いつもより桜が満開の早かった日本の春を満喫したとのSNSでの報告があった。
実は日本には全国に支店を持つ、外国人客向けのバイクのレンタルサービスがあるのだという。メンバーの一人がそのオーナーと懇意にしていることもあり、レンタルは非常にスムーズに進んだらしい。それに加えて、一部メンバーの同行家族や荷物を載せるために3台の車を用意して、4日間かけて東京から草津、長野を巡る大ツーリングとなった。それがメンバーの一人であるプロのカメラマンによって撮影され、前掲のようなビデオになった。バイク旅の醍醐味は車よりも歩いている感覚に近いのだそうだ。
「バイク店の店主の息子さんがルートを決めて、ナビゲートしてくれたのもありがたかった。以前も日本でツーリングしたことはあるけど、グーグルマップ頼りだとどうしても目的地まで直線距離を走ることになる。日本の農村の中を走ったり、桜を存分に楽しめる道を選んだりと、風景をじっくり堪能しながら走れたから、ものすごく満足した旅になった」
そして、「車と違ってバイクは直接その空気に触れることができるし、身体にも生に道路からの振動が伝わってくる。その土地のムードに包まれた気分は最高だった」、「みんな笑顔で見てたよ。子どもたちが手を振ってくれたりして、それも楽しい思い出の一つだ」とのこと。さらに事前に準備したBluetooth接続のインカムをメンバー全員が付け、バイクを走らせながらお互いコミュニケーションできるようにしたため、他のメンバーが景色に上げる歓声もたっぷり伝わってきて、一体感も高まったという。話を聞いていて、こちら側も楽しくなった。飛行機代や前後の延泊費用を除くと、4日間のツーリング費用は1人平均1万香港ドル(約17万円)だったそうだ。
これから次第に日本にも外国人観光客が戻ってくる。こうしたさまざまな楽しみ方を心得た外国人観光客に、日本はどんな魅力を伝えられるのか。日本の地域が観光に知恵を絞っていくことに期待だ。
参照 タイヤモンド・オンラインつづき
2023年05月01日
泉房穂:みんな勘違いしているが、政治を変えるのは「私たち」
2022年7月、岸本聡子さんが187票差で競り勝って杉並区長に就任しました。その12年前に明石市長に初当選したときの泉房穂氏はもっと僅差。わずか69票差でした。人口30万の明石市で有権者の0・03%程度の誤差の範囲。統一地方選挙で一騎打ちだったんですけど、最初の開票結果は75票差で泉の勝利でも、相手陣営から文句が出て、数え直すことになり、6票が無効と判定されて、69票差に。
4月23日に投開票された統一地方選。兵庫県明石市では自民党は立憲民主に圧勝したと吹聴するが、明石市では泉氏が立ち上げた地域政党「明石市民の会」に完全に敗北した。その後、明石市は泉房穂氏が3期12年にわたって市長を務めてきた。全国に先駆けて「異次元の子ども施策」を実行し、市の出生数のみならず人口、税収も飛躍的に伸ばして「明石モデル」と称賛された。下記は、泉氏へのインタビューです。
市民のために頑張ると言ってる人と、一部の人のために頑張ると言ってる人。普通に街の人に聞いたら、自分たちのために頑張るほうを応援する人が多いに決まっている。だけど、新聞やテレビが、もう勝敗は確定しているかのような報道をするから、みんなが諦める。だから、その思い込みにもとづいた結果が出てしまう。それで「あーあ、やっぱり」となるんだけど、その根本にあるのは単なる思い込みだし、勘違いなんです。
私の場合は、「勝てる」と確信していたけれど、途中から先方も巻き返しを図り、票を固められていって追い上げられた。みんながみんな投票に行くわけではないですからね。市民全員が強制的に投票させられるような制度だったら、間違いなく私が勝てるんですけど、結局、お付き合いがあったり、誰かに頼まれてる人のほうが一生懸命投票に行くから。
当時のまちの空気感は70対30くらいで私が優勢でしたが、私たちの側で投票に行くのは4割ほど、一方相手方は9割近くが行かされる状況になりました。支持層×投票予測を比べると28対27、僅差が見込まれていたんです。それで最後には69票差まで追いつかれて、ギリギリのところで勝った、というのが実際のところです。
