AP通信によると、トルコ南部ガジアンテップ県でも11日、倒壊した住宅から一家5人が救出された。生存率が急低下すると言われる「発生後72時間」を超える129時間、がれきの中で生き延びた。両親と娘2人、息子1人の5人家族で、最後に助け出された父親が救急車で搬送されると、救助隊員らは歓声を上げ、繰り返し「神は偉大だ!」と叫んだという。
また、同通信によると、同県では5人家族が救出された2時間後にも、別の場所のがれきの中から3歳の女児とその父親が助け出された。さらにその1時間後、南部ハタイ県で7歳の女児が救助されたという。
11日には他に4人が救助されたといい、南部カフラマンマラシュで救助された10代の少年は、がれきの中から助け出された時、救助隊に「今日は何曜日?」と尋ねたという。
大きな地震の被害を受けているトルコの日本の援助隊が派遣されている現場で女児が救出されたのは11日、日本の医師の診察で無事が確認された。国際協力機構(JICA)の国際緊急援助隊事務局が同日夜にツイッターに投稿した。地震発生から130時間後の救出で現場に拍手がわいたという。救助隊は、体温を検知できるカメラを使って、生存者の捜索をしていた。
出典 朝日新聞(2/11)