SNSでは、大谷がイチロー氏に礼儀正しく敬意を示した再会シーンの動画や写真が拡散。さらに大谷の好感度がアップしている。3日(日本時間4/4)、敵地のT―モバイル・パークで行われたマリナーズ戦で、2−2で迎えた5回に2試合連発となる勝ち越し2ランをバックスクリーン右に叩き込みチームの3連勝に貢献したが、海外メディアが注目したのは、試合前のワンシーン。マリナーズの球団会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(49)と試合前に対面したが、その際、大谷が“レジェンド”に示した敬意の姿が、感動を呼んだ。
この場面に注目したのは米メディアだけではない。
出典 Sports Yahoo4/4
インドのスポーツメディア「Sportskeeda」も、「MLBファンがイチロー氏への大谷の敬意を表すジェスチャーに心を奪われる。『なんと上品な男だ』」との見出しを取って報じた。
「大谷は近年最も話題の野球選手の1人となっている。それには正当な理由がある。彼は真のスーパースターで、打者と投手の両方で圧倒できる能力を持ち、メジャーで最も人気のある選手の1人へとすぐに上り詰めた。だが、ファンの話題となっているのは、彼のフィールド上でのパフォーマンスだけではない」とした上で、こう続けた。
「フィールド外での振る舞いや、仲間や野球そのものへ見せる敬意もそうだ。その敬意の姿は、大谷がレジェンドのイチロー氏がプレーしたマリナーズと対戦するときにも示された。2019年に引退したイチロー氏は、米国にやってくる前から、日本で崇拝を集め、歴代最高の選手の1人として認知されている。試合前に大谷はフィールドでイチロー氏に近づき、敬意を示して帽子を取って頭を下げた。この感動的な瞬間は、ソーシャルメディアですぐに広まり、ファンや評論家たちは、大谷の礼儀正しさとスポーツマンシップに賛辞を寄せた」
記事は、さらに「大谷が、仲間の選手たちにこのような敬意を示すのは初めてのことではない。ア・リーグ新人王に選ばれた1年目に、彼はチームメート、コーチ、そしてシーズンを通して対戦した相手の選手たちにさえも感謝を示す心からのスピーチを寄せた。若手選手は、時折不作法な態度を見せるが、大谷のそれは新鮮なイメージでファンたちに好かれるばかりだ」と絶賛した。
USAトゥデイによるスポーツサイト「For the Win」も「大谷が試合前にイチロー氏に会い、可愛らしく興奮」との見出しを取り、2人の遭遇シーンを伝えた。
「大谷は彼のヒーローをスタジアムで見つけるや、敬意を示して走り出した。大谷は調整練習のすべてを中断して、この瞬間、まるで子供のような雰囲気に戻った。2人がフィールドで一緒になるときは、いつでも誰もが愛おしい瞬間を得られる。野球は最高だ」と、その様子を伝えた上で、2人の関係をこう補足、説明した。
「大谷とイチロー氏の間にある友情以上に美しいものは野球界にそう多くない。大谷は引退したマリナーズのレジェンド(のイチロー氏)への愛着を長年語ってきており、数々の機会で、スターへの憧れを見せてきた。そして、それはまだ色褪せることはなかった」
この日、大谷はマリナーズ戦で決勝2号を放ち、そのホームランボールをキャッチした男性の“神行動”が話題を呼んでいる。捕球したシアトル在住の36歳のベンジャミン・オバリーさんは地元のマリナーズファンだが、ホストファミリーとして、日本から来たバスケ少年のためにキャッチ。その行動から「こんな大人になりたい」「ただの聖人」と称賛の声があがっている。
捕球後は「グラウンドに投げ返せ」と周囲に言われたが、一緒に観戦に来ていた檜垣虎太郎くんにプレゼントした。虎太郎くんはバスケ少年で、愛媛から渡米。この日が日米通じて初の野球観戦で、記念球を手に笑顔を見せた。
この光景を見たファンは「良い方にcatchされて良かった」「素敵なニュースに溢れる野球界であって欲しいと心から願う」「敵味方関係なし」など、オバリーさんの“神行動”をたたえていた。
(Full-Count編集部 4/4)
つづき