なんと、ひっくり返したのではなく、逆に最後に追いつかれたと、泉氏は感じていた。当時の投票率は、5割くらいです(47・64%)。選挙をするたびに不思議に感じるのですが、「自民党や与党が固まったら決まり」とか、それ単なる思い込みですよ。そんなことで決まるわけない。でも、対抗馬の候補者も「公明党の票がほしい」とか考えだす。投票率5割だと、普通の候補者がまともに戦ったらやはり厳しい。
いっぽうで、有権者である市民になかなか声が届かないという現実もある。だから、そういう候補者は、大きな組織に太刀打ちできずに負けてしまうことが多い。
最初の選挙で、圧倒的マジョリティである庶民・市民に声を届けるのに、「市民vs.オール与党(古い政治)」というわかりやすい構図になったことが大きかった。私のキャッチコピーは、「私たちの代表を市長に」とか「明石市民推薦」とか、「市民とともにある」という部分を押し出しました。選挙演説でも、「皆さん」とは言わず「私たち」と言います。私がここにいて、市民が向こうにいるわけではありませんからね。私も市民の中にいるわけですから、選挙の時だって「私たちの戦い」になるし、「私たちで頑張って明石市を変えよう」となるわけです。「皆さん」なんていない。
むしろ、既得権益の方々が向こう側にいる「彼ら」ということになります。当時喋ってたことは、か、「私たちの社会を諦めてはいけない」とか、「私たちの明石を私たちの手に取り戻そう」、「これから子どもの時代が来る。子どもに優しいまちにすれば経済が回って高齢者にも還元される」とか。言ってることは今と全く同じです。
あの2011年4月の明石市長選には、前任者が出馬しないことになり、兵庫県知事の知事室長だった県民局長が自民党・民主党・公明党に担がれ、兵庫県知事が中心になって彼を支援した。彼は、明石市内で有名な明石高校の卒業生で同窓会が応援していたし、大学も地元の関大(関西大学)。まあ、全てが揃っていて盤石の状態だと思われていた。でも、「市民の応援だけを味方につけて市長になる」と決めていた私には、むしろ好都合だった。全政党、業界団体も全て、対立候補の応援に回ったので、私からしたら「これ以上、闘う舞台が整った選挙もないな」と、その状況が固まりきってから出馬を表明しました。自分としては願ってもないチャンスだと思っていたのですが、当時の記者クラブの記者たちは驚きを通り越して呆れてました。他に候補者が出てくる気配すらなかった。そこに、誰からも担がれてない泉氏が突然登場、それは驚きますよ(笑)。
忘れもしませんが、2月26日に出馬表明の記者会見をした時、「泉さん、相手候補は盤石の支持基盤を持ってます。あなたに支持基盤はありますか?」と聞かれ、「市民です」と即答したら笑われました。「そんなんで勝てる見込みがあるんですか?」とまで言われた。「いや、勝てますよ。市民のほうが多いですから」って言ったんです。
明石市長を4月30日で退任する泉房穂氏の新刊『政治はケンカだ! 明石市長の12年』が発売前から大きな話題を呼んでいる。本書は退任翌日の5月1日発売。オビに「議会、政党、宗教団体、市役所職員、マスコミ…私が闘ってきた相手の正体をすべて明かそう」と書かれているだけに、「毒舌」市長の書に関心が集まっている。
つづき
4月23日に投開票された統一地方選。兵庫県明石市では自民党は立憲民主に圧勝したと吹聴するが、明石市では泉氏が立ち上げた地域政党「明石市民の会」に完全に敗北した。その後、明石市は泉房穂氏が3期12年にわたって市長を務めてきた。全国に先駆けて「異次元の子ども施策」を実行し、市の出生数のみならず人口、税収も飛躍的に伸ばして「明石モデル」と称賛された。下記は、泉氏へのインタビューです。
市民のために頑張ると言ってる人と、一部の人のために頑張ると言ってる人。普通に街の人に聞いたら、自分たちのために頑張るほうを応援する人が多いに決まっている。だけど、新聞やテレビが、もう勝敗は確定しているかのような報道をするから、みんなが諦める。だから、その思い込みにもとづいた結果が出てしまう。それで「あーあ、やっぱり」となるんだけど、その根本にあるのは単なる思い込みだし、勘違いなんです。
