資産運用会社のフィデリティ投信(東京都港区)は、3月8日の国際女性デーに合わせ、約1000人の女性を対象に調査した女性のお金事情に関する調査結果を発表した。
多くが職場や家庭でジェンダー格差を感じている実態が明らかとなった。出産前後で「チャイルドロック」がかかり、思うように表にでられない現状が浮かぶ。
女性たちに年金や貯蓄などで必要な老後資金を賄えると思うかとの質問には、56%が老後資金不足を懸念し、家事負担を軽減できれば「もっと働きたい」女性は29%――。
ジェンダーにより賃金や昇進で「不利益を受けたと感じたことがある」と答えた女性は全体の24%。
「育児や家事の負担が少なければ、今よりも賃金が高く、昇進していたと思う」とする女性も18%いた。
「老後資金を増やすためにやろうと考えていること」(複数回答)を聞くと、支出を減らす(44%)▽長く仕事を続ける(37%)――との回答が目立った。一方で、老後資金の確保に向け、退職まで投資を続ける(10%)、老後も投資を続ける(11%)など「資産運用」を選ぶ女性は少数にとどまり、同社は「男性より平均余命が長く、老後資金も多く必要な女性こそ、金融リテラシーの向上が必要だ」と分析している。
出典 毎日新聞(3/8)