慰安婦団体の寄付金使徒不明疑惑の件を経てから、韓国内において、元徴用工問題をめぐっても支持団体や弁護団の主張が正しいのかと疑い出している人が増えている。これまで、そういった団体に振り回されることに本気で嫌気がさしている結果が、「他に言われようが気にしない」となって韓国人の訪日旅行が爆発的に起こっている。
「慰安婦合意」の時も同じ思いだったが、長いことかかって覆された。それでも、「あの時」と「今」では韓国の国民感情が随分と変わってきているのは間違いない。
そうした中で、日本政府が元徴用工問題が解決する場合には「お詫び」を用意しているという話が浮上してきたが、とんでもない。「お詫び」をすれば、また韓国国内の“反日世論”を高める材料に使われ、せっかくの日韓関係改善が遠のくことになるのは間違いない。今までと同じことを繰り替えないためにただ謝罪をというのではといけない。そのような蒸し返しではなくて、協調する路線を見出して欲しい。
参照 現代ビジネス
日本では今、円安に加え、大半の人々は安い賃金のまま、物価はじわじわ上昇する。高齢化が進み、経済成長も見込めない。日常生活すら余裕がなくなると、まして以前より高額な海外旅行へ行ける人は必然的に少なくなる。仕事の休みが日ごろから取りづらい、会社で海外旅行解禁と言われてもしばらく様子見する人も多いだろう。もっとも、半島の半分を北朝鮮と接する韓国で国土の広がりに大きな違いがみられる。幸いに平和で、日本国内の旅行での楽しみが多いのである。美しい自然や温泉、郷土料理などが豊富にあり、「わざわざ海外へ行かなくても」と、国内旅行の魅力をコロナ禍で改めて実感した人も多い。見栄をはって馴れない外国語で旅をしなくても、国内旅行でゆったり楽しむので負組も勝ち組もなくなってしまった。コロナ自粛であったから、お土産を渡すなどしないと義理を欠くという慣習もご和算になってきた。
片や韓国人では、ひところとは所得は上がって日韓格差が減少した。もちろん、物価も上昇しており、韓国の国民が皆、豊かになったかというと一概には言えない。それでもコロナ禍で行けなかった分、若者は「借金をしてでも海外旅行へ行く」という多い。海外旅行をする若い人が増えると、若い人たちは周りの目など気にする必要はない。
お陰で韓国系LCCの就航ラッシュも、海外旅行へ拍車をかけている。運賃が安いLCC、しかも競合が増えると旅費が安くなる。かつて日本人旅行客が多かったグアムやサイパン、セブ島などに、韓国系LCCが軒並み就航している。グアムでは、ホテルオークラは現在ロッテホテル、空港の免税店もロッテ免税店に変わってしまった。
バンコク・スワンナプーム空港の到着口で、出迎えのタイ人が手にする名前を書いたプレートが軒並み「ハングル」なのだ。しかも、発着便をよく見ると、ANAやJALが中型機の「787」なのに対し、大韓航空やアシアナ航空は超大型機の「A380」である。LCC(格安航空会社)のチェジュ航空、ジンエアー、エアプサンなどの便も次々飛来。日系は、昨年末に就航したPeach(ピーチ・アビエーション)のみだった。需要と供給が段違いなのを、飛行機の機材と便数でも差がついていた。
参照 Fridayデジタルつづき