私の場合は、「勝てる」と確信していたけれど、途中から先方も巻き返しを図り、票を固められていって追い上げられた。みんながみんな投票に行くわけではないですからね。市民全員が強制的に投票させられるような制度だったら、間違いなく私が勝てるんですけど、結局、お付き合いがあったり、誰かに頼まれてる人のほうが一生懸命投票に行くから。
当時のまちの空気感は70対30くらいで私が優勢でしたが、私たちの側で投票に行くのは4割ほど、一方相手方は9割近くが行かされる状況になりました。支持層×投票予測を比べると28対27、僅差が見込まれていたんです。それで最後には69票差まで追いつかれて、ギリギリのところで勝った、というのが実際のところです。
なんと、ひっくり返したのではなく、逆に最後に追いつかれたと、泉氏は感じていた。当時の投票率は、5割くらいです(47・64%)。選挙をするたびに不思議に感じるのですが、「自民党や与党が固まったら決まり」とか、それ単なる思い込みですよ。そんなことで決まるわけない。でも、対抗馬の候補者も「公明党の票がほしい」とか考えだす。投票率5割だと、普通の候補者がまともに戦ったらやはり厳しい。
いっぽうで、有権者である市民になかなか声が届かないという現実もある。だから、そういう候補者は、大きな組織に太刀打ちできずに負けてしまうことが多い。
最初の選挙で、圧倒的マジョリティである庶民・市民に声を届けるのに、「市民vs.オール与党(古い政治)」というわかりやすい構図になったことが大きかった。私のキャッチコピーは、「私たちの代表を市長に」とか「明石市民推薦」とか、「市民とともにある」という部分を押し出しました。選挙演説でも、「皆さん」とは言わず「私たち」と言います。私がここにいて、市民が向こうにいるわけではありませんからね。私も市民の中にいるわけですから、選挙の時だって「私たちの戦い」になるし、「私たちで頑張って明石市を変えよう」となるわけです。「皆さん」なんていない。
むしろ、既得権益の方々が向こう側にいる「彼ら」ということになります。当時喋ってたことは、か、「私たちの社会を諦めてはいけない」とか、「私たちの明石を私たちの手に取り戻そう」、「これから子どもの時代が来る。子どもに優しいまちにすれば経済が回って高齢者にも還元される」とか。言ってることは今と全く同じです。
あの2011年4月の明石市長選には、前任者が出馬しないことになり、兵庫県知事の知事室長だった県民局長が自民党・民主党・公明党に担がれ、兵庫県知事が中心になって彼を支援した。彼は、明石市内で有名な明石高校の卒業生で同窓会が応援していたし、大学も地元の関大(関西大学)。まあ、全てが揃っていて盤石の状態だと思われていた。でも、「市民の応援だけを味方につけて市長になる」と決めていた私には、むしろ好都合だった。全政党、業界団体も全て、対立候補の応援に回ったので、私からしたら「これ以上、闘う舞台が整った選挙もないな」と、その状況が固まりきってから出馬を表明しました。自分としては願ってもないチャンスだと思っていたのですが、当時の記者クラブの記者たちは驚きを通り越して呆れてました。他に候補者が出てくる気配すらなかった。そこに、誰からも担がれてない泉氏が突然登場、それは驚きますよ(笑)。
忘れもしませんが、2月26日に出馬表明の記者会見をした時、「泉さん、相手候補は盤石の支持基盤を持ってます。あなたに支持基盤はありますか?」と聞かれ、「市民です」と即答したら笑われました。「そんなんで勝てる見込みがあるんですか?」とまで言われた。「いや、勝てますよ。市民のほうが多いですから」って言ったんです。
明石市長を4月30日で退任する泉房穂氏の新刊『政治はケンカだ! 明石市長の12年』が発売前から大きな話題を呼んでいる。本書は退任翌日の5月1日発売。オビに「議会、政党、宗教団体、市役所職員、マスコミ…私が闘ってきた相手の正体をすべて明かそう」と書かれているだけに、「毒舌」市長の書に関心が集まっている。
つづき