アメリカ政治が専門の前嶋和弘・上智大学教授が25日、WBCのアメリカでの反響について、「WBCより、メジャーリーグの開幕を待ってる」と説明、続けて「これだけ盛り上がってて面白くて、私自身も見ておりましたが、アメリカの中では誰も知らない。残念ながら」と現状を語った。
続けて、「見た方は650万人いた。これは大きいわけですが、例えばアメフトのスーパーボウルって1億世帯、つまり2億人ぐらい見てるわけです。それに比べるとやっぱり(少ない)」と数字を用いて説明。
さらに「アメリカって野球というのは、ボルチモアだったらオリオールズとか、ワシントンだったらナショナルズとか、その地元のチームの応援で、オールスターとワールドシリーズ以外は地元の話なんです」と野球文化の違いを指摘した。
その上で「もう一つ言えることは、それはもうわかっていたことなんです、それでもアメリカだって、これだけ日本も台湾も、いろんな国が見てて野球が世界に広がった。これが今回の重要なポイントなんですね。これは間違いなく大成功なんです。アメリカにとってみても」とその功績を評価